見出し画像

函館旅行、1日目(後編)。

五稜郭や市場を後にして函館市街を西へ抜けて目的地の恵山方面へ向かいます。

恵山というのは、本州の恐山と同じような霊山という事で、一度はこの目で見ておきたかったのと、宿泊予定の恵山温泉旅館の評判も良かったので、まだ行ったことのない地域を踏破できるのが楽しみで決めました。

北海道南部を形成する一大半島「渡島半島」。その南東部の先端に佇む「恵山」は、大迫力の山容を見せ、赤茶けた荒々しい山肌や噴煙巻き上がる様子から、古来より畏怖され、東北の恐山とともに信仰の対象になってきました。そんな北海道随一の異観を見せる恵山ですが、実は日本新百名山へと選定され、函館から近いことも相まって多くの登山愛好家たちに親しまれる山。圧倒的な威容と世界観を備える「恵山」へ冒険してみませんか?

トラベルjp  
北海道の恐山!?圧倒的世界観を放つ「恵山」へ登ろう 
より抜粋

まろやかで最高に気持ちいい、北海道屈指の酸性湯

湯に浸かると「酸性」「酸性」というイメージを持って浸かった事もあり、余計にまろやかさに驚く。

ぬるめでだいたい39度ぐらいというのがさらにまろやかさを増しているのだろう。
源泉投入量は約50ml/分ぐらいだろうか。この浴槽には十分すぎるほど投入されており、静かに身を沈めていると湯が流れ落ちる「ザザ~~」という音だけが聞こえてくる。

源泉を飲んでみると、強烈な味! 酸っぱいし苦いし鉄の味もするしエグミもある。とてもゴクゴク飲める味ではない。
木と酸がまざったような不思議な香りがした。

秘境温泉 神秘の湯
恵山温泉旅館 より

これを読んだら温泉好きなら行きたくなるっしょ(笑)

函館から恵山に向かう後半で道の駅がありました。
道の駅の裏は浜辺になってて気持ちいい。
向こうの左端に見えるのが目的地の恵山です。
道の駅を後にしてナビを頼りに進むと恵山温泉旅館に到着。途中、海沿いの狭い道を通るのでほんとにこっち?と不安になるのでナビがお勧めです。
恵山温泉旅館の駐車場から旅館入り口の写真。
歴史を感じます。
チェックインしたのが15時頃でした。
お部屋に案内してもらって荷物を置いて夕食の時間が18時と聞いて時間あるので恵山の展望台でも行こうと思って向かいました。
ここから8分ほどですよーと女将さんが親切に教えてくれます。
恵山の駐車場から恵山に向かって反対側の景色。
一面に広がる緑はなかなか壮観です。
そして恵山がこちら。
登別の地獄谷とか道北の硫黄山とかと雰囲気似てますけどスケールが違いすぎて異様な感じがします。
結構近くまでなだらかな整備された道があるのでズンズン進んでみました。
結構岩とか砂とかばっかりか、と思いきや緑も多いのが意外でした。
恵山の反対側はこんな感じ。
こっち側は見ててなんだかほっとする感じ。
結構先に進むと山肌のゴツゴツ感がハンパなくなってきました。
右側に恵山で真正面がこんな景色。
後でわかるのですが、ココ、賽の河原と呼ばれている場所でした。
・・・どうりであちこちに石が積んであったわけだ。
岩の表情が面白すぎて歩いてて飽きません。
山登りとかした事ないんですよ。
そっか、だいたい2キロなんだ、いつも散歩してるくらいだなー・・・
なんて思ったのが間違いでした(笑)
落石の痕。
道の真ん中に巨石があちこちに落ちてます。
今更危険と言われましても(笑)
砂っぽいところもあればゴツゴツの岩肌もあったり。
けっこう道幅が狭いのでうっかりすると滑り落ちそう。
景色がコロコロ変わるので歩いてて楽しいけど息切れします。
見下ろすと向こうに海が見えます。
こちらは恵山から北の方向です。
あと1640mか・・・
あれ?おかしいな、疲労感に比べて全然進んでない。
どこが道なのかわからん所も多数あります。
落ちてきた岩なのかなぁ、こんなの落ちてきたら死ぬなぁ。
み、道はこちらで大丈夫でしょうか?
しかし登るにつれてわかりやすいくらい目線が高くなってなんとも言えない爽快感があります。
いやぁ気持ちいい。
この海の先に登別があるはずです。
山頂まで1330m!
おかしいな、まだ半分もきてないの??
空の表情もコロコロ変わって大自然の厳しさを感じます。
もうちょいで山頂じゃね?
山頂ってどこ?
道はここであってますかー?
というか、この日この時間帯にこの山登ってるの僕だけだったみたいで貸切だったんですよね。
山頂まで1000m!
やっと半分まできた!
・・・え?まだあと半分あんの??
登るにつれて風がキツくなります。
特に山腹を見下ろせる様な場所はかなりの強風が吹き上げてきて体が浮きそうでした。
そしてその風に乗って砂も飛んでくるので痛いんです。
こういう場所が風がキツくて大変でした。
恵山の東側の海の景色です。
眼下に小さく町が見えます。
基本携帯の電波はつながないのですが、ところどころでアンテナ立つ場所がありました。
山頂まで400m!
あと少し!
それがわかると疲れも軽減です。
山頂まで230m!
はやく山頂からの景色が見たい一心でした。
なんだかなだらかになってきました。
山頂まで100m!
あの辺が山頂っぽい!
山頂より向こうに白い鳥居が見えたので見に行きました。すんごい強風でした。おそらく建物や鳥居を強風から守るために石が積んで壁になってました。
鳥居から見下ろす津軽海峡と山下の町。
とんでもない強風が吹き上がってくるので写真撮るのも大変でした。呼吸も出来ないくらいの暴風でした。
鳥居から函館の方角を見るとこんな感じ。
世界というのはこんなに大きいのかと思いました。
鳥居から登ってきた方向を見た景色。
そして山頂です。
618mの登山でした。
ここの強風は格別でしたね。
さすが山頂です。
山頂は周りに大きな岩があったので函館の方しか見渡せませんでした。
帰り道は帰り道で登りとちがった景色が見えてそれも楽しかったです。
登りの時には見えてなかった景色があちこちに。
下は思ったより楽でした。
雲が好きなんですけど、こんなに空の景色が変化するのを間近で見れるのも不思議な感じでした。
下山してから気になっていたあちこちにあるお地蔵さんを見に行きました。
どうやら海の安全を祈願して仏像やお地蔵さんがいらっしゃるようです。
なんとなく不気味に見えてきて、ここに1人で居るのが怖くなってきました。
かなり朽ちてますが、よく見ると、賽の河原、と書いてあります。
賽の河原にいるのか、と思って見る景色は知らない時と違う景色に見えました。
そういえば恵山に登る車道の両脇にもお地蔵さんがところどころにいらっしゃいました。
無事に下山できました。
行きは恵山に気を取られていたのでこういう石碑とか気が付かなかったです。
賽の河原と知ると、こういう積み石の意味もわかってきた気がします。
さて、下山して旅館のそばの公園で看板があったので今日の道のりを再確認して、明日の道のりを予習しておきました。
明日は恵山の北川から海沿いを走って登別へ向かいます。
旅館の番犬。
おとなしくてずっと撫でさせてくれました。
男湯の脱衣所です。
山の中の古い旅館なのでいい感じで自然を感じれます。
僕以外にもう一組のお客さんだけで、ほぼ貸し切りでした。
お風呂のドアには石鹸が泡立たないとの張り紙。
浴槽。
木造りでいい感じ。
この温泉独特の香がします。
どんどん溢れてる温泉。
源泉掛け流しで、かなりの湯量です。
貸し切りなので浴槽の中からパシャリ。
ぬる湯で僕にはちょうどいいです。
強酸性と聞いていたので刺激がつよいかと思ってましたが、目に入らなければ痛みはないです。
本当に良い湯でした。
この後2回入りました。
お部屋の写真。
トイレは共同で、2階は僕1人なので貸し切りです。
夕食は部屋食でした。
食べきれない量ですが、頑張って完食しました。
お刺身は分厚くて新鮮で最高でした。
煮魚にイカ焼き、酢の物やおひたしなど。
イカ飯に南蛮漬け、大根おろしに果物入ってますが和製ブルーベリーと言われている果物との事。とても美味しかったです。
冷酒を頂きながら美味しいご飯を堪能しました。

移動や山登りで疲れた身体に温泉とボリューム満点の美味しい夕食で癒されました。

久しぶりの一泊旅行でしたが、良い体験ができました。

いいなと思ったら応援しよう!