信じるか疑うか。
日々いろいろな事が起こる引き継ぎの毎日ですが、今日は拠点管理の引き継ぎの中で価値観というかリーダーとしての物の見方が真逆なんだなぁ、という事があったので書いてみたいと思いました。
拠点管理については、ベテランの看護師さんに引き継ぐので細々とした業務についてはある程度の手順書さえあれば後は問題ないと思っていますし、そもそも僕よりキャリアもかなり上の方なので心配はしていません。
今後の方針について、いろいろとすり合わせをしていく中で、やはり全く同じ視点で物を見ている人は少ないのだなぁと実感しました。
まぁ、そんなのは当然なんですけど、ある程度キャリアを積んで然るべき立場にある人は、だいたい同じような視点になっているような思いもあったので、改めて自分自身の考え方や見方を見直すきっかけになりました。
どちらが良いとか悪いとかではなく、これから僕がこの経験や悩みや葛藤を経て今後のスキルアップに繋げれたらいいなと思っています。
まず、介護職と看護師という基礎資格の違いが大きな考え方の差を生んでいるように感じました。
介護は生活の質を重視する。
看護は命を守る。
この時点で似て非なるモノになっているのですが、何でしょうね、僕の勝手な印象ですが、介護は物事の判断をする際にグレーゾーンを用意しているというか、余白というか、どっちに転んでもいいような感じで思考したり判断をしたりするような気がします。
全部が全部とはいいませんが、なんというのかな、可能性を信じてる感じです。
そして看護はというと、白黒ハッキリしたい感じがします。
まぁ当然ですよね、命を守るのですから曖昧にしておけないのは頷けます。
また、この病気ならこう、この症状ならこう、と対応や選択もすでにハッキリしているので、そういう部分でかっちりしている印象です。
それだけ勉強もしているし知識も豊富だし実践量もあるので、そういうのが総じての白黒ハッキリできるのだと思いますし、組織やチームの伝統や理念もしっかり受け継がれているような印象があります。
例えば今日は、リーダー論的な話になって、そのベテランの看護師さんと話したのですが、僕はまずは信じて任せるタイプなんです。
なので、まずは任せたいしやらせてみての結果からその先の方向性を見極めていく感じです。
確かに期待通りにならなかったりうまくいかない事もあったり裏切られた事もありますが、同じくらいに信頼に応えてくれた実践があったと信じているので、これを続けています。
僕自身も、信頼されて任された仕事は何が何でも結果を出してやる!という気持ちになる方なので、個人的にも納得がいっているので自然とそういうリーダーになってきたんだと思いました。
では今日話した看護師さんはどうか、というと、リスクを避ける、無理をしない、信用できる人にしか任せない。そんな感じでした。
なので看護師さんの世界は一度失敗したりしたら大変なんだろうなぁ、と思った反面、だからそこの強さというか専門性の高さも鍛えられるし、チーム全体でという視点があれば、ミスりそうなメンバーには厳しくもなるだろうし知識や技術が追いついていないメンバーにはそれなりの圧もあって、その中で本人もプレッシャーに打ち勝つ中で質や専門性が高まる側面もあるだろうなぁと思いました。
介護の現場でも似たようなチームはありましたけど、徹底具合のレベルは違うんだろうなぁ、なんてなんとなく思いました。
まぁそんな感じで今後はそういう視点でのチーム運営や指導を意識してもいいのかなぁ、なんて思いつつ、やはりそもそもの基本的な部分から一定水準以上の学習や実習も重要と思いましたし、そもそもなんですけど、もしかして介護職って介護の仕事にしっかり誇りを持ててるのか?と疑問にも思いました。
僕自身は介護の仕事はすごく良い仕事だと思ってますし、この仕事をもっと良くしたいとか、人として生き方が問われる大切な仕事だと思ってます。
看護師さんも仕事や資格に凄い誇りを持っているように感じます。
そういう部分の差が、基本的な部分の差にもなってるのかなぁとも思いました。
見習うべき事は見習い、介護らしさを更に生かせるような工夫や検討をこれからもしていきたいな、なんて思った今日この頃でした。