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17歳の少年が開発したモーターが「電気自動車の未来を変えるかもしれない」、というニュースを読んで。

実は、電気自動車(リーフ)が愛車なので、電気自動車のニュースは結構目にとまるのですが、電気自動車の未来を変えるかもしれない、というのは、お?と興味を惹かれました。

アメリカに住む17歳の少年が新たな仕組みを持つモーターを開発し、アメリカで開催された高校生の科学研究コンテスト・リジェネロン国際学生科学技術フェア(ISEF)で最優秀賞と7万5000ドル(約1000万円)の賞金を獲得しました。このモーターが「電気自動車の未来を変える可能性を秘めている」として注目されていると、スミソニアン博物館が発行するスミソニアン・マガジンが報じています。

Gigazine

こういうコンテストがある事も知りませんでしたし、高校生がコツコツと研究してきた成果がきちんと評価される舞台があるというのは素晴らしいですね。
それに加えて1000万円の賞金というのも、すごくいいなぁって思いました。高校生だからとかそういう感じではなく、一人の研究者としてきちんと評価されているような気がしました。

アメリカ・フロリダ州に住む17歳のロバート・サンソン君は、アニマトロニクスを応用した手や時速100kmを超えるゴーカートなど、さまざまなエンジニアリングプロジェクトに取り組んできた発明家です。サンソン君は電気自動車の長所と短所について解説したビデオを見て、電気自動車のモーターには持続可能性の点で問題があることを知りました。

Gigazine

すでに発明家としての評価もあったようですね、17歳でこれだけの実績を残せるというもすごいですね。
時速100Kmを超えるゴーカートって・・・ちょっと怖いんですけど。

電気自動車の長所と短所について知った時に、なんとかしたいと感じたのかどうかは不明ですが、そこから新しいモータの開発が進んだのですから、何かの課題を感じたり知った時に、自分にできる分野で何とかできないか、と挑戦していける発想と行動力は見習うべきものがあります。

ほとんどの電気自動車のモーターには、希土類元素(レアアース)の一種であるネオジムやジスプロシウムから作られた永久磁石が必要です。しかし、レアアースの採掘には財政的にも環境的にもコストがかかるため、電気自動車の普及に伴ってレアアースの供給不足が懸念されています。

電気自動車のモーターの持続可能性に関心を持ったサンソン君は、レアアースが必要な永久磁石を使わない同期リラクタンスモーターに着目しました。同期リラクタンスモーターはポンプやファンなどに利用されていますが、回転力(トルク)と効率性の点で電気自動車を動かせるほど強力ではありません。

Gigazine

モーターにレアアースが使われていたというのも知りませんでしたし、モーターにもいろいろな種類があるのも初めて知りました。
ラジコンとかのモーターが大きくなったものなのだろう・・・なんて単純に思っていたので・・・。

サンソン君は「私は電気モーターにもともと興味を持っていました」「その持続可能性の問題に取り組み、別のモーターを設計し、試してみたくなったのです」と述べています。

Gigazine

もともと興味のあった電気モータの分野で、そこに持続可能性の問題がある事を知って、いろいろと試したくなった、というのは凄いですね。
この気づきと、そこからの行動が最終的な結果に繋がっていくのですから、やはり動かない・試さない事には何も始まらないという事も言えそうですね。

サンソン君は高度なモーターを製造するリソースを持たなかったため、3Dプリンターを使って小規模なプロトタイプを製造しました。「私には助けてくれるメンターがいなかったので、モーターが失敗する度にたくさんの研究を行い、何がうまくいかなかったのかトラブルシューティングしなければなりませんでした」と述べるサンソン君は、実に15台目のプロトタイプでようやく実用的なモーターを製造できたとのこと。

Gigazine

誰の助けがなくても失敗を乗り越えて一定の成果にまで到達できたのは、やはり諦めないで改善と工夫を繰り返してきた結果ですよね。
個人的には環境も整っていないはずなのに、15台目で実用的なレベルまでたどり着くっていうのは凄いなぁと思いました。

ミシガン大学の電気・コンピューター工学教授であるヒース・ホフマン氏は、「彼は間違いなく物事を正しい方向で見ています」「このモーターが次世代の大きな革新になる可能性があります」とコメント。その一方で、サンソン君以外にも多くの研究者が生涯をかけて研究に取り組んでいるものの、発明が実際に世界を変える可能性は非常に小さいことも指摘しています。

Gigazine

サンソン君の見てきた方向性が間違ってない、というのはSDGsの取り組みの方向性からみてもレアアースという希少資源に頼る技術開発ではなく、限られた資源を使わないでも持続できる技術の開発が今は求められているという事だろうと思います。
こういうモーターがうまく製品化され、大量生産できるようになれば電気自動車の普及にも役に立ちそうですね。

16台目のプロトタイプ製造に向けた計算と3Dモデリングに取り組んでおり、次はより頑丈な材料で製造することを目指しています。「既存の電気モーターに含まれるレアアース材料は、電気自動車の持続可能性を阻害する大きな要因となっています」「私の新しいモーター設計により、電気自動車が完全に持続可能になる日を見るのが夢です」とサンソン君は述べました。

Gigazine

発電の原料の問題などいろいろあるにせよ、電気自動車の普及は大きな世界的な目標になっているので、そういう社会全体が持続可能性を高めるために個人の自分が何をできるか、という夢を若者が語るのはたくさん元気をもらえますね。

理想や夢って、個人の利益が目的ではなくって、社会の為だったり誰かの為だったりする事の方がしっくりくるというか、応援したくなりますよね。

企業の経済活動には、必ず「相手」がいます。そして、その相手の要望に応えるために、企業はさまざまな知恵を絞り、より良い製品やサービスを生み出す努力をしています。

努力する理由の1つは利益を得るためですが、それだけではありません。「相手を喜ばせたい」「地域を盛り上げたい」「社会に貢献したい」といった真摯な願いが、企業努力のモチベーションとなっていることがほとんどなのです。

企業がそれぞれ願いを持って経済活動を行うことで、社会に対してプラスに働く。これこそが、企業の存在価値といえるでしょう。

マイナビ

『その相手の要望に応えるために、企業はさまざまな知恵を絞り、より良い製品やサービスを生み出す努力をしています。』

営利企業であっても当然に行われている事ですから、人の人生を支える介護の仕事は、もっとこういう知恵の絞る事やよりよいケアの開発にもっと積極的であっていいはずです。
最近は、僕の周りの環境がそうなだけかもしれませんし、コロナの状況がひどい事もあるかもしれませんが、あまりに現状維持しか考えていない、もしくは考えられないマインドになっているような気がして残念です。

コロナ禍の中であっても、その中で要望に応えるための工夫や知恵を絞る事をやるべき(実現できなくても)と思いますし、介護保険制度下の事業なので、たとえば介護保険法の運用についても厚労省はもっと柔軟にルールを現状に合わせて変更したりできるような工夫が必要と思います。


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