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地域の人が集まるカフェで多世代がつながり、「シェア旅」で思い出をシェア!?(FIOREI)/デジタルアートを使った楽しいリハビリを高校生が推進!?(デジリハJK)・・・という記事の紹介です。

先日の職場での個別研修会で軽度認知障害(MCI)について、有酸素運動運動やシナプソロジー(2つの事を同時に行う)、交流する事や絵を描く事などが効果的である事を学んだ所だったので、面白い取り組みをやってるな、と思って気になった記事を紹介します。

コミュニティカフェについては、「福祉」を感じさせず、入口を緩いものにすることで、地域のいろんな方に来ていただけるようなカフェにしようと思い取り組んでいます。そのためにも、学生が楽しんで運営している姿を地域の人に見ていただけるようにしています。

ヘルプマンジャパン

そうこれ、福祉っぽくないっての超重要と思うんですよね。
色んな人を巻き込みたいなら必須条件だと思う。

なので、学生みたいな若い世代が楽しそうに何かを地域でやってるってすごくいいと思いました。

印象に残っている出来事が、先月のことです。道路を挟んだ向かい側の広場で男の子がサッカーボールを蹴っていたんです。声を掛けたところ、彼は転校してきたばかり。近所にもまだ友達がいないけど、カフェがワイワイしてたから来たとのことでした。話が終わり、カフェに戻った後にしばらくしてまた外に出たら、先ほどの男の子と、いつも来ている小学生が一緒にボールで遊んでいたんです。それを見て、カフェをやっている意味を感じられました。

ヘルプマンジャパン

地域の中でも結構隣近所の繋がりって希薄になってると思うので、こういうイベントや場所をきっかけに、つながりの輪が広がるのはいいですよね。

模擬外出の名前は、「シェア旅」。若者の間では、今様々なものをシェア(共有)する文化があり、高齢者の方々にもシェアを楽しんでいただきたい。そこで想い出をシェアできるようにしようということで始まりました。

取り組みの具体的な流れとしては、対象者さんにその場所に対する想い等、何度かラフに聞き取りを実施→高齢者の想い出の場所に実際に訪問して撮影→本人だけでなくご家族や様々な人に上映で見ていただくという流れです。

心に残る印象的な出来事もありました。私たちがある対象者さんに聞き取りをしたところ、想い出を聞かせてと言っても「そんな無い」と反応がなく、模擬外出も求めていないというような姿勢でした。認知症をお持ちの方だったので、私たちの存在自体や聞かれている目的がわからず不安だったのかもしれないです。そのような反応な中で、大阪から高知県と遠方にまで撮影へ行っても上映が成功しないのではないかと、私たちも不安を感じていました。

ところが上映が始まってみると、その方の表情が一変してすごい笑顔で観てくださり、ご家族ともイキイキしゃべっていらっしゃる。その姿を見てよかった、嬉しかったと思いました。

ヘルプマンジャパン

これ面白いなぁ、若い発想はいいなぁ。
こういうの、施設でも出来そうですよね。
手伝ってくれたり企画してくれる学生さんとかいるんじゃないかなぁ。

地域の人に認識してもらうことも目指したいです。地域にお祭りがあるように、毎月定番のイベントがあることで、地域の方が知っているような存在になれたらと思います。

ヘルプマンジャパン

そうなんですよね、こういう取り組みって地域で定着するには根気よく続ける以外ないんですよね。

今後「デジリハJK」はどのようになっていきますか?

今高齢者や障がいのことについて授業で学んでいて、授業内で介護初任者研修の取得ができるように頑張りたいです。今後「デジリハJK」としては、特別支援学校の中学生向けにも取り組んでいく予定です。

ヘルプマンジャパン

やばい、もう学生さんが動いてる!
学校の授業で初任者研修を受けれるのって、これからの情勢ではかなり重要だと思うんですよ。

こういうの、どんどん進めて行って欲しいですね。


さて、軽度認知症害(MCI)で予防効果があるとされる取り組みも紹介しておきます。

MCIの段階から適切な取り組みを始めることで、認知症への進行を防いだり、認知機能が回復したりする可能性は十分にあります。その取り組みの一つが、運動です。特に、有酸素運動と筋力トレーニング、バランス運動の三つを組み合わせることが最も効果的だとされています。

なかまぁる

個人的な差はあると思いますので、予防したり改善できる可能性がある、という感じですね。

ただ、こういう取り組みを意識しておく事で効果が期待できます。

個人的には、これが重要と思います。

近年、社会交流の重要性が言われています。ベストセラー「頭の体操」で知られる心理学者・多湖輝(たごあきら)さんの著書の中に、「キョウヨウ」と「キョウイク」という言葉があります。「教養」と「教育」ではなく、「今日、用」と「今日、行く」。高齢者にとって、「今日、用がある」「今日、行くところがある」ということが大切だと言うのです。実際、仕事を辞めると、外に出掛けたり、家族以外の人と会話したりする機会が減ります。しかし、さまざまな人と会い、交流することは脳を活性化し、運動にもなります。現在はコロナ禍で難しくなってしまいましたが、仲間と趣味を楽しんだり、地域の活動に参加したり、ぜひ社会とのつながりを作ってください。

なかまぁる
「シナプソロジー」は、その名の由来どおり脳の神経細胞のつなぎ目「シナプス」に関連したトレーニングです。同時に二つ以上の課題に取り組む「デュアルタスク(二重課題)」のように、慣れない動きに複数人で取り組むことで、脳に刺激を与え、適度な運動にもなります。例えば、2人1組になって、「相手が投げたスカーフを、指示された方の手でキャッチする」など、頭と体を同時に使う動きを繰り返します。基本の動きに慣れたら、指示を変更し、さらに脳へ刺激を与えます。運動能力の程度に関わらず、みんなで楽しみながら出来るので、長く続けられます。
みんなで一緒に、ゲーム感覚で「認知機能トレーニング」に取り組んでいます。例えば、記憶力を刺激するには、手に持った感覚で重さを覚える「重量記憶」を使います。最初に500グラムの粘土を持って、その重さを覚えた後、「バケツの重さが500グラムになるよう、中に水を入れてください」という課題に、チーム一丸となって取り組みます。正解することが目的ではなく、コミュニケーションを図りながら、頭を使って考えることが大切なのです。記憶力が低下している人に、「この数字を覚えてください」など、ストレートに記憶力を試すような課題を出すと、人によっては怒ったり、やる気を無くしたりします。しかし、こうした五感を使った記憶なら、自然と取り組んでもらえます。
ほかにも、絵を描く、作品を手がけるなど、集中して創作活動に取り組むことは、脳の働きを高めます。ここでも、通常とは違ったやり方を重視しています。例えば、描く対象だけをじっくり観察し、手元を見ないで模写したり、鉛筆で真っ黒に塗り潰した画用紙に、消しゴムを使って絵を描いたり、新しい体験をすることで、脳に刺激、認知機能の向上が期待できます。創作活動は1人でも出来ますが、感想を言い合うなど、作品を通じたコミュニケーションの場にもなっています。

こうしたトレーニングは高齢者だけでなく、65歳未満の若年性のMCIにも有効です。現在はコロナ禍のため、みんなで集まって、トレーニングをするのが難しい状況です。私のクリニックでは、トレーニング用の動画を作成し、家族らのサポートのもと、自宅でも取り組んでもらっています。家族で合唱したり、体を動かしたり、楽しみながら続けてくれているようです。

なかまぁる

他にも、運動や歌に関するプログラムの紹介もあったので、記事をご参照ください。

MCIと診断された人のうち、1年で12%が認知症へと進行すると言われています。高血圧や糖尿病をはじめとする生活習慣病、うつ病、難聴などが認知症の発症リスクを高めることが分かっています。生活習慣の改善や適切な治療により、まずは、そうしたリスクを減らしてください。

加えて、運動や認知トレーニング、社会交流を続けることで、認知機能が回復する可能性は十分にあります。実際、認知機能を改善するトレーニングを1年半続けた人は、開始時と比べて認知機能検査の点数が上がったことが分かっています。

なかまぁる

私は、認知症にならないことを目的にするのではなく、生きがいを追求していってほしいと思っています。認知症にならないよう、運動や認知トレーニングに取り組むことも大切ですが、趣味や社会交流など、生きがいの追求そのものが、認知症予防につながるというのが理想です

なかまぁる

僕も、これの視点が重要と考えています。

あくまで手段であって、目的は、生きがい(人生)の質の向上のはずです。

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