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なんでそんなに落ち着いているんですか?

昔から実年齢よりも年上にみられていたので、もともと落ち着いた性格だったんだと思いますが、職員との面接の機会によく聞かれるのが『なんでいつも落ち着いているんですか』『なんでイライラしないんですか』『怒ったりしないんですか』という質問です。

自分自身としては、自分がそうありたいと思う上司になるべく努力をしているわけでして、そういう外見的な印象が素ではないんですが、これもなかなか他人から評価してもらえる事はなくて、もともとそういう性格だから、優しいから、という理由でもって勝手に納得されているケースが多いです。

なので、声を大にして言いたいのは、そう見えてるのはそう見せてるからで、そういう努力をしているからなんです。という事です。
面接の際に、そう演じてるだけで、実はすごくイライラもしているし、腹が立ってる事もあるよ、と伝えるのですが、全然伝わってる感がないのが常ですね。

怒らないとかイライラしないとかを、努力で何とかできるものではない、と思い込んでしまっているからだと思うのと、本当に心の底から怒りを感じなかったり、イライラしなかったりする事ができないと出来ないのではないか?と思われているのかもしれない・・・と思っているので、必ずそう見せないように演じている事なんだよ、と伝えるのですが・・・。

どうも最初から自分にはできないと思って聞いているようなので何にも響かないんです。

ただ、もう一度言いますけど、世の中に優しい人や親切な人や怒らない人はいると思いますが、きっとその人は、頑張って努力して我慢して、そういう対応をしてくれていると思います。
なので、なんの努力もせずそういう性格なんだ、と思わないでほしいというのが今日訴えたい事なんです。

それだけ頑張っているんですよ、と。

なんなら人の上に立つ立場の人は、その立場に見合う程度の我慢を強いられていると思っていますし、それは役職者として必要な負担だと思って自分では自分を納得させています。

そもそも上司が不機嫌だと仕事もしにくいだろうと思って平静を装っていますし、いつでも話しかけやすいように穏やかに過ごしていますが、油断して仕事の組み立てを間違えれば仕事はたまる一方ですし、こういう事をするにしてもやはり修練というか日々意識をして自分の習慣として定着させる必要があるので、何年もかけて習得した技術だと個人的には考えています。

なので、日々意識して取り組んだら誰にでもできるようになるよ、と伝えるのですが、さっきも書きましたが本気で取り組んでみようと思っているような受け答えをする職員は今のところ皆無です。

まぁ、それでもそのうちいつか、そういえば誰かがそんな事を言っていたな、と自分で自分を変えようと思った時にでも思い出してくれたらうれしいな、と思っています。

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