男友達を連れてレズ風俗に行った④

メンヘラにモテるラーメンズみたいなお兄さんことマイケル氏に生活のすべてを垂れ流す鬱病でバイセクシャルの私は、大好きなユキちゃんとひとつのベッドで一夜を明かした。

その夜は、それはもう、眠るユキちゃんの後ろ姿、その尖った華奢な肩と、全神経を集中するとかすかに聞こえる寝息、なぜか一晩中流れっぱなしの「ゆる言語学ラジオ」、係り結びってそういえば現代語にもある……。

何事も、ほんとうに何事もなく私達はよく眠ったのだった。

日曜の朝になっていた。ユキちゃんはコーヒーを淹れてくれようとして、マシンを止めるのを忘れて取り返しのつかないことになった。
なんとか救出したコーヒーを飲んでも私の身体はずっと甘ったるい倦怠感に覆われていて、不貞腐れるようにベッドに戻って横になった。

ユキちゃんがもぞもぞと隣にやってきて、ころんと寝ころんだ。私は背を向けた。「私は安全ですよ、あなたを傷つけませんよ」という精一杯の意思表示として。

その私の背中を、ユキちゃんはきゅっと抱き締めた。

テレビではプリキュアが、好きな男の子に告白していた。
「あなたといると、わんだふるって感じなの」……

私の肩越しに見るその恋心の表象に、ユキちゃんは何を思っただろう。


それで、私の現Xは荒れに荒れた。

ユキちゃんに犯されたい。地獄のように甘いその顔と声で、私の半分しかない華奢な手で、縦ジワのない薄い唇で。私の方が背とか高いのに、負かされたい。ただし、ユキちゃんを1ミリたりとも傷つけずに。

素面では口数の多くないマイケル氏から珍しくリプライがついている。


観 戦 希 望 。


変態じゃねーかワレ!!!!


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