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30年後も私たちは食べていける?「日本の農業のいま」がわかる5つの事実・・・という記事の紹介です。

先日、コテンラジオやポッドキャストの繋がりで農業を頑張っておられる山村達也さんとお話しする事ができて、僕が想像していた以上に農業生産の現状は深刻で将来はかなり厳しい状況になっていきそうな状況である事を痛感しました。

僕は介護業界に身を置いているので、介護業界の人手不足が深刻な事は目に見えて分かりやすいのですが、同時にいろんな産業で人手不足が深刻になっていく状況ですが、実は農業も介護と同じかそれ以上に深刻な状況です。

そして、ここが重要なんですけど、農業というのは僕らの食を守っているわけですよ。その食の安定供給が、就農者の減少や気候変動など様々な要因で脅かされている状況があるわけで、これは本当に重大な問題なんですけど、全然表立ってないというか、誰も気にしてないんじゃないかと思って、それはそれで本当に深刻だな、と思いました。

2年前の古い記事の紹介になりますが、2年前でこの状況ですので現状では更に深刻になっている事。
実際の気候変動によるこれまでに体験した事がないような異常気象が農作物に与えている状況については、本当に深刻になっている事を少しでも伝えれたら・・・と思って紹介します。

個人的には、高品質な野菜や果物が簡単に手に入らない、欲しい物が欲しい時に手に入らない事が当たり前になっていくのだろうと思っています。

日本の人口を100人とすると、農家はたった2人しかいない(*1)。

日本だけでなく、先進国は農家の人口割合が少ない傾向にある。農家が少ない分、大規模な農業や、スマート農業が進み、効率的に農業が営まれている。

しかし、日本は中山間部の農地が4割を占め、機械を使った大規模な農業を実施するのが難しいなどの理由で、効率化が進んでいない実態もある (*2) 。少ない農家で食を支えていくためには、作業の省力化や機械化を進め、農家1戸当たりの農地面積を増やす必要があるだろう。

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高齢者を少数の労働者が支える図は色んな所で見かけますが、人口に対する農家の数の方が深刻じゃないか?・・・なんて思いました。

記事で書かれている通り、日本の農地は大規模化や効率化が難しいんですよね。国民の理解を得ることができれば、住みやすい平地を農地として大規模化・効率化できる可能性はあるでしょうけど、そんな大規模な改修に費用をかける事も非現実的ですので無理でしょう。
北海道の広い農地等を最大限に活用する、という事は可能性としてはありなのかなぁ・・・。
それでも就農する人が居なければどうしようもないし、そもそも労働人口が減っていくので難しそうです。

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農家の高齢化は介護業界以上に深刻です。
これ、就農できる農家がどこかのタイミングで一気に減ってしまう可能性があるという事ですよね。
2年前のデータですから、緑のグラフの部分の65歳だった人が67歳になってるわけです。2030年には緑のグラフの年齢の皆さんは全員70歳以上という事になります。

今後10年で、多くの農家が高齢のためにリタイアする可能性がある。ただでさえ少ない農業人口が急激に減っていくことが想定される。

政府は、2030年の展望として、農業就業者※は140万人、そのうち49歳以下は37万人と試算している(*4)。2020年時点での49歳以下の農業従事者は約23万人で、急ピッチで増加させていかなければならない。しかし、ここ数年は新たに農業を始める49歳以下の人数は、減少傾向が続いている。

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介護職員を増やす必要があるのに増やせなかったのと同じで、農業就業者も増やさないといけないので増やせずに減少傾向が続いているという事です。

食って国づくりの基本なんだと思うんですけど・・・。

農家が減ると、畑や田んぼが放棄されていく。 2020年、農作物の延べ作付面積は399万haとなり、初めて400万haを割った。(*5)政府は2030年度に作付け面積を431万haとする目標を『食料・農業・農村基本計画』の中で掲げているものの、回復の兆しはなく、減少が続いている。 それに伴って、耕作放棄地※は増え続け、2015年時点で滋賀県とほぼ同じ面積となっている。(*6)耕作が放棄されて土地が荒れると、再び農作物の収穫をするまでに改めて土づくりなどをしなければならず、農作物の減少につながる。
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放棄された畑や田んぼが、大規模な倉庫等になっていく状況があるそうです。こういうの民間に好きにやらせてていいとは思えないのですけど。

耕作放棄地の増加のデメリットは、農作物が減少するだけではない。

特に中山間地域では、農地は土砂崩れを防ぎ、災害が起こった時の影響を小さくする機能がある。しかし、耕作放棄地となると、その機能が失われ、災害時の被害が拡大してしまう恐れがあるのだ。

他にも、耕作放棄地は野生動物のえさ場や隠れ場所となり、鳥獣被害が拡大することもある。農作物の被害が増えることで、農家が意欲をそがれて離農し、さらに耕作放棄地が増える悪循環も発生しているという。

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耕作放棄地が増えると複合的にいろんなマイナス要因になってるみたいなので、早急に対策は必要と思うのですが、2年前のこの頃からそういう課題に対して何かしているような情報を目にした事がないので、何もしてなさそうです。
実際、熊や鹿が市街地にまで出てきているニュースは増えていますから。

農家が減ると、農作物の生産が減り、食料自給率も下がる。 2020年の日本の食料自給率はカロリーベースで37.2%と、過去最低となった。政府は、2030年の目標を45%としているが、なかなか改善の傾向は見えていない(*4)。
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食料自給率が低いということは、その分、輸入に頼っているということだ。2021年、飲食店でフライドポテトの販売が制限されたニュースが話題となった。これはジャガイモの輸入が新型コロナ感染拡大の影響で遅延したためだったが、今後は気候変動や食糧危機の影響によって輸入ができなくなる農作物も出てくるかもしれない。

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食糧を海外からの輸入に頼っている・・・というのは、僕らが小学生の頃から課題というか問題になってました。
天丼の材料の何割が海外からの輸入ですよ、なんて先生に教えてもらった事を思い出しましたよ。

天丼はなかったけど天ぷら蕎麦がありました。
農林水産省より

海外から輸入できている間はそれでよかったかもですけど、海外でも就農者数は減少しているはずなので、自国優先となった場合に日本に輸出してくれますかね?

自分の国の国民の腹くらい自国で賄えないでどうするんだ・・・なんて思っちゃうんですけど、国の運営ってそういう事じゃないのかなぁ。

いくらお金があっても食べれる物自体がなけりゃ意味なくないですか?
こんなご時世に経済とか儲け重視で本当に大丈夫なんだろうか・・・。

解決策としては、農業従事者を増やすこと、そして少数の農家でも生産を増やせるように効率化を進めることが挙げられるだろう。国や自治体も、農家を育てるために手広く支援を実施している。

国や自治体のほか、JA共済も若者の新規就農者を支援し、スマート農業の推進をおこなうことで、日本の農業を守ろうとしている。

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農業従事者を増やそうったって・・・、今まで減る一方で増えてないですよね。どうやって増やすの?

ここまでこれだけ経済優先で政治をしてきたので、子どもだってそういう方向で就職するのが良いと思うだろうし、実際そういう業種の方が年収高いですよね。

わざわざ収入が低くて大変な事がわかりきってる農業をやりたいって思うでしょうか。
こういうの介護と同じ構図ですよね。

2022年の農林水産省のデータによれば独立農家の平均年収は415万円です。これは、主に家族経営の小規模農家を含むため、実際の年収には大きな幅があります。規模や作物の種類、経営の形態などによっても大きく変動します。

一方、雇用就農者の平均年収は344万円でした。やはり独立農家と比べると低い水準であることがわかります。

農業ジョブ

こちらも2年前のデータなので、少しは改善されてると思いますけど、それでも他産業と比べても低い水準ですよ。

介護職の年収は2022年の平均で392万4000円。前年より11万6000円増えていた。
年収の全産業平均との格差は104万1700円で、1ヵ月あたり8万6808円と依然として大きい。

介護職の年収、392.4万円
全産業平均との差は100万円超 組合「もっと賃上げを。でないと格差が開く」
JOINT 2024.1.31

衣食住の食を支える農業従事者が全産業平均以下で、その差が100万円規模っていうのは本当にヤバいと思いますね。

今回紹介した課題は、日本の農業の一側面だ。改善が進んでいる課題もあれば、さらに根深く難しい課題もある。

難しい問題ではあるが、私たちができることもきっとあるだろう。まずは、国産の野菜を選んだり、農業体験をしてみたり、身近なところから始めてみてもいいかもしれない。

自分たちの「食」を守るためにも、農業の課題を他人ごとと思わず、自分にできることを考えてみてはいかがだろうか。

Part of HuffPost News

実際、この間の気候変動で今まで獲れていた野菜が獲れない現状があると聞きました。
新たな気候に対する研究開発や工夫など、農作物に必要な費用は上がるでしょうし、そうなれば価格も上がっていくはずです。

食糧危機は本当にヤバいと思うので、こういうのちゃんと考えて対策しないとダメだと思いましたので、ちょっとでも興味もってもらえたらと思って紹介しました。


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