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高齢者が訪問診療を受ける割合には著明な地域差がある・・・という記事の紹介です。

こちらのニュースについて、山村達也さんから紹介いただいたので、内容を簡単に紹介したいと思います。

分析の結果、高齢者人口あたりの訪問診療利用率は東京や大阪のような人口密度の高い地域で多くなっていました。

筑波大学

訪問診療というのは、お医者さんが各ご家庭を訪問して診療する事ですね。

訪問系のサービスの利用率が、人口密度の高い地域で増えていくのは当然の傾向ですね。

1件1件の移動距離が短い方が効率よく件数を回れます。

僕自身、初めて勤務した法人は診療所がベースの医療系の法人でしたが、もすでに19年ほど前の話ですけど、その頃から診療所の経営でポイントになっていたのが訪問診療です。

当時、訪問診療を増やせない原因だったのが、医師体制や看護師体制の不足、体制はあっても看護師がやりたがらない、などなど課題があったように記憶しています。

赤字が出ているので訪問診療増やすしかないやん、と思いながら経営会議に参加していたのを思い出しました。

居住地域による違いもあり、北海道や東北と比べ関東・中部・近畿・中国地方で高い訪問診療の利用率を示しました。

また、都市部では主に機能強化型在支診・在支病から訪問診療を受けている高齢者の割合が高いことが分かりました。一方、過疎地域では訪問診療を受ける高齢者の割合自体が少なく、その中では、従来型在支診・在支病の利用が多くなっていました。さらに、多変量解析の結果から、特に従来型在支診・在支病や機能強化型在支診・在支病の数が多く、人口密度が高い地域では、高齢者の訪問診療利用率が高いことが示されました。

一方で、特別養護老人ホームや介護老人保健施設の定員数が多い地域では高齢者における訪問診療の利用が少ないことも示されました。

本研究の結果から、高齢者における訪問診療の利用割合には著明な地域差があり、医療・介護資源や人口密度、居住地域が関連していることが明らかになりました。全国的に高齢化が進む中、このような地域差を認識し、地域特性に合わせた医療介護提供体制を整備することの重要性が示されました。

筑波大学

地方の診療所では医師不足で毎日診療できない所も実際にあります。

介護もそうなんですけど、より深刻なのは医療なんですよね。
医師が居ないので必要な医療が受けられなくなる、というのは確実に起こりますし、実際、室蘭登別白老では、札幌まで行かないと必要な治療が受けられない状況も既に発生しています。

プレスリリースより抜粋

介護サービス不足になるもっと前に医療不足は地方で顕著になりそうですけどね。

医療難民が増え、介護難民が増え、適切な医療や介護を受けていれば寿命を全うできたはずが、お金がなければ必要なサービスを利用できなくなるはずなので、庶民の健康寿命は短くなり医療費や社会保障費用を圧迫、現役世代の負担は益々増加していく。生活に余裕もないし医療も満足に受けられない不安や社会保障の不備に対する不安で出生率は更に低下していく。
人口減少は日本という国の国力の低下に直結するので、今進めようとしている移民とか外国人にいろいろ買われたり奪われたりして戦争とかしないで国土を奪われるとかもあり得そうなんですけど、本当に大丈夫なんかな。

しかし、今から地方の田舎で医者を増やそうとしても無理でしょ。

医師も看護師も介護職も不足は確実だし、他の事業だって人手不足なんですよ、全体が。

在宅医療を増やそうったってなぁ、それこそフリーランスのさすらいの訪問ドクターみたいなのが出来るようにならないと無理じゃないかな。
診療所とか構えなくても自家用車とパソコンさえあれば開業できるとか。
医師の世界はややこしそうなので、そういうのも無理そうだけど。
実際どうなんだろ。

そもそも人口が減ってしまう、スモールダウンする事も見据えて、今までの制度の見直しや小さいスケールでも対応できる柔軟な発想での改革は絶対必要なタイミングだと思いますけど、やはり既得権益とか利権とかが邪魔をして公益を守れないのかなぁ、人間って。

そう考えると、どうかんがえても自業自得なんだよなぁ。
縄文時代の文化とかアイヌ文化を調べていると、その頃の方が足るを知ってたし、自然環境も含めた公益を守ってた感じなんですよね。

どっちが先進的なんだよ、と思ってしまいますね。
人間として退化してる気がするんだよなぁ・・・。

ま、そうはならんやろ?という想いを込めた妄想ですが、そんな想像をしてしまうくらいに、危なくないの?って思ってしまっています。


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