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ラテラルシンキングを調べてみた。

以前書いたこちらの紹介記事の中に『ラテラルシンキング』というキーワードが出てきたので、ちょっと調べてみました。

ラテラルシンキングとは、既存の常識にとらわれない自由な発想法として注目を集めています。先を見通すことが難しい現代において、環境変化に柔軟に対応する革新的なアイデアを生み出す思考法として、必要性を感じている企業は多いようです。

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なかなか面白そうな内容っぽいですね。
こういうのは介護現場でも役に立ちそうです。

ラテラルシンキングはマルタ共和国の医師、エドワード・デボノ氏により提唱されました。デボノ氏は医師以外にも心理学者や作家、発明家としての肩書をもつ才人です。 従来の論理的思考や分析的思考を「垂直思考」と位置づけ、論理を深めることに適しているが斬新な発想にはつながりにくいとしました。これに対し、多角的な視点から物事を検証し、既存の概念にとらわれない発想を「水平思考」と位置づけ、ラテラルシンキングを提唱しています。

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なるほど、ラテラルシンキングは水平思考というのですね。
多角的な視点で物事を検証する。
既存の概念にとらわれない。
このあたりがポイントのようです。

ラテラルシンキングは既成概念や既存の常識を疑うことから始まります。非常に分かりやすい例題を紹介します。

「例題:3人の子供に13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたら良いか」

・回答1:4個ずつ分けて余った1個を3等分する。
・回答2:はかりを使って同じ重量ずつ分配する。
・回答3:ジュースにして分ける。
・回答4:オレンジの種を植える。(栽培して実ったオレンジを分配する)

回答1と回答2はオレンジを「そのままの形で分配する」で「今すぐ分配する」ということを前提とした既成概念に忠実な思考による回答です。

これに対し回答3と回答4はオレンジの形態や分配する時期にこだわらない、既成概念から飛躍した自由な発想から導き出された、ラテラルシンキングを用いた回答であるといえます。

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ああー、なるほど・・・こういう頭の柔らかい人になりたいって常に思っているんですけど、どうやっても僕の発想は回答の1と2ですね。

3のジュースにしたらいいんでない?って所にたどり着くには時間をかけるか誰かと一緒にこの問題に取り組んでいて、いろいろ相談している中でこういう発想になりそうです。
回答4のオレンジの種を植えるなんて発想には至らないですよね・・・
でも、これが既成概念から外れた検証方法なんだと思います。

自分でもびっくりするような仮定をして物事を見つめなおす、そういう工夫が必要なのかもしれません。

ロジカルシンキングは複数の論理をつなぎ、推論を重ねることで一つの結論を導き出す、または、多くの事実の考察から類似点を見つけ結論を導き出す思考法です。 ロジカルシンキングにおいては多くの場合、導く結論は一つです。その結論に納得性をもたせるために、既成の概念に沿った論理を構築するための思考法であるということもできるでしょう。

クリティカルシンキングは「批判的思考」とも呼ばれます。物事の前提や常識に対しまず疑問をもつという思考法です。前例や踏襲に対し「本当にこれでいいのか」と考え、価値観の偏りを排除し、発想を自由にしていく手法です。

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ロジカルシンキングというのはよく聞きます。
僕自身は、この思考をよく使うタイプのようです。
根拠はなんだ・・・とよく調べます。

クリティカルシンキングは初耳ですけど、こういう本当にこれでいいのか?という向き合い方も重要ですよね。

「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」「ラテラルシンキング」これら3つの思考法は互いに相反するものではなく相互補完の関係にあります。 例えば、ロジカルシンキングにおける前提を、クリティカルシンキングにより批判的に検証したり、ラテラルシンキングにおける自由な発想を、実現可能であるかロジカルシンキングにより論理的に検証したりということもできます。 一つの思考法にこだわるのではなく、必要に応じ使い分けることで相互に補い合う関係にあるといえます。

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それぞれが相互に補完する関係性であるという事は、3つの思考をうまく活用できる事が重要という事ですね。

まぁ、無意識にそういう事をしているのかもしれませんが、こういう事だと意識づけをした上で自分の思考を振り返ってみる事や、物事に対して検証する際に意識する事で、新しい方向からの視点や、意識的に新しい発想や工夫を誘導できるような事もできるかもですね。

ラテラルシンキングは既成概念や既存の常識にとらわれない思考法であるため、既成の考えを飛び越えた思いもよらない結論を導き出せるというメリットがあります。また、論理を積み上げるロジカルシンキングとは違い、論理を飛躍させる思考法であるため、結論を導くのが早いといった特徴もあります。そして、導き出される結論は一つとは限らず、まったく異なる角度からの結論が、複数導き出されることもあります。 閉塞感がある現状を打破したり、画期的な新商品や新サービスのアイデアを生み出したりする可能性が高い思考法であるといえます。

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介護の現場において、既存の常識を破るというのは本当に大変というか、ほぼ不可能に近い挑戦になりますので、こういったラテラルシンキングで物事を考えられるチームになれば、もしかしたら既存の常識を打破できるきっかけになるかもしれません。きっと、そのハードルは下がると思います。

その前提として、いろんな意見をまずは受け入れる、という事ができないとダメですよね。
心理的安全性の高さにもよりますが、意見が言えないという現場はやはり数多く存在します。

ラテラルシンキングは、以下のステップに挙げたような思考を訓練すれば、誰にでも習慣化できるものです。

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誰でも習慣化できる!
これはいろいろ活用できそうです。

ステップ1:不満に気づく

最初のステップは現状の不満に気がつくことです。なんとなく過ごしている日常において不便さを感じていることなど、些細なもので構いません。まず現状の不満に気がつくことから、それを解決しようという思考が生まれます。

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まず最初は、現状の不満に気づく事から。

介護の現場だと、この不満が一致しない事が多いです。
なので物事が決まりにくい。

僕自身、そういう時はこう問います。
『それって、何のために誰の為に考えているの?』

ステップ2:なぜ?を追求する

次のステップでは、気がついた不満が「なぜ」生じているのかと問いかけます。その際は、既成概念や常識の枠を取り払い思考を巡らせることが、飛躍した思考につながり複数のアイデアが生まれる下地となります。

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なぜなぜ?を繰り返していく手法ですね。
ここで既成概念や常識にとらわれずに、なぜ?を追求していければいい感じになりそうですね。

ステップ3:ならばと考える

「なぜ」と問いかけることで不満の原因に対し、いくつかの仮説が立てられます。次のステップではその原因に対し「ならば」どのような状態になれば理想なのかを考えます。 この際も理想とする状態は一つでなくても構いません。複数の理想の状態を考えることで画期的なアイデアが生まれることもあります。

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なぜの次は、ならばどうする?ですね。
どうする家康。

どうなれば理想的なのか、いくつでもアイデアを出し合う事がよさそうです。

ステップ4:どうやって解決するか

次のステップでは「どうやって」と解決策を考えます。不満が解消した状態を理想として、現状を理想に近づけるために、「何をどのようにすれば良いのか」解決策を出していきます。このステップにおいても発想を広げて、複数の解決策を考えていきます。

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次は解決策を考えるステップですね。
ここでも発想が広がる事を意識したほうが既成概念を打ち破れる解決策が出てきそうですね。

ステップ5:さらに不満はないか?

ステップ1〜ステップ4までがラテラルシンキングの手順です。業務だけでなく日常生活においても、このステップを意識した思考を繰り返すことで、ラテラルシンキングは身につきます。 しかし、ラテラルシンキングはここで終わりではありません。不満が解決した理想の状態に対し、さらに不満がないかをもう一度考え、ステップ1〜ステップ4の過程をループさせるのです。そうすることでラテラルシンキングはさらに強化され習慣化されるでしょう。

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おっと、ラテラルシンキングは1~4までの手順だそうです。
こういう思考の組み立てを意識しておけば、自然とそういう考え方とか見方が身につくみたいなので意識していきたいですね。

既成概念というのは、たとえば新しい発想で始まった事があったとして、それ自体が定着してしまえば既成概念になっていきますので、常に”なぜ”という視点で物事を見ておく必要がありますよね。
その時だけで終わるのではなく、常に現状に疑問を抱く。
もっと改善できないか。まだムダはないか。不満はないか。

ラテラルシンキングは日常生活に加え、ビジネスでも活用ができます。ビジネスで活かすために役立つのが、アレキサンダーF・オズボーンが発案した「オズボーンのチェックリスト」です。このチェックリストでは、アイデア出しの対象を決め、チェックリストに基づいてアイデアを出していくというものです。ここではチェックリストについて解説します。

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便利なチェックリストがあるようなので活用していきたいですね。

チェックリストは9項目あり、それぞれの考え方は以下の通りです。

転用(Other uses):改変・改良すれば(またはそのままで)、他に用途はないか?

適合・応用(Adapt):他にこのようなものがあるか?

過去に匹敵したものは何か?変更(Modify):色・形・音・匂い・意味・動きなど、新しいアングルはないか?

拡大(Magnify):大きさ・時間・頻度・高さ・長さ・強さを拡大できるか?

縮小(Minify):より小さくできるか?携帯化できるか?短くできるか?省略できるか?軽くできるか?

代用(Substitute):他の過程・他の場所・他のアプローチ・他の声の調子・他の誰か・異なった成分など、他の何かに代用できないか?

再配置(Rearrange):要素・成分・部品・パターン・配列・レイアウト・位置・ペース・スケジュールなどを変えられないか?原因と結果を変えられないか?

逆転(Reverse):逆(正反対)にできないか? 役割を逆にできないか?反
対側を向けられないか?マイナスをプラスにできないか?

結合(Combine):組み合わせられないか?目的や考えを結合できないか?

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こういう視点で検討するのは良さそうですね。
慣れるまでチェックリストを参考にするのもいいかもしれませんが、かえって自由な発想の制限にもなりかねないので、あくまで目安とか検討の項目くらいの位置づけで活用した方が最初はいいかもしれません。

オズボーンのチェックリストはすべての状況、条件に対して万能に対応できるわけではありません。チェックリストの項目だけに頼っていると、必要な問題を見落としてしまう可能性があることや、何も考えずに使用していると不必要な項目まで検討してしまって時間がかかりすぎることなどが挙げられます。 あくまでも前提を疑うための補助的なものとして活用することがおすすめです。

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あくまで補助的なもの、という事を忘れないでリストを活用したいですね。

有名な例題として、ウミガメのスープという問題があります。内容としては、「ある男がとある海の見えるレストランで『ウミガメのスープ』を注文。スープを一口飲んだ男は、それが本物の『ウミガメのスープ』であることを確認し、勘定を済ませて帰宅した後、自殺しました。一体なぜ?」というものです。 前提となる条件がないため、ロジカルシンキングで結論を導き出すことはできません。そのため、結論を導き出すためには創造性が必要とされます。ぜひ一度、自身で解答を考えてみてください。

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この問題難しすぎるというか、どういうこと???で思考が止まってしまうんですけど・・・

えー・・・なんだろ、男の人が実はウミガメの家族だったとか?
・・・でもそれって酷すぎるからやだなぁ・・・
なんて思いながら書いてます。

ラテラルシンキングは先行きが不透明な現代ビジネスにおいて、企業が安定し継続して発展するために必要になるスキルであるといえます。次世代を担う若手人材には、積極的に習得して鍛えてもらう必要があります。緊急性を感じている企業はまだ少数かもしれませんが、早急に取り組みを始めるべき教育課題ではないでしょうか。 また、企業は若手人材の柔軟な発想の芽を摘むことなく、自由に発言できる環境を整えておくべきでしょう。自社の取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。

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『また、企業は若手人材の柔軟な発想の芽を摘むことなく、自由に発言できる環境を整えておくべきでしょう。』

僕はここが凄く重要だと思っています。
若手の自由な発想が生かされる環境がすごく大事なんじゃないかと。

そんな職場づくりをしていきたいな、と思いました。


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