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介護職員の処遇改善を訴えるオンライン署名活動スタート! 「生活できる賃金の配分を」・・・という記事の紹介です。
今日は、保険外の依頼で居室の窓拭きに行ってきました。
1000円(30分)で居室と時間があれば寝室の窓もしてほしいとの事。
外窓と内窓があるので合計8枚の作業ですが、頑張れば30分で全部いけるか?と思いつつ、15分って結構あっという間なので、出来るところまでやってみますね、という事で作業を開始しました。
訪問時は男性の僕が来たので、掃除の依頼だったので女性職員が来ると思っていたらしくびっくりされていましたが、作業を始めると窓の上まで手が届くし力いっぱいの作業で汚れが取れていくので安心してもらえたようです。
旦那様もおられて、結構強面の方で挨拶した時も”男が掃除するのか?”みたいな表情だったので、これは作業を見てもらって評価してもらうしかないな、と思って張り切りました。
1枚の窓の表裏を、水拭き→洗剤で汚れ落とし→乾拭き、という工程で綺麗にしていき、窓のサッシやレール部の汚れもついでに綺麗にしていきました。
作業を始めると『あんたもしかして本職かい?』と聞かれてびっくりしましたが、素人ですよ、ただの介護職です。と返答しました。
私も昔シルバーで窓拭きとかしてたんだけど、あなた凄いね、早いし綺麗だし、と褒めてもらえました。
実際の作業を見てもらいながらの仕事だったのでいい感じの緊張感もあったのと、出来たら30分で寝室の窓も全部綺麗にしたいな、と思っていたので出来るだけ無駄のない作業で集中して行い、居室の窓2枚を15分で仕上げる事ができたので、寝室も表裏綺麗にできそうなのでやっちゃいますね、と伝えて作業を続けました。
旦那さんも感心してくれたような感じで、しっかり力が入ってるから仕事も早いな、と奥さんとお話されていました。
寝室の窓も綺麗にできて本当に喜んでもらえて、来年もお願いしたいと言ってもらえました。
今回は地域包括センターからの問い合わせで対応させてもらいましたが、今度から名刺の電話番号から直接お願いするね、と言ってもらえました。
そう、仕事を見られて評価してもらうというのは非常に重要なポイントで、これはプロの仕事の条件なんじゃないかと思っています。
そうであるのであれば、サービスの現場を第三者が見る事がほとんど出来ない現状の介護サービスの現場で、なかなかプロ意識が醸成できない原因の一つが、この密室状態なんじゃないかと思いました。
ヘルパーも同居家族がいる場合にサービスは提供できない決まりがあります(必要な理由が明確でケアプラン等に記されていれば大丈夫のはずですが・・・)、これは介護保険サービスという税金が投入されている公的なサービスを不必要に同居家族にまで享受させない仕組みだとは思いますが、ケアラー問題もある現状を考えると、いろいろと検討する必要がある課題ではないかとも思います。
介護現場のサービスについては、もっと第三者に見てもらう必要があるのではないかと改めて感じた取り組みになりました。
さて、今日はこちらの記事を紹介します。
介護職員の処遇改善を訴える新たな署名活動が18日にスタートした。【Joint編集部】
介護職員の処遇改善ですが、必要な事だとは思いますが、やはりそこにプロとして、専門職としての質も伴わないと説得力がないな、というのが正直な想いです。
なぜそう思うか、というと最近弊社で雇用している新人パートさんの旦那さんが、いわゆる手に職を持っている職人さんで、高校を卒業してから10年以上勤めていた会社を退職する事になった話を聞いた流れで、その収入についても知る機会があり、それこそ肉体労働の職人さん(特殊な資格が必要でしかも旦那さんはその技能を表彰された事もあるという)なので、結構高額な収入なんだろうと勝手に想像していたのですが、実は手取りが14万円もないというびっくりするような話でした。
基本給が20万円で各種手当がついて社保などが引かれて手取りが14万円。
繁忙期には休みもなく長時間労働にもなる労働環境で身体的には外傷を得るような労働環境でもあったようで、過酷な環境とお給料が見合わないという事で転職を決意されたそうです。
そういう話を聞いていた所だったので、なおの事介護職の処遇改善については質が伴わないと他業種で介護職よりも低賃金な職業の方々に対して申し開きもできないな、と思いました。
「介護保険制度を働く側から崩壊させてはならない」
オンライン署名サイト「Change.org」で発信者はそう呼びかけている。介護施設・事業所に国が支払う介護報酬を、介護職員の十分な処遇改善が実現されるレベルまで引き上げるよう求めるものだ。これから10月10日まで署名を集め、それを厚生労働大臣へ提出するとしている。
来年度の報酬改定にも影響しそうな取り組みなので、できるだけ多くの方が協力してもらえると良いと思いますが、集まった署名に応えるためにも介護職員一人一人のプロ意識、専門職としてのスキルアップは不可欠な課題だと思います。
「今の低い賃金水準は、介護の仕事にやりがいを感じて働いている人さえも、『将来が不安』と退職に追い込んでしまう。そのことが介護業界の人材不足の問題につながっている」
実際、前述の旦那さんも低賃金で転職を決意されています。
安心して働き続けられる環境を、環境面でも賃金面でも整備する事が求められているし、それが出来ない事業所は淘汰されていく時代なんだろうと思います。
「介護職に“生活できる賃金”を配分するためには、原資となる介護報酬の水準を是正する必要がある。他産業との賃金格差を解消する有効策を講じなければ、介護保険料を納めていてもサービスの提供者がいないという事態に陥る」と主張。
先進的な取り組みを進めている他産業の企業におそらく2~3年は遅れてしまうペースの介護業界ですから、介護保険制度の報酬だけでなんとかしようと思っても間に合わないというのが現実だとは思います。
国や厚労省も、そういうタイミングについては柔軟に判断・対応してもらわないと人材の流出に歯止めがかからないような事態になってしまいそうです。
既にケアマネも含めて人手不足は深刻です。
マネジメントするケアマネが足りてないのでそもそもサービスに繋がらない状況は今後も拡大していきそうな気がします。
介護保険制度については、この機会に全面的に制度や仕組みの見直しをしないと後手後手になって取り返しがつかないような状況になってしまいそうで怖いです。
こちらのサイトから署名が行えます。