【小濱道博】介護人材の不足、問題は低賃金だけじゃない 現場が考えるべき要因と対策・・・という記事の紹介です。
最近、寝ても寝ても寝足りない感じの今日この頃です。
今日も気になるニュースの紹介です。
特養とかでも職員不足で部屋を埋めれないケースがあるとは聞いたことがありますが、そういう話は5年くらい前から耳にはしていました。
ヘルパー事業所やデイサービスが閉所し、そこの職員が入所系の施設に異動になるという話も見聞きしていますので、本当に確保は絶望的な状況になりつつあると思います。
これまで転々としてきたエリア内のサ高住や有料老人ホームでも、厨房職員の確保は本当に大変でした。
これは完全に個人的な感想ですが、厨房職員の仲の悪さって介護職以上にひどい気がします。
苦労して採用した人もすぐに辞めてしまうとか本当によくあります。
ハローワークの紹介は担当者さんにもよりますけど、結構丁寧だったりして信頼度高いんですけどね、すぐに辞める人も少ないのが経験上の印象です。
これだけホームページやSNSも発達しているので、直接やり取りしての採用とかも広がりそうなもんですけど、やはり手軽にスマホでいろんな所に応募できたりするのが良いのかもしれませんね。
しかし、これだけの金額が介護業界から流出してしまうというのも困ったもんだと思っています。そのうち9割が税金なんですよね、僕ら介護職が日々の利用者さんとの対応の合間やその時間自体を割いて作ったり、残業して作った根拠の書類を元に支払われている税金の一部なんだと思うと、せっかく苦労して頑張って工夫して作った時間と利益が一部とはいえ手数料で消えていくのはモヤモヤします。
まぁ、そこも含めて介護業界がこれまで積み重ねてきた結果なので、それをこれからどうするか、そういう視点での取り組みも必要だと思いました。
これ、本当にどれだけの人が危機感もってるか。
今の時点で改善の見込みがないんですから、これから即効性のある取り組みを実施して出生率が増加したとしても、労働力として人手不足が緩和されていくのは、少なくとも18年後以降になるわけですよね。
今この瞬間から即効性のある対策ができていたら、という仮定ですので、今の状況だと間違いなくもっと先の話になります。50年後か100年後か。
5年以内に出生率が改善したとして、2046年頃に効果が出るわけですから、現在47歳の僕が70歳になる頃の話なんです。
元気な高齢者に頑張ってもらおう、という話もききますが、はてさてどうでしょう・・・。
やはり大きな規模の法人は強いですよね。
そして、処遇改善もこれからどうなっていくか。
介護だけではなく保育や教師の働き方の改善も緊急を要する課題です。
財源は限られていますし、軍備増強を含め処遇改善を理由に増税も検討されているわけですから、処遇改善になっても暮らしは変わらず、みたいな感じになりそうですよね・・・。
こんな事をまだやってる所があるって事ですか?
ちょっとさすがにこういうのは絶滅しただろう・・・と思ってたんですけど・・・。
僕も新人は時間と期間をかけて最低1年はしっかりと教育や訓練を行うべき、と法人の会議で提案した事はありますが、そんなの聞いたことない、で終わりましたね。
今までやってた事が定着も育成も出来なかったんですから、今までにない事をやらないといけない、変えないといけない、という発想がないのかもしれませんね。
実際、人手不足が解消されることなくかなりの年月が過ぎました。
介護やケアが、介護職の言動から生まれている以上、その職員の質の向上以外で顧客満足度を上げる事は難しいと思うのですが、この構図というか流れをあんまり理解してもらえる人っていなかったりします。
ハラスメントの問題は単純じゃないので難しいですが、厚労省も対策については準備してくれているので参考にした対応が必要です。
現場でシステムを活用しきれない状況は往々にしてありますよね。
特に転記等の二度手間は本当にムダの極みだと思います。
実際、開業時に導入する介護ソフトは、創業メンバーにデモにも参加してもらって一番使いやすいと感じたソフトを選定しました。
本当にムダな事務作業が現場からなくなるだけでどれだけの可能性が広がるか・・・。
なんで介護保険導入時から、こういうデジタルのデザインをしなかったのか不思議でなりません。
スマホとかは直観的に操作できるし、何なら説明書を読まないでも操作できるような仕組みになっています。介護ソフトもそういう仕組みや組み立ては必要と思います。
複雑な知識や経験がないと使えないようなシステムでは、やはりこれからの業務改善を乗り切る事は難しいのではないかと思ったりします。
これが全てだと思いましたね。
職員も利用者さんにも選ばれる事業所にならない限りは難しいことだと思います。