RRRみてきた
RRRをみてきた。インド映画だ。話題になったのはずいぶん前なのに近くの映画館でまだやっててびっくりした。僕はインド映画なんていったら「きっと、うまくいく」しかみてないけど、みんながインド映画インド映画言ってる理由がなんとなくわかった。まじで頻繁に踊るし歌う。その歌詞も予言めいているか主人公の境遇にマッチした曲がほとんど。でもまじでかっこいい。邦画で同じシーンを作ろうとしたらどうなるんだろう。超絶ふんばりながらがんばるぞ的なことを言うのかな。
見終わったあと、上映室から映画館を出るまでの間、歩きながらTwitterでRRRの評判について調べた。まず出てこない。話題になったのがずいぶんと前だというのもあるけれど、IDにRRRってついてる人のツイートばかりヒットしてた。もっとこう、珍しい名前にしなかったものかなと思う。いや、充分に珍しいけれど他の単語とかぶるものが多すぎる。初めて聞いたときはKKKの派生団体かと思っちゃった。その点ティアキンとかブレワイとかといった作品名ってまず日常会話とかぶらないからめっちゃ検索しやすい。日常で使うとしてもせいぜい「みてよ、この"ティア"ラ、"キン"キンに冷えてるよ!」「あぁ、俺のハートが"ブレ"イクダウンで"ワイ"ワイしてるよ」くらいしか用法思いつかないもん。
そうして色々検索結果を遡って、ようやくRRRについて言及してるツイートがまとまって見つかるんだけど、どれも言ってることが同じで、わざわざ検索するまでもなかったなと思う。だいたいみんな肩車のシーンとか
すげーTwitterでバズってたシーンとか
あと公開されてる予告にはないんだけど、この映画の二人の主人公がそれぞれ初登場するシーンについて言及してるツイートばっかりだった。
わりと絶賛されてる作品って、たいてい作中の山場になるようなところは「ここみてね!」って監督によってきちんとお膳立てされるから、結局みんな同じところに注目して同じようなお膳立てされた感想しか抱かながち。
それって通販でいい包丁がトマトを切って「切れ味がいいですね!」って一般通過客Aが言ってるのとなんら変わらないと思う。でもそれってちょっとつまんないよね。もっと切れ味の他に、包丁の柄について言及してもいいと思うし、その刃の材質はステンレスなのか何なのか、その包丁にはどういう歴史があるのか、その包丁がどう美しいかについても言及していてほしい。
でも結局いい包丁ってのは全部がいいからいい包丁なんだからそりゃ最終的な出来栄えで一番わかりやすいところに言及した方が手っ取り早くカロリー少なく感想を言った気になれるよな。とも思う。
一方で、酷評された映画のレビューになると、わりと人の数だけ感想が違ったりする。当然くさっても映画だから、面白いという人もいるし、つまんなかったという人もいる。つまんなさについて深堀すれば、やれ俳優の演技が、あるいは舞台設定が、アセット設定が、脚本の辻褄が、あるいは~~~~~~って人の数だけ批判することがあったりする。
別に高評価作品のレビューが味気ないというだけで、だからってその映画を改悪しろという話でもないからいいんだけどね。映画は面白いし。でも自分が映画に対して感じていた面白さが、すべてお膳立てされたものって考えると、ちょっと馬鹿らしいって、一瞬思ったりもする。あるいは、ちょっと馬鹿らしいくらいがちょうどいいのかもしれない。
ちなみに僕は序盤のアクタルとラーマが初めて出会ってからイチャイチャしながら仲良くなるシーンが一番すきだ。その次はアクタルのむち打ちシーン。あと細かいシーンでいえばナートゥに入る直前のシーンでラーマが飛び入りでドラムをたたくシーンがすき。横でパーカスの黒人がニッコニコで首振ってていいと思った。
そういえば一番上のScotieはおととしUVの練習でBlenderで作ったやつだ。本題とは関係ない。