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75歳以上の1人暮らしが大幅増 介護・生活支援ニーズ急拡大へ 国が最新の将来推計・・・という記事の紹介です。
実際、僕らが訪問しているお宅のほとんどが独居の方です。
地方で過疎高齢化が進んでいるから仕方ない、そういうものだろうと思っていたのですが、全国的に同じような流れになっているのでしょうか。
国立社会保障・人口問題研究所は12日、「日本の世帯数の将来推計」を新たに公表した。【Joint編集部】
それによると、世帯主が75歳以上の高齢者世帯がこれから急速に増えていく。2050年には全国で1491万世帯を超え、2020年と比べておよそ4割(39.8%)も多くなる。
2050年には、75歳以上の世帯主の数が、現状の4割増しになるという事。
高齢化がどんどん進んでピークを迎える頃の具体的なイメージの一つになりそうです。
75歳以上の1人暮らしも急増していく。世帯主が75歳以上の単独高齢者世帯は、2050年で704万世帯。2020年と比べて約7割(68.7%)も増加する。将来推計を都道府県別にみると、75歳以上の単独高齢者世帯は2050年にかけて全ての都道府県で増えていき、4県では2020年比で2倍以上になると報告されている。
その上で、75歳以上の一人暮らしの方も増えるという事。
こちらは2050年には現状の7割増しというので、もうほとんど高齢独居の世界になりそうです。
全ての都道府県で増加する、というのはポイントですね。
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2020年から2030年でぐっと増加して意向、2040年は右肩上がりだがまだ緩やか、しかし2050年で更にぐっと増加する感じ。
こういう予測、だいたいいつも実際にはもっとひどくなってしまう傾向があるのですが、果たしてこの状況はどうなっていくのでしょうか。
これに伴い、地域の介護ニーズが大幅に拡大する見通し。例えば掃除、買い物、行政手続きなど、様々な生活支援のニーズも同様に高まる。これらに応えられる体制をどう作るかが大きな課題で、経済的に余裕のない高齢者への支援も非常に重要となる。
独居高齢者が増えるという事は、介護が必要になった際に頼れる家族や親類が同居していない、という事になります。
そうなれば、出来なくなっていく家事などは必要なサービスを活用するしかないのですが、これはもう皆さんご存知の通り、地域で訪問する訪問介護事業所は年々倒産・縮小しており、どんどん減っているのが現状です。
また、訪問介護事業所の職員の平均年齢は既に55歳程度になっており、約30年後の2050年には、単純計算で訪問介護員の平均年齢は85歳になっています。
まぁ、普通に考えて65歳になる10年後の2030年には、ほとんど全ての訪問介護員が退職してしまうわけですけど、どうするんでしょうね、2030年以降、どんどんニーズが高まる状況は、この記事のデータを見ても明らかですし、そもそもこういう記事を確認するまでもなく不足するのは明らかだったんですけど、年々倒産していく数が増加する状況に歯止めがかかりません。
まだお金があれば介護保険サービス外の家事援助の一般サービスの活用はできるでしょうが、そうではない高齢者にとって、介護保険サービスは生命線です。これだけ経済が上向かず、貧富の格差が広がっている状況で、一般の家事援助サービスを利用できるような経済力のある高齢者が少なくなるのは当然です。年金だけでは生活できないのは今の高齢者の年金も同じ。そこに物価高騰です。
物価高騰に合わせて年金支給額も増えるならまだマシですけど、そんな気配は微塵もありませんしね。
介護サービスはない、お金を払ってサービスを活用しようとしても高すぎて払えないか、そもそもそんなサービスを提供できるほどマンパワーがないかもしれない、そんな状況です。
では、掃除や洗濯が足腰が弱ってできなくなってしまった高齢者はどうするのか。頑張って取り組んで足腰を更に痛めたりひどい場合は転倒して骨折したり。諦めてゴミ屋敷化して社会活動に参加できず引きこもりになって認知機能が低下して認知症になるリスクが向上したり。
普通に想像できる状況ですけど、どうするんだろ。
家族が支えなさい、とやるのかな。
そうなると現役世代が仕事と介護の負担で疲弊してしまいそうですね。
ただでさえ少なくなってしまう貴重な現役世代は、自分たちの余暇を楽しむ間もなく、時間があれば両親の介護や手伝いをしないといけない。
そうならないように介護保険制度が設計されたはずなのに、こんな状況ですよ。大丈夫ですか?この状況のまま何もしないで。
国立社会保障・人口問題研究所の担当者は、「人口が多い団塊ジュニア世代も75歳を迎えていく。独居など親族のネットワークが強くない高齢者が更に増えていく。認知症の方も増加する見通しで、先を見越した対策が各地域で必要になる」と話した。
もう言っときますけど、ここにきて今さら地域包括ケアの構築とか手遅れですからね。もうやれませんよ、担い手がない。
地域住民にそんな余裕はもうなくなります。今は出来ていても、もう無理ですよ。地域で互助共助なんて、独居世帯が増えてどんどん自分の事が出来なくなる人が増えていくのに、どうしろってんですか。
独居じゃない他の世帯が頑張れって?
普通に異常ですよ、そんな地域社会。
この将来推計は、国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施しているもの。今回は2020年の国勢調査を基に、2050年までの30年間について都道府県ごとに世帯数が推計されている。
いろいろ将来不安になりそうなデータは出てきてますけど、僕も相当頑張ってあと30年踏ん張れるかどうか(79歳かぁ・・・)。
しっかり体幹と足腰鍛えとかないとあかんな、と改めて思いました。