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[社説]介護職場の環境改善で高齢期の安心を・・・という記事の紹介です。

厚生労働省がこの夏、今後必要になる介護職員の推計を公表した。2026年度に240万人、高齢者人口のピーク時期に近い40年度には272万人が必要になるという。足元の職員数は215万人(22年度)で、それぞれ25万人、57万人も増やす必要がある。

日本経済新聞

どう考えても今の状況でそんなに増えません。

良質な介護サービスは、高齢期の暮らしの安心に欠かせぬインフラだ。人手不足は長年にわたり続いている。職員がやりがいを持って働き続けられるよう、あらゆる工夫を急がねばならない。

日本経済新聞

高齢者の暮らしを支えるインフラである一方で、家族介護の負担を軽減させる事で仕事と介護の両立をしやすく出来る側面もあるのですが、そちらはあまり注目されてないのが不思議です。少し考えたらわかるようなもんなんですけどね、親の介護で大変になって仕事を辞めざるを得なくなるケースは実際に増えていて、財務省はその経済損失を問題視しています。

まずは処遇改善だ。仕事の負担や責任の重さに待遇が追いついていない。4月からの3年に1度の介護報酬改定は全体ではプラス改定となったが、どこまで底上げできているのか。しっかり検証し、着実に改善を進めるべきだ。

日本経済新聞

この効果測定について、厚労省は10月にアンケート調査を実施するとの事ですが、どう考えても動きが遅いです。もう来年度まで何もするつもりはないというのが正直な所でしょう。

最低賃金アップもありますので、来年度の対策が始まる事には更に後手後手になってそうです。

個々の事業者もコスト構造を変える経営改革に取り組み、より大きな賃上げを目指してほしい。

日本経済新聞

これは実際その通りで、国の対策や処遇改善を当てにしていたら潰れますよ。独自の処遇改善策や費用削減対策をしないといけませんし、既に費用削減対策なんてのはずっと取り組んできてたわけなので、そういう意味では会社で聖域になっている部分にメスを入れるような対策が求められていると思います。

日々の業務負担を軽減することもカギを握る。見守りに使うセンサーや介護ロボットなど便利な技術を積極的に生かしたい。

日本経済新聞

既に人手不足が深刻な所は自動化やロボット活用が進んでいるニュースも出てましたので、人じゃないと出来ない事以外は自動化していく流れでしょうし、それを扱えるスキルが求められていく事も確実です。
いつまでも使った事がないとかわからないとか言ってられないのが現実です。

一方、国内の人口減が進むなかで大きな期待が寄せられているのが、外国からの人材だ。政府は特定技能や技能実習の在留資格の外国人が今後、訪問介護にも携われるようにする方針だ。今は介護福祉士の資格取得が必要で、人数は少なかった。

ただ、自宅で1対1でケアにあたる訪問介護は、施設での介護とは違った難しさがある。高齢者と日本語でコミュニケーションを取りながら、一人ひとりの生活状況や健康状態に合わせた対応が求められる。十分な研修と支援、相談体制を整えることが、介護職と利用者双方のために欠かせない。

日本経済新聞

現場の接遇や対応で外国人介護職の評価が高い事はいろいろ聞いていて知っているのですが、どうも子の施策は介護は安い労働力で回さないとならない、というような意思が働いているようで嫌なんですよね。
日本人の処遇を正しく向上させて日本人のヘルパーが増えるような施策が先に打ち出されるべきだと思いますけどね。

併設型のヘルパーで増えていきそうな気がしそうですが、儲け第一主義の施設でそういうのが進むというのは個人的にはいろんな不安があるのでちゃんとした規制がないと危ないと思います。

そもそも、介護人材を求める声は高齢化が進む他の国でも高まっている。日本は選ばれる国になれるのか。日々の生活支援も含め、きめ細かい対応が大切だ。

日本経済新聞

そうなんですよ、わざわざ低賃金の日本で働きたい外国人ってそんなに増えるとは思えないんですよね。
まずは日本の賃金が上がらないとそもそも外国人労働者も増えないでしょうし、やる事がなんか変なんですよね。

介護の魅力を高め、安心して働ける環境を整える。この大切さは、日本人であっても外国人であっても変わらない。ましてや利用者からのハラスメントなどがないようにすることは必須だ。

介護人材の不足は、高齢期の暮らしを揺るがすだけではない。親の介護のために仕事を辞めたり減らしたりする人や、ヤングケアラーとなり学業に影響したりする子どもを増やしかねない。若い世代の将来をも左右する。対策は待ったなしだ。

日本経済新聞

もう待ったなしというか、土俵際ですよ。
いろいろ限界超えてきてますので本当に危機的だと思っています。
これだけ問題が沸騰してしまっている状況ですから、チョットぬるま湯を足したくらいで冷えませんから、思いっきりキンキンに冷えた冷水で一気に冷ますくらいの大きな対策をとらないと全部焼け石に水だと思います。

高齢者の問題だけではなく、全世代が必ず関係ある課題なのでそういう意識の醸成も必要と思いました。


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