介護保険証、マイナカードでペーパーレス化 厚労省方針 紙媒体も併用へ・・・という記事の紹介です。
もう本当に早く徹底してペーパーレス化して欲しいです。
介護現場の事務負担が減れば、それだけ実際のサービスに注力できるので、ペーパーレス化はどんどん進めて欲しいですね。
ただ、システムの内容によっては余計な手間が増えるパターンもあるので、そうならないようなシステム構築をしてほしい。
何の書類がいつまでに必要とかもシステム上で一目瞭然で漏れがなくなるような工夫が出来るし、そういう作る側の立場でシステム構築してもらわないと、ただでさえ紙で仕事した方がやった感が強い年代が多い介護業界なんですから、システム自体がわかりにくい、直感的に操作できない、わからなくてもシステム内で誘導されて出来るようになるような工夫が必要と思います。
最近、納税の関係で電子申請のシステムを触りましたが、本当にわかりにくいんですよね。あれこれ調べないと分からない事が多くて、実際に紙で作って郵送した方が作業は早かったです。慣れもあるでしょうが、慣れたとしても今のシステムだとそこまで時間短縮はできない感じなので、これなら紙がいいや、と思われてしまうというのはペーパーレス化にはマイナスに作用するので、そういう事にならないような仕組みを作って欲しいですね。
とりあえず行政側がペーパーレス化しないと始まらない気がしますけどね。
運営指導の提出書類は全てデータでしか認めない、所定のシステムへアップロードするしか選択肢がない、とかいう具合にしていかないと民間業者は取り組まない気がしますね。
これ、地域ごとに存在しているデータ連携のシステム(病歴や服薬情報など閲覧できる)とは別に国が統括管理して作るシステムなんだろうと思うのですが、すぐに作れそうな感じがするのですが、マイナンバーと保険証の連携でも別の人と紐づいたりとかいうミスがあったので、なんで最初からデータを共有できるような仕組みでつくらなかったのだろうと不思議です。
どのくらいで整備できるのかなぁ・・・。
あ、2026年4月から運用が開始されるという事なので、2年後ですね。
しかし、これマイナンバーを読み取るリーダーとか必要なのかなぁ・・・。
それにマイナンバーを事業者で確認するときのルールとかどうなるんだろう。
マイナンバーの漏洩など結構なペナルティがあったはずなので、可能なら利用者さんの手元で読み取ってしまって持ち出さないような工夫をした方が安全ですよね。
あ、介護保険証も残るんだ・・・。だったらみんな紙でやりますよね。
介護保険証の番号からデータベースにアクセスできるのであれば、それでいいかなぁ。
そう考えると、わざわざマイナンバーにこだわる必要がなくて、利用者さん個人に様々なデータが紐づいているはずなので、データベースにアクセスさえできれば必要な情報は得られるはずなので、ペーパーレス=マイナンバーという理解ではない方が安全かもしれませんね。
マイナンバーカードも保険証と一緒に保管して、どこに保管したかわからなくなってしまう・・・というケースが容易に想像できるんですけど。
こういうの完全に間違いなく運用するのであれば、マイクロチップを身体に埋め込むのが一番良さそうですね。
ここで上げられているメリットですけど、介護事業所が使用しているシステム(特に請求関係)への入力が自動化されるわけではないので、入力する手間を簡略化できるというのは誤解がありそう。
そもそも厚労省が、最初から介護保険事業者にはこのシステムを使えと統一した請求システムとか介護記録のシステムとかを配布していれば、こういう簡略化は可能だったと思いますが、現状では様々なソフトが出ていて事業所ごとに違うソフトを活用しているので、データ連携に対応したデータを吐き出せないと連携もできないし、そういう変換や出力、入力の作業は発生するので、割と結構な手間が残ると思うんですよね。
それでも全部手入力でやるよりはマシになりそうですけど、介護情報基盤のシステムから利用者情報をダウンロードしてシステムにアップロードする形で簡略化になりそうですね。
こういうの常時接続で自動更新にならんのかなぁ・・・。
そして、それでよしとなるのであれば、介護保険証や負担割合証の原本を原則確認しないといけない現行のルールも変更してもらわらないと、これだけ便利になっているのに、事業所側に介護保険証や負担割証の控えがないから運営基準違反です、なんてことにならないようにしてもらいたいものです。
やっぱり読み取り機とか想定してますやん・・・。
紙媒体でもいいならウチは現行のままかなぁ。
それか、ケアプランデータ連携システムを使っている事業者については無料で活用できるような工夫とかしてもらえると助かりますけどね。
独居高齢者が増えて、認知症の方も増えていく今後の情勢の中で、マイナンバーの手続きがスムーズに行くとは思えません。
これ、ケアマネさんが代行できる仕組みを作るっぽい話が出てましたけど、結局そういう手続きを代行しないと出来ない方については、保管についても結構なリスクがあるので行政が管理して、必要な事業者が行政に問い合わせるとかした方が安全な気がします。
公的な個人情報なので、民間事業者に所属しているケアマネが保管するというのはちょっとおかしいと思いますし、おそらく法的にも難しいでしょう。
まぁ、いろいろ課題は沢山出てきそうな話なので、これから二転三転するかもしれませんね。