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【小濱道博】若者が集まる介護現場の共通点 職場環境をベテランに合わせずICT化を・・・という記事の紹介です。

もう手遅れだよなぁ・・・と、この記事のタイトルを見て思ってしまったのは僕だけでしょうか。

こういうの全然進めなかったが為に何人の若い職員が業界を去ったのだろう・・・と思うと、そのへん調査した報告とかないのだろうか・・・なんて思いました。

僕自身、いろんな現場で管理的立場で関わってきましたが、ほぼ全ての職場で根拠の説明もできないままの業務が過剰に守られていました。
少しでも効率的な方法に変えようとすると猛反対にあうんですよね。

比較的若い職員やその職場で経験が浅い職員は賛成してくれるのですが、その職場での経験が長い職員の多くが反対に回るので、結局ルールを変えても現場レベルで先輩やリーダー層が遵守しないものだから定着しない、という状況でした。

こういう場合、新しい事についてこれない職員は排除するしかないのですが、これだけ現場の人手不足が深刻化すると、そういう手法もなかなか取れないのも事実で非常に難しい状況になっていると思います。

いくつかの職場で、やり方変えるからベテランが付いてこれなくて辞めても踏ん張れるか?と聞いて、頑張りますと言ってくれた職場ではそういう手法もとりましたけど、僕の経験上の話でいくと、本当に一部の超ベテランが辞めた後は普通に新しいルールが定着しました。

どれだけ職場を私物化してんだよ、と思いましたけど、そういう職場ってまだまだ多いのかな、と思うと、職員不足や若手不足ってそういうとこだぞ、って思ってしまいます。自業自得ですよね。

まぁ僕もそうならないように気を付けないといけないのですが、こういうのって本人自覚しないままそうなってしまう傾向があると思うので、何でも新しい事に興味を持つ、触ってみる、というのはとても大事な事だと思っています。

生産性向上という言葉を聞くと難しそうなイメージが湧く。特に小規模な在宅サービス事業者にとっては、別世界の話に聞こえるだろう。【小濱道博】

JOINT

実際、実績の送受信などFAXか郵送ですもんね。うちの地域は。
メールでの送受信でダメな理由あるのかなぁ、なんでだ?

ケアプランデータ連携システムとかそれに類似したシステムを使って欲しいんですけど・・・そういうのも活用してるケアマネ事業所ってカイポケのシステムにログインしてこっちで提供表をダウンロードする方法をしてる1か所だけなんですよね。
しかし、そこまでやってるのに実績はFAXでの受付なので、もうちょっと何とかなりませんか、と思ったり。

◆ 未だ紙、紙、紙の業務

生産性向上は、ICT化や業務改善、効率化などを進めることを意味する。

ICT化というと、介護ロボットや見守りセンサーなど、とてもお金がかかるというイメージが強い。介護現場はアナログ思考の職場。そう言っても過言ではない。大量の紙で埋もれている。FAXも然りである。今の時代、多くの企業でFAXは使われていない。FAXが業務の中心にあるのは、介護業界と役所ぐらいである。

この10月から、郵便代金が値上げになった。84円だったものが110円である。もう郵便は、経費の無駄遣いでしかなくなってきた。

ただ介護現場は、計画書、記録、議事録、日報、様々な日常業務が紙、紙、紙で成り立っている。紙の書類がどんどん膨れ上がっていって、どこに保管するのかという問題もあれば、どこに置いたのか分からなくなるという問題もある。

非常に無駄である。管理や記録のシステムは既に導入されているため、紙からパソコンに手入力することも必要となる。この作業に2度手間、3度手間がかかっている。

JOINT

個人的には、郵便の経費が増大する10月以降は、郵送の提供票などのやり取りは減少すると思ってたんですよ。
ここまで介護報酬が低くて経営を圧迫してる!とか言ってるんだから、当然、この郵便代の値上げはかなり痛いはずだし、FAXやメールに変えるだけでかなりの経費削減になるわけですよ。

・・・なのに!
なのに、何も変わらなん。
なんでだ?
経営苦しくないの?
どうなってんの?

って真剣に思いましたよ。
普通、値上げのタイミングに合わせて電子化しない?
するよね?
なんでしないの?

ちなみに弊社では、アセスメントから計画書、実施記録、モニタリング、実績票まで全て紙を使用していません。スマホとPC内で処理していますし、これらの内容については、運営指導でも見てもらって問題ない状態ですので、なんでこういう所を省力化しないのか本当に疑問です。

たしかにソフト代など紙代や印刷代と比較すると高額になると思いますが、額の問題ではなくて無駄な時間と手間を省くのが重要なポイントだと思っています。

ちなみに、アセスメントから計画書・実施記録・実績までほぼ連動しているので、それらの整合性が取れなくなる事は皆無です。

◆ やろうとしないだけ

このようなアナログ的な仕事が、まだまだ介護業界には多い。例えば、「あの書類を出してください」とお願いすると、あっちこっちを探し回り、5分、10分かかって「ありました」と出してくる。

これはよくある話だ。書類を管理している本人がその状態である。担当者が変わったら、前任が書類をどこに置いたかは全く分からない状態になる。

介護現場では、ICT化を進められない理由が蔓延している。

やれ、パソコンが苦手だ、タブレットが苦手だという声は、ベテラン職員を中心に顕著だ。自分たちの事業所・施設は高齢化が進んでいて、コンピューターなどの導入は難しいという理由が多い。私は紙の方が安心するという声も常に聞こえてくる。

しかし、よくよく見ると、私はパソコンが苦手だ、タブレットが苦手だと言うベテラン職員が、空き時間にスマホでお孫さんとLINEをしていたりする。これは、できない理由を言っているだけである。進んでやろうとしないだけだ。

JOINT

ほんとこれ、やろうとしない、やるきがないだけ。
だったら経営が苦しいとかお給料が少ないとか言うなや、とか思ってしまいます。すんません。

でも、やる気がない奴はそれなりの所までしかたどり着けなくて当たり前だし、そんなやる気ないのに勝手に経営が良くなったりお給料が増えたりする方がおかしいし異常でしょうよ。

紙の方が安心するって意見は、ちょっとわかりますけどね。
仕事した感あるもんね。目で見えるし触って重さも感じれるもんね、自分のやった仕事の(苦笑)

だけど、もうそんな時代じゃないの。

中学校でもう感想文とか報告書とか電子化されてんの。
授業でタブレット使って勉強してんのよ、紙なんてほとんど使ってないの。

なんで社会に出たら退化せなあかんのよ。
若者にとったら意味わからんよ、だって紙の記録とか報告とか慣れてないんだから。

それで出来ないからってダメだしすんの?
本気ですか?

まぁでも、LINEできるから介護現場のICT化しても大丈夫だろ、というのはちょっと乱暴な気もしますね。
LINEするのとはちょっと違いますからね。
それに覚える意欲がわくような工夫もしないと難しいでしょう。

少なくともですよ、不慣れなベテランがそういうICTに向き合って頑張って取り組んでたら、それだけで褒めたり評価したりしてあげないといかんし、出来るようになったらめっちゃ褒めてあげないとダメですよ。
そういうのを上層部が出来ますか?って事なんだと思うんですよね。
現場任せではこういうの無理ですよ。

◆ なぜ若者が集まらないか

介護現場は高齢化が進んでいる。介護労働安定センターの2022年度の調査結果によると、介護労働者の平均年齢は50.0歳。若い人材の雇用が進んでいない。また、若い人材が入ってもすぐに辞めてしまう。

なぜ介護現場では若返りが進まないのか。今の時代、高校や大学では1人1台のパソコン・タブレットを持つことが当たり前である。コロナ禍の3年弱もあった。学校に登校できないときは、オンラインで授業を受けていた。学生達は、授業を受けるためにタブレットなどを普通に持って使っている。

1人1台のパソコン・タブレットを持っていた若者達が、介護事業所・施設に就職するとどうなるか。パソコンはあるが、部署に1台しかない。それも、機種が古いとソフトの立ち上げに20分以上かかることも希ではない。

この1台で請求も、LIFE対応も行っており、計画書も記録も議事録も契約書も重要事項説明書も作っている。もう、職員の取り合いになる。せっかくのパソコンが業務の効率化に役立っていない。逆にパソコンがあるために仕事が停滞している。

施設の多くは鉄筋コンクリートなどでできている。壁が電波を通さない。結果、施設に入るとスマホが使いにくくなる。Wi-Fiがない施設もある。

これは、日常的にスマホを使っている人にとって非常に不便である。スマホが日常生活に溶け込んでいる時代に、職場に行ったらスマホが使えない、Wi-Fiが使えないとなると、ものすごいストレスを感じることになる。

そして、パソコンが十分に使えないからICT化が進まず、紙ベースの業務になっている。これは悪循環である。その結果、若い職員はすぐに辞めてしまう。

JOINT

そうそう、事業所のパソコンの動作が遅い!メモリが少ないんじゃ。
安物のパソコンで作業時間長くして結局残業増えてるみたいな構図、絶対ありますからね。

弊社はサ責には全員業務用PCを支給していますが、たしかメモリは8Gだったかな、現状で使用しているソフトは普通にストレスなく走ってますし、ハードディスクもSSDなので立ち上がりも一瞬です。

僕が使用しているノートPC
社員に支給しているものと全く同じものを使用しています。
じゃないと使い勝手とか不満とかわからんから。

記事でも紹介されてますけど、ほんと職員一人1台なんて夢のまた夢なんですよね。電子化しても順番待ちという意味がわからない無駄な時間が生まれるので、スマホでもタブレットでもなんでもいいので、一人1台、システムに接続できる端末の支給は絶対条件です。

弊社では業務用スマホは全従業員に支給しています。
こちらはちょっとケチったので動作が遅くて申し訳ないので、来年度は補助金も活用して良いスマホに買い替えようと思ってます。

◆ 今すぐやるべきこと

平均年齢が若い施設には共通点がある。それはICT化が進んでいることだ。パソコンやタブレットも、職員に十分に行き渡っている。確実に働きやすい職場である。

職場環境は、ベテラン職員に合わせてはダメなのだ。これから若くて優秀なスタッフを確保したいのであれば、パソコンやタブレットの設置は充実しておかなくてはならない。Wi-Fiもしっかりと使えるようにしておくべきだ。

最低限、これをやらないと人は来ないし、辞めてしまう。職員の若返りのキーワードに、ICT化がある。

JOINT

普通に考えたらそうなんですよ、若手のニーズに合わせないと事業継続出来ないでしょうよ、わからんのかな。

ICTに特化したBCPの策定とか義務化させないと無理かもしれん・・・なんて思ってしまいましたが、自分たちの業務や事業を次の世代に引き継ぐ気がないならいいんですよ、別に。
でもそうじゃないじゃないですか、次につなげるって基本的な事ですよね。

ほんと、真面目にやろうよ、って思うんですけど、みんなそう感じてないのかなぁと思うと本当に結構怖いんですよね、この現状。

ほんとうにやる気の問題だとは思うんですけどね。


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