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森羅...かわいいな?

時に君、森羅ちゃんを知っているか。僕は知ってる。この子だ。

VRChat向けアバターだ。僕も持ってる。もう前置きなんていらない。単刀直入に言おう。森羅ちゃんがかわいいんだ。

厳密にはね、違う。僕が言いたいのはサンプルの森羅ちゃんが可愛すぎること。とどのつまりデフォルトの森羅ちゃんが可愛すぎる。文化的に半ば改変を前提としているVRChatの3Dモデルでありながらどう改変したってデフォルトの森羅ちゃんの可愛さに追いつける気がしない。改変した途端に可愛いのベクトルが変わってしまう。

近頃サンプルの森羅ちゃんを見つめてはその可愛さに打ちひしがれてる。
漠然としながら過ごしている日々にふと差し込んでくる森羅ちゃんの顔面。僕の心を狂わせてやまないんだ。自分の改変が可愛くないとかだれかれの改変が好きじゃないとかそういうことが言いたいんじゃない。そうした解釈から離れて、否応なしに突きつけられる紛れようもない事実。聞いてくれ。森羅ちゃんが可愛い(何よりデフォルトから可愛い)。

イイネ…イイネ…

かわいすぎて写真が左揃えになっちゃった。デスクトップで棒立ちしてるだけなのにさ!この儚い表情はなに?幸薄そうで最高じゃない?都会的ないい女という雰囲気が首元あたりから無限に放出されてる感じがするでしょ。雑踏の中、足を踏まれることにも慣れた日々のうちに、物憂げな表情でたゆたうたばこの青い煙を見つめてる姿が容易に想像つくでしょ。でも森羅ちゃんにタバコ吸わせるのは解釈が一致しないな。こんなにお肌が真っ白なのだから肺も真っ白であってくれ。いや、吸っててもいい。なぜなら健康でいないでほしいから。これは天寿を全うしていい顔じゃない。でも永く生きてくれ。

というか、ねえ。いい顔でしょ。ぎゃああっぁぁ!!いいね。顔がいいね。今改めて見つめたらめちゃくちゃかわいくてびっくりしちゃった。たばこは吸わないでほしいけど、この人のファーストキスの味はどうかたばこの味であってほしい。たばこの後のキスは苦いんだって。だからほろ苦くあってくれ。実際にそういうファーストキスがあったかなかったかは重要じゃないんだ。森羅ちゃんが誰かと親しくしていると考えるとただそれだけで脳がジリジリ焼かれる感覚がするんだ。瞼の奥がチリチリ点滅してしまう。でも、とりあえずそうあってくれ。ファーストキスの味はほろ苦いものであってほしい。

ああ、どうしよう。どうしようね。夏休みの間に田舎へ帰省して、近所にこういうお姉ちゃんがいたら僕の人生はどう狂ってしまうのかしら。この人に名前を呼んでもらえる日は来るのだろうか。初めて僕の名前を知った時にはどういう表情をするのだろう。そんな時は来るのだろうか。いいやこない。僕はただ悶々とした思いで眠れない夜を過ごして、あの時に声をかけられたらどんなに良かったんだろうと空想するに違いない。

やだ。やめてよ。よしてよ。まあまあ、ナイーブに考えてしまうのも仕方ない。こんなにも美人なんだもの。でも、そうじゃない。僕はただこのひととスイカを一緒に食べてさ、アイスを舐めるかかじるかで太陽が傾くまで討論して、そうして一夏の失恋を体験したい。ああ、もしそうなったら!この気持ちをどう伝えればいいのか。その輝かしい思い出はいつまでも僕の心に残って、ああ、パフェ。パーフェクトのことをパフェと略してどこまでも。パフェ。眉間を中心に踏んでくれ。僕の去り際には悲しげな表情で「もう行っちゃうの?」って、言ってくれ。ただそれだけで僕は一生その場に止まってしまえる。

デフォルト森羅ちゃんの魔力はすごい。僕は自身が人間であったことがこの上なく嬉しいけれど、彼女を面前にするとこの考えも揺らいでしまう。どうして僕は、踏まれても泣かない一輪の花にはなりえなかったのだろう。この人の家に、たった一輪飾られていたら、どんなによかったか。別に、大切にしてほしいわけじゃない。ある種のくだらない占いのために、自分の花弁のひとひらひとひらをむしられたっていい。ただ眺めたい。顔がいいので。七月の終わりにそうめんを食べる姿が見たい。うつ伏せで寝てほしい。

別に僕はマゾヒストでもないけれどさ。そこいらの箸にも棒にもかからない知らんやつに踏まれようものなら、それはもう怒髪天だけれど。森羅ちゃんには僕を踏んでほしい。足の指をじっと観察したい。土踏まずのシワの数をじっくり数えたい。だから顔以外は踏まないでくれ。これほどに人を踏んでる姿が似合う人もなかなかいないと思うの。ねえ、待って。僕はこんな変態なことを書き残すためにnoteを書きたいんじゃないの。天に誓って言うが、僕がしてきた今までも発言には、一切の下心も含まれていないんだ。眉唾だと思うか?悪魔の証明に身を乗り出す覚悟はできてるのか?

そもそもの大前提として、森羅ちゃんは”アバター”なの。つまりどういうことか。僕は森羅ちゃんになれるってことだよ!!!!!!鏡を見つめたらその先に美少女がいるの。しかもその美少女は事実上の自分!そうめん食ってるところがみたいだあ?うつ伏せで寝てほしいだあ?全部自分でやればいいんだよ!!!!!本当にそうか?他人にやってもらったほうがより効果的に限界化できるのではないか?ええい!やかましい!こんなたわごとに人を巻き込めるか!別に自分のリアルアバターが嫌いってわけじゃあないけどさ。やっぱり鏡を見たら顔がいい女が目の前に現れるっていいよね。VRゴーグルを外したくなくなっちゃう。

結局自分が好む類の人間を見つけるよりは、僕自身が自分の好む人間になった方が手っ取り早いわけでさ。そうしてできあがっちゃったんだよ無限機関が。僕はたった一人で、パーソナルミラーを目の前に出して、適当に動き回ってこの世でたった一人自分に限界化するのさ。僕の心には知的なサブカルお姉さんとそれに狂わされる純粋無垢な少年が同時に存在している。はたしてどちらが本当に僕なんだろうね!

なんだか急に冷めちゃった。

結局なんだかんだ言いつつも自分で改変した森羅が落ち着く。

右揃え!!!!!!

みんなも森羅ちゃん、使おうね。着ようね。なろうね。

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