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UNIVERSE 25・・・について調べてみました。

Twitterでふと見かけた記事がきっかけで、ユニバース25という実験に興味がわいて調べてみました。


僕自身は全く知らなかったのですが、結構有名な実験みたいなので知っている方は知っている感じのようです。

実験自体について客観的に記載された情報を探したのですが、あまり見かけなかったので、一部の紹介ニュースを紹介していきたいと思います。

まずは、こちらのWikipediaの中から紹介です。

ネズミ実験
(中略)
1968年7月、4組のマウスがこの実験施設へと移入された[1]。生息地は9フィート(2.7 m, 110インチ)四方の金属製ので、高さは4.5フィート(1.4 m、54インチ)の側面がついている。各面には、各面が4つの垂直なグループの「トンネル」と呼ばれる金網があり、「トンネル」から巣箱、給餌器、給水器にアクセスできるようにされていた。の材料に不足はなく、外敵もいない。唯一の困難は空間が制限されていることのみである。

Wikipedia - ジョン・B・カルフーン -

外敵のない平和で食事も住環境も十分に整った環境の中で、ネズミはどのように過ごしていくのか、というのを観察するための実験だったようです。

普通に考えると、どんどんネズミが増えて住む場所もなくなってもみくちゃになってしまって大変な状況になるんではないか・・・と思いました。

当初は55日ごとに個体数が2倍に急速に増えていった。315日目には620匹に達し、その後は成長率が著しく鈍化し、145日ごとにしか倍増しなくなった。最後の死産ではない出産は600日目であり、この実験の設定では3,840匹のマウスを収容可能としたものの、総個体数は2,200匹に留まった。

Wikipedia - ジョン・B・カルフーン -

驚いたのが2200匹以上は増えなかったという事です。
収容可能な数が3890匹だったので、かなり余裕がある状態で繁殖をしなくなったという事になります。

一定の数まで増えると増加するスピードも鈍化していくというのが興味深いですね。ネズミなので、経済的な理由とかそんな事関係なく餌さえあれば増えるものだと思っていました。

この315日目から600日目の間には社会構造と正常な社会行動が崩壊していることが判明した。行動上の異常としては、子離れの前に子を追い出したり、子の負傷の増加、同性愛行動の増加、支配的な雄が縄張りと雌の防衛を維持できなくなる、雌の攻撃的な行動、防衛されることのない個体間攻撃の増加と非支配的な雄の無抵抗化、などがある[2]。

Wikipedia - ジョン・B・カルフーン -

315日目以降というのは、増えるスピードが鈍化した時期ですね。
増えるスピードが鈍化するのと同時に、正常な社会行動が崩壊したという事で、育児放棄や子供への虐待、同性愛の増加、支配の関係というか権力構造が崩壊していくような感じ、雌が攻撃的になるなど、いろいろとちょっと人間の今の話題と似たような事が起こっているのが非常に興味深いです。

600日以降でも、社会崩壊は継続し、個体数は絶滅に向けて減少していった。この時期には雌は繁殖をやめていた。同時期の雄は完全に引きこもり、求愛動作、戦闘を行うことはなく、健康のために必要なタスクだけに従事した。食べる、飲む、寝る、毛づくろいをするなど - すべて孤独な作業として、である。このような雄はつやつやとした傷のない健康的な毛並みが特徴的で、「ザ・ビューティフル・ワン」と呼ばれた。繁殖行動は再開されることはなく、行動パターンは永久に変わってしまった。

Wikipedia - ジョン・B・カルフーン -

崩壊が始まった社会はずっと崩壊を続け、ネズミは絶滅に向けて進んでいく事になったようです。
ネズミが子づくりをしなくなるなんて想像もしていませんでした。

僕だけかもしれませんが、ここまできたネズミが、すごくヒトっぽいと思ってしまいました。

この実験の結論は、利用可能な空間がすべて取られ、社会的役割が埋まると、各個体に経験される競争とストレスが複雑な社会行動を完全に崩壊させ、最終的に個体数が終焉を迎えるということだった。

Wikipedia - ジョン・B・カルフーン -

この結論部分の記載の仕方が僕には難しくて難解なんですけど、結局この実験ではネズミは絶滅してしまう運命をたどるという事ですね。

別の記事で記載があって知ったのですが、universe25と言われる実験で、25回同じ実験を繰り返して全て同じ結果だったというそうですが、Wikipediaにはそこまでの記載はありませんでした。

カルフーンはネズミの個体数の運命を人間の潜在的な運命へのメタファーと捉えた。この研究はビル・バーキンスなどの作家によって、「過密が増加している、非人間的な世界」で生きることの危険の警告として引用されている。なお、4組のマウスを繁殖させているだけなので、近交弱勢による絶滅が発生しうる。

Wikipedia - ジョン・B・カルフーン -

たしかに4組のマウスから初めて、その子孫の間だけの実験なので、もしかしたらそういう理由で絶滅の方向へ向かっている可能性も高いですよね。

次は、こちらの記事の紹介です。

このとてもシンプルな実験に選ばれたのは、4組のネズミである。2.7x 2.7メートルのスペースに256個の巣箱が用意され、垂直に伸びた16本のトンネルと4本の水平のトンネルで自由に出入りできるように設計された。水も食料もふんだんに切れ目なく与えられ、ネズミにとって必要なものはすべて用意されたユートピアが作られたのだ。

それぞれの巣箱には最大15匹が生活できるため、全体では3840匹のネズミが生活できた。カルフーンは最大個数までネズミが増えたらどうなるのかを興味深く観察し始めた。

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記事自体が都市伝説を謳っている内容なので、そんなくらいの感じで見ておいた方がよいかなぁとは思いますが、興味深いですね。
ここの内容はWikipediaの記載とほぼ同じ内容です。

ネズミの繁殖による都市生活のシミュレーション実験『UNIVERSE 25』は、8匹のネズミから始まった。

実はカルフールは『UNIVERSE 25』に至るまで、UNIVERSE 1~24の実験を行っている。それまでの実験ではネズミの数が200を超えることはなかった。ネズミは12匹ごとの集団を作り、その中で増減しながら、全体の個体数はほぼ横ばいになる傾向を見せた。

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1~24の実験では、200匹を超えなかったようです。
全体の個体数が横ばいという事なので、もしかしたらそれまでの実験では絶滅するような段階までは至ってないのかもしれませんね。
施設のスペースに繁殖する余裕がなかったので、次の25回目の実験では大きなスペースを用意してみる事になったようです。

施設の都合上、繁殖スペースが大きくとることができず、それが個体数を抑制したと考えたカルフールは、これまでよりもはるかに大きく立体的で複雑な巣を作り、『UNIVERSE 25』と名付けた。この『UNIVERSE 25』ならスペースの制限がほぼないため、理論値近くまでネズミは繁殖するとカルフールは考えたのだ。

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ただ広いだけではなく、立体的で複雑な巣を作ったのもこれまでの実験との違いのようです。

実験施設に入れたネズミは、新しい環境に慣れて縄張りを作り、巣作りを始め、104日後から出産を開始した。ここまでの期間をフェーズAと呼ぶ。

個体数は順調に増え続けた。315日目、個体数が620匹まで増えた。この期間をフェーズBとする。

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順調だった時期が、フェーズAとフェーズBという事のようです。
315日というのは、繁殖速度が鈍化した時期で社会行動が崩壊していく時期ですね。

そしてフェーズCが始まった。

すると、それまで自由に巣箱やえさ場を選んでいたネズミたちは、なぜか一か所に集まり始め、決まった巣箱で固まって生活するようになった。そして15匹しか入らない巣箱に、なぜか111匹がぎゅうぎゅうに詰まって暮らすという不自然なことが起き始めた。餌場も何カ所もあるのに、なぜか同じ時刻に、同じ餌場で、奪い合うように一斉にエサを食べるようになった。

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明らかに異常な行動ですよね。
ハムスターが巣箱で集まっているのは見たことがありますが、さすがに111匹もぎゅうぎゅうに詰まっているのは見たことがありません。
餌の奪い合いも合理的ではないですが、さすがにネズミなので頭が悪いからではないか?とも思ってしまいました・・・。

ネズミにはテリトリーがあり、このような密集状態を避け、コミュニケーションをとりながら規律ある行動をするのが普通だ。だが、ネズミたちが2つに分かれた。集団として行動する3分の1のネズミと、テリトリーを持たず、他のネズミとコミュニケーションをとらずに繁殖もせず無気力に過ごす3分の2のネズミである。

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ネズミも普通はちゃんとしているようです。
集団としてちゃんと行動する少数のネズミと、そうでなく無気力な多数のネズミというグループが出来たようです。

無気力な方が少数ならまだわからんでもないですけど、そっちの方が多いというのが不思議です。

彼らはネズミの社会ルールである決まった巣箱を持たず、床で寝るという奇妙な行動をした。ニートネズミの誕生である。

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ニートネズミて・・・
まさかネズミにもニートが存在するなんて思ってもなかったので本当にびっくりです。

ニートネズミはメスに相手にされず、集団行動をするオスに攻撃された。集団行動をするオスはエサを独占、エサを食べにくるニートネズミやメスを攻撃した。

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確か餌は十分にあるはずの環境なのに、こうして一部のネズミが独占するっていうのはちょっと人間ぽいっていうか・・・もしかしたら動物の本能なんでしょうかね、富を独占したくなるっていうのは。

カルフールは攻撃的になったオスたちをアルファオスと名付けた。彼らは凶暴で貪欲、見境なく他のネズミを犯そうとした。

メスたちは出産してもオスが守ってくれないため、自分たちも攻撃的になっていく。そして子どもを守るどころか、子どもを攻撃して早期に巣から追い出し始めた。巣を追い出された子どものネズミは、アルファオスの攻撃から身を守るため、ニートネズミになるしかなかった。

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子ども達が親たちから攻撃されてニートネズミになっていく構造が凄いですね。メスの凶暴化も本来は子供を守るはずだったんじゃないかなぁと思うんですが、いつの間にか本来守るはずの子供にまで危害を加えてしまっているような感じで、なんで十分広くて快適で十分な食料がある裕福な環境が与えられるとそうなってしまうのか理解に苦しみます。

そしてフェーズDは、この育児放棄されたネズミたちが親になった世界だ。社会性を学ばなかったネズミたちは、テリトリーも交配も子育ても行わず、ただ食べて毛づくろいをするだけの生活に入った。

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世代交代していく中で、ニートネズミが親になる時代がフェーズDという事ですね。
子どもも生まず育児もせず食べて毛づくろいをするだけの生活・・・。
動物っぽくないというか、ネズミらしさがない・・・。
逆に現代人っぽく感じるのは僕だけでしょうか・・・。

すべてのネズミがニートネズミになった時、カルフールは彼らを『美しい人たち』と呼んだ。暴力も争いもセックスもなく、ただ静かに彼らは生きていた。

560日後、出産が停止する。最大2200匹まで増えたネズミたちは猛スピードで減り始め、920日後、最後のオスが死んで『UNIVERSE 25』のネズミたちは全滅した。

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”美しい人たち”っていうネーミングがまた・・・。
平和な世界ですけど、それで絶滅してしまうネズミの世界。

出生率のニュースは毎年耳にしますが、そうですよね、出産が停止すると絶滅するんですよね。そういう事なんだな、と妙な実感を得ました。

もし、この『UNIVERSE 25』が人間にも当てはまるのなら、現在の人口減少は生物としての必然ということになる。

どれほどの空きスペースがあり、どれほどのエサがあっても、個体数があるラインを越えたネズミたちは、わざわざ過密する場所を選び、集団行動を好んだ。その結果、エサを独占する強者とはじき出された弱者が生まれ、階級化が進んだ。弱者は社会性を失い、強者はより暴力的になって子どもさえも殺すようになった。

他にエサがあっても、弱者は強者の独占するエサを欲しがり、他に巣箱があっても強者と一緒にいようとしたのだ。

生き残った子どもネズミたちは成長しても社会性がまったくなく、ただ食べて寝て死んだ……。ネズミたちと同じことが、世界中で起きているような気がするのは思い違いだろうか?

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確かに同じような事がおこっているような気持ちになりますが、さすがに人間社会ですから、ネズミの実験のようにはならないと思います。

こういう実験から、人間が人間らしく進化というか成長して地球の中で自然と共存しながら多様性を認めて生きていける社会を作っていくヒントが得られると思います。

UNIVERSE25については、沢山のnoteクリエイターさんが記事にされていましたので、紹介だけしますので興味がある方はいろいろな方の意見や考え方を参考にされてはどうだろう、と思いまして以下に紹介します。(記事へのリンクのみ)


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