ケアマネ試験の見直しを求める声相次ぐ 厚労省検討会 受験要件の緩和や合格基準など論点・・・という記事の紹介です。
実務経験は現状では確か5年だったので、それを3年にしたらどうか、という事のようですね。
どうも介護関係の資格取得については、ハードルを下げたい人が多いようです。
人手不足だからかな?とは思いますが、それって問題の解決につながるとは思えないんですよね。
なんでこんなに人手不足になってるのか・・・
ちょっと調べましたが、2020年度の時点でケアマネ従事者数は、約19万人との事。
一方で、2023年度時点での累計合格者数は、約75万人との事です。
時期が違うのと、ケアマネはとったけど仕事するつもりがない人もいるはずなので単純な比較にはならないですが、それでも単純に計算すると、約50万人(約66%)の人がケアマネの資格を持ってるのにケアマネの仕事をしていない、ということになります。
引退した人もいると思いますが、それでも資格を持ってる半分くらいの人がその資格を活かさないで生活されているという事ですので、単純に試験のハードルを下げて解決できる問題ではなく、まずはバケツに開いた穴を塞ぐ事から始めないといかんと思うのです。
ケアマネに求める役割が幅広いとしつつ、受験要件はもう少し柔軟に、というのはそれだけ常に自己研鑽をしている人を評価したらよいのでは?という感じに思ったのですが、この分脈だとイマイチ伝わらないような気も。
人手が足りないのが深刻なのは医師も看護師も同じはずなんですよね。
おそらくですが、介護職やケアマネ同様に人手不足が深刻になって医療崩壊も起こりそうな感じなんですけど、医師・看護師の資格取得のルートについて、ケアマネや介護福祉士のように要件を緩和しよう、なんて話って出てきてない気がするんですよね。
現場の声もあまり聞かないので、現場レベルで自らの資格の価値が下がりそうな事を自ら行ってしまうのって介護業界独特の風潮なのかなぁ、なんて思ったり。
合格率が低い事に問題はないような気がするのは僕だけでしょうか。
研修があるからそこで質を確保、という論調ですけど、そもそも合格率を下げたら研修の内容のレベルも下げざるを得なくならないかなぁ、大丈夫かな。
合格率って本当に見直す必要あるのかなぁ、今までの基準で合格出来なかった人が合格できたとして、それって不幸な結果にしかならないような気がするんですけど。
指導する先輩の基準やレベルに到達できてない状態で現場に入るわけで、いろいろ大変になりそうな気がするんですけど。
なんだかこういう話を聞いていると、国や厚労省って、資格の質とか仕事内容とか全然気にしてなくて、数字のすり合わせをしたいだけなんじゃないかと思っちゃいます。
だから現場の状況考えてないような制度が出来上がってくるのか、と妙に納得したり。
いずれにしても、今後の介護業界は大変なことにしかなりそうにないですね。
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