【介護報酬改定】老健、在宅復帰機能の更なる強化を検討 基本報酬のメリハリや医療ニーズ対応など焦点・・・という記事の紹介です。
世の中、お盆休みですね。
祝日という事もあって平日とはまた違った雰囲気の交通状況でした。
今日は家の中がいわゆるゴミ屋敷状態になっている方の定期的なゴミ処理の日で5月から関わらせてもらっている利用者さんの所で掃除をしてきました。
僕自身、それなりにゴミ屋敷の整理やゴミ処理に関わってきましたが、ベスト5に入るくらいの状態です。
ゴミの量でいったら1位かもしれません。
結構大きな二階建ての住宅で、最初は玄関から奥に入れない状況でした。
現在は、玄関から和室を抜けて居間とその奥の台所の一部まで物をどけて人が通れる状態になっています。
ここのお宅の特徴は、何重にも積み重ねられたゴミが膝の辺りまでの高さで積みあがっていて、床に近いほどネズミに食い荒らされて細切れの状態になって散乱し堆積している状態で埃と同じくらいネズミの糞が出てくる状態です。
昔はネズミがうろうろしていたそうですが、今は見かけないとの事でネズミの糞も新しい物は見かけないので既にネズミは居なくなっていると思いますが、そういうゴミの山の中から、本人に必要な物と捨てる物を確認してもらいながら毎週支援にはいっています。
今日は台所の掃除でしたが、木製の椅子の背もたれ部分の部品が外れて落ちていた物がゴミの山から出てきました。
本人にどうするか確認すると、これは直せるな、と言って金づちをもって椅子の背もたれ部分をトントンと叩いて外して、外れた部品を取り付けました。
僕は椅子を支えたり、部品がずれないように持って、本人がうまく金づちで作業できるようにフォローし、椅子の外れた背もたれの部品がうまくはまって二人で喜びました。
ゴミ屋敷の掃除で困るのは湿りっけです。
ここのお宅はドライなのでまだ掃除しやすいですが、床が湿っていたり濡れていると酷い悪臭が出たり、得体の知れない液体を触らないといけないのと虫が湧くので本当に大変でした。
そう考えると、今入っているお宅は虫とか出てこないのでやりやすいです。
徐々に片付いてくるとご本人もいろいろと生活欲求が増えてくるみたいで、あれもしたいなぁ、これもしたいなぁ、なんて言葉も聴けるようになりました。
今日は、掃除機の詰め替えパックが無くなったので今度買ってきておいてくださいね、と頼むと張り切っておられて、少しずつでも本人の生活意欲が向上していくのは良いことだな、と実感しました。
そんな感じで8月もあっという間に半分が過ぎそうですね。
今日は、こちらのニュースを紹介します。
老健というのは、介護老人保健施設といって入所を目的とせず、集中的にリハビリなどをして在宅復帰していただく為の入所施設です。
一般的には、おそらくですが特養も老健も同じようにずっと入所できる所、という感覚なんじゃないでしょうか。
実際、老健でもずっと入所されている方は多いし、個人的には、老健の目的である在宅復帰を目指して入所されている方は少ないんじゃないかな、と思っています。
それぞれ在宅復帰率など一定基準以上の要件を満たす必要があって、超強化型がもっとも在宅復帰に力をいれている老健と言えると思います。
当然、在宅復帰を目指す高い要件をクリアするための人員配置なので人件費は通常よりも高くなるのは当然ですが、その分単価も高いはずなんですよね。
経営が厳しい理由として挙げられているのが、稼働率が低いという事。
これは利用者さんが少ないという事ですよね、きっと。
・・・という事は、ニューズにミスマッチしている状態だと思います。
高い所は利用できない、在宅復帰をそこまで目指していない、とりあえず自宅で過ごせないので入所したい・・・理由は様々と思いますが、だいたいこんな感じでしょうか。
実際に真の経営不振の理由はわかりませんけど、そこまで在宅復帰のリハビリが望まれていないのであれば、そこを目指す必要はなくて必要とされるニーズに対応すべきではないかと思ったり。
ただ、国は介護予防や今以上に要介護度が上がらないようにしていきたいはずなので、こういうリハビリに超特化した施設を作れば利用者が増えてリハビリ頑張って施設入所じゃなくて在宅で元気に過ごせる人が増えるんじゃないか・・・みたいな想定をしていたんじゃないかなぁとふんわりと思いました。
人間、そんな単純で簡単な生き物じゃないと思います。
確かに自宅で最期まで過ごしたい、という強い希望はありますが、他人に強要されてリハビリを頑張れるほど強くはないと思います。
制度設計にそういう人間らしさがないので、設備や施設だけを整えても仕方なくて、どうしたら本人がその気になるか、という部分をきちんと考えないとダメだと思いますね。
これは子育ての問題・課題に対する取り組みにも同じような事が言えるかもしれません。
制度設計上でも人材不足を想定したメリハリのある人員配置基準を検討していかないとニーズのない所で人が多く、ニーズの多い所に人が少ない、なんて事にだけはならないようにしてもらいたいものです。
報酬上の評価を求めるのであれば、在宅復帰を実際にした人数と、在宅復帰した人がきちんと長期的に在宅生活を継続できているかどうかをきちんと評価して、その数に応じて報酬を追加で支払うような成果報酬にすればいいかなぁと思います。
在宅復帰率って割合ですから、なでしょうね、言い方悪いですけどその割合めがけて無理な退所とか一時的に退所させて再入所とか、そういう事で調整できそうですよね。
結局、そういう数字に目が行って本来ちゃんと見ないといけないはずの本人や本人の生活に目が向かないような制度設計のような気がしています。
”在宅復帰などの機能を果たそうと頑張っている施設”が本当に評価されるのであれば、復帰率のような割合で測るのではなく、実際の人数と在宅復帰後の生活の状態で測るのがベストではないかと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?