【小濱道博】若者が集まる介護現場の共通点 職場環境をベテランに合わせずICT化を・・・という記事の紹介です。
もう手遅れだよなぁ・・・と、この記事のタイトルを見て思ってしまったのは僕だけでしょうか。
こういうの全然進めなかったが為に何人の若い職員が業界を去ったのだろう・・・と思うと、そのへん調査した報告とかないのだろうか・・・なんて思いました。
僕自身、いろんな現場で管理的立場で関わってきましたが、ほぼ全ての職場で根拠の説明もできないままの業務が過剰に守られていました。
少しでも効率的な方法に変えようとすると猛反対にあうんですよね。
比較的若い職員やその職場で経験が浅い職員は賛成してくれるのですが、その職場での経験が長い職員の多くが反対に回るので、結局ルールを変えても現場レベルで先輩やリーダー層が遵守しないものだから定着しない、という状況でした。
こういう場合、新しい事についてこれない職員は排除するしかないのですが、これだけ現場の人手不足が深刻化すると、そういう手法もなかなか取れないのも事実で非常に難しい状況になっていると思います。
いくつかの職場で、やり方変えるからベテランが付いてこれなくて辞めても踏ん張れるか?と聞いて、頑張りますと言ってくれた職場ではそういう手法もとりましたけど、僕の経験上の話でいくと、本当に一部の超ベテランが辞めた後は普通に新しいルールが定着しました。
どれだけ職場を私物化してんだよ、と思いましたけど、そういう職場ってまだまだ多いのかな、と思うと、職員不足や若手不足ってそういうとこだぞ、って思ってしまいます。自業自得ですよね。
まぁ僕もそうならないように気を付けないといけないのですが、こういうのって本人自覚しないままそうなってしまう傾向があると思うので、何でも新しい事に興味を持つ、触ってみる、というのはとても大事な事だと思っています。
実際、実績の送受信などFAXか郵送ですもんね。うちの地域は。
メールでの送受信でダメな理由あるのかなぁ、なんでだ?
ケアプランデータ連携システムとかそれに類似したシステムを使って欲しいんですけど・・・そういうのも活用してるケアマネ事業所ってカイポケのシステムにログインしてこっちで提供表をダウンロードする方法をしてる1か所だけなんですよね。
しかし、そこまでやってるのに実績はFAXでの受付なので、もうちょっと何とかなりませんか、と思ったり。
個人的には、郵便の経費が増大する10月以降は、郵送の提供票などのやり取りは減少すると思ってたんですよ。
ここまで介護報酬が低くて経営を圧迫してる!とか言ってるんだから、当然、この郵便代の値上げはかなり痛いはずだし、FAXやメールに変えるだけでかなりの経費削減になるわけですよ。
・・・なのに!
なのに、何も変わらなん。
なんでだ?
経営苦しくないの?
どうなってんの?
って真剣に思いましたよ。
普通、値上げのタイミングに合わせて電子化しない?
するよね?
なんでしないの?
ちなみに弊社では、アセスメントから計画書、実施記録、モニタリング、実績票まで全て紙を使用していません。スマホとPC内で処理していますし、これらの内容については、運営指導でも見てもらって問題ない状態ですので、なんでこういう所を省力化しないのか本当に疑問です。
たしかにソフト代など紙代や印刷代と比較すると高額になると思いますが、額の問題ではなくて無駄な時間と手間を省くのが重要なポイントだと思っています。
ちなみに、アセスメントから計画書・実施記録・実績までほぼ連動しているので、それらの整合性が取れなくなる事は皆無です。
ほんとこれ、やろうとしない、やるきがないだけ。
だったら経営が苦しいとかお給料が少ないとか言うなや、とか思ってしまいます。すんません。
でも、やる気がない奴はそれなりの所までしかたどり着けなくて当たり前だし、そんなやる気ないのに勝手に経営が良くなったりお給料が増えたりする方がおかしいし異常でしょうよ。
紙の方が安心するって意見は、ちょっとわかりますけどね。
仕事した感あるもんね。目で見えるし触って重さも感じれるもんね、自分のやった仕事の(苦笑)
だけど、もうそんな時代じゃないの。
中学校でもう感想文とか報告書とか電子化されてんの。
授業でタブレット使って勉強してんのよ、紙なんてほとんど使ってないの。
なんで社会に出たら退化せなあかんのよ。
若者にとったら意味わからんよ、だって紙の記録とか報告とか慣れてないんだから。
それで出来ないからってダメだしすんの?
本気ですか?
まぁでも、LINEできるから介護現場のICT化しても大丈夫だろ、というのはちょっと乱暴な気もしますね。
LINEするのとはちょっと違いますからね。
それに覚える意欲がわくような工夫もしないと難しいでしょう。
少なくともですよ、不慣れなベテランがそういうICTに向き合って頑張って取り組んでたら、それだけで褒めたり評価したりしてあげないといかんし、出来るようになったらめっちゃ褒めてあげないとダメですよ。
そういうのを上層部が出来ますか?って事なんだと思うんですよね。
現場任せではこういうの無理ですよ。
そうそう、事業所のパソコンの動作が遅い!メモリが少ないんじゃ。
安物のパソコンで作業時間長くして結局残業増えてるみたいな構図、絶対ありますからね。
弊社はサ責には全員業務用PCを支給していますが、たしかメモリは8Gだったかな、現状で使用しているソフトは普通にストレスなく走ってますし、ハードディスクもSSDなので立ち上がりも一瞬です。
記事でも紹介されてますけど、ほんと職員一人1台なんて夢のまた夢なんですよね。電子化しても順番待ちという意味がわからない無駄な時間が生まれるので、スマホでもタブレットでもなんでもいいので、一人1台、システムに接続できる端末の支給は絶対条件です。
弊社では業務用スマホは全従業員に支給しています。
こちらはちょっとケチったので動作が遅くて申し訳ないので、来年度は補助金も活用して良いスマホに買い替えようと思ってます。
普通に考えたらそうなんですよ、若手のニーズに合わせないと事業継続出来ないでしょうよ、わからんのかな。
ICTに特化したBCPの策定とか義務化させないと無理かもしれん・・・なんて思ってしまいましたが、自分たちの業務や事業を次の世代に引き継ぐ気がないならいいんですよ、別に。
でもそうじゃないじゃないですか、次につなげるって基本的な事ですよね。
ほんと、真面目にやろうよ、って思うんですけど、みんなそう感じてないのかなぁと思うと本当に結構怖いんですよね、この現状。
ほんとうにやる気の問題だとは思うんですけどね。