弊社は、訪問介護の仕事なので、もうほとんど事務所で仕事するなんて事はないので、たまに職員が事務所で休憩したり憩ってたりするわけですが、僕自身は、訪問と訪問の合間に、銀行行ったり郵便局行ったりノートパソコン持ち込んで事務仕事したりメールチェックしたりするわけなんですけど、そういや、いわゆるテレワークっていうのは、どういう仕組みやルールで運用されてるんだろう・・・と思って、厚労省のガイドラインを読んでみました。(というか、これから読む)
とりあえず、厚労省が示しているテレワークの趣旨はこんな感じです。
通勤時間の短縮による労働者の負担軽減と生産性の効率化。
面白いのが、仕事に集中できる環境での業務の実施・・・と明記されている点ですね、これ、職場が仕事に集中できないって言ってるのと同じような意味がありそう。
実際、僕自身も職場では業務効率悪かったですね。
たとえば、コピーするにも他の人の順番待ちをしないといけなかったり、事業所への電話に出る事による作業の中断など、自分に直接関係ない要因で、自分がすべき仕事がはかどらない現象は経験してきました。
まぁ、それは自分がある程度の役職になっていたので、そういうのも込みで自分の仕事のマネジメントはしていたので、それ自体が苦になってたわけではありませんが、単純に自分の仕事の効率を考えた時には、職場での業務効率というのは、そこまで良い環境とは言えなかったのが正直なところです。
こうしてみると、国というか厚労省は、仕事で効率化できて生産性が上がるのであれば、別に会社に行かなくていいやん、って感じですよね。
ただ、現状はどうかというと、いろいろSNSで流れてくる状況を見ていると、世の中テレワークは終焉して、再び会社に参集して仕事をする形態に戻りつつあるような、そんな発信が多く見受けられます。
店舗にお客さんが来るような事業形態であれば、そりゃ職場に出勤しないと生産性もあったもんじゃありませんけど、例えば事務系の仕事であれば、システムを工夫すれば今ではWi-Fiやネット環境があれば、どこでも作業できるわけで、実際、弱小零細介護事業所で事務全般を担っている僕自身が、事務所以外の場所(マクドやミスド、びっくりドンキーや図書館、スーパーの椅子がある場所とか車の中)で、事務仕事してるわけです。
請求業務とか伝送とかもできますからね、ほとんどの業務が外で出来ます。
出来ないのって、FAX送るくらい?
それでも、実績をメールで送っていいのであれば、実績の送付作業も外出来ます。・・・なんでいつまでもFAXなんだよ。
いや、そもそもケアプランデータ連携システム使ってよー。年間ライセンス料がもったいないよー・・・。まぁいいけど。
弊社は、記録もアセスメントも計画書もモニタリングも全部スマホやパソコンで打ち込めるので、そういう作業も僕は基本的には外でやってます。
事務所に帰ってからやってるのって・・・noteの記事書いたりするくらいかなぁ。
このガイドラインでは、良質なテレワークの推進が目的のようなので、ここにかかれている事をやっていれば、とりあえず良質なテレワークしてます、と言えそうですね。
テレワークにも分類があるようですね。
①在宅勤務は、個人的には集中力が続かなそうだけど、介護や育児との両立の面ではかなり効果的ですよね。
どちらかというと、介護や育児がメインで、その隙間の無理のない範囲で仕事をちゃちゃっとする感じ。
こういう場合は、歩合制の報酬にするといいかもですね。
僕が社長で、そういう介護や育児で在宅勤務する職員さんがいるのであれば、一定の月給を保障した上で(成果がなくとも)、こういう仕事も片付けといてくれたら有難いなぁ・・・という仕事をお願いするかなぁ、時間的にも余裕のある納期で。それが納品されたら+いくら、みたいな感じ。
そういうやり取りの時に、介護や育児についてどう?みたいなやり取りしても良さそうですよね。
⓶サテライトオフィス勤務は、仕事する環境は良さそうですよね。
ネックになるのが費用負担かなぁ。
月額いくらで借りれるコワーキングスペースもありますので、そういう費用負担を会社がしてくれたらいいですよね。
こういうの、介護施設とかデイサービスとかの一角に作っておいて、保険外収入にすればいいと思いますよ、地域に開かれた施設としての取り組みも進むだろうし、介護に対して実際の現場も見れるわけだし、そういう相談もダイレクトに出来たりするから、これから介護離職が増えそうな状況なので、そういうの防止になったり、早めにサービスに繋がったりとかいいかも。
それに、利用者さんがそういうテレワークしてる人に、お茶やお菓子を差し入れたりとかするのも面白そう。
仕事の邪魔になりそうだけど、ちょっとした息抜きは効率アップになるかもだし。
居場所づくりするなら、そういうスペースは元々作りたいと思ってたので、こういうの早くやっていたいなぁ。
③モバイル勤務は、僕が今実践してるやつですね。
北海道は、温泉とか結構あるのでワーケーションしたいんだけど、これがなかなか出来る場所がまだまだ少ないんですよね。
そういう所、どんどん先にやっとかないとお客さん他所にもってかれるよ。
観光客だけじゃなくて、その地域で働くサラリーマンとかに、仕事しながら観光も楽しめる仕組みやしかけづくりは、絶対必要だと思うんだけど、そういうのあんまり進んでないイメージです。
土日に温泉入りながらパソコン持ち込んで仕事してる所が一か所あるんですけど、それでも普通の休憩室で電源もないからなぁ・・・。
職場で仕事してても、集中してるかどうかなんてわかんないし、休憩でもないのにお茶飲んで井戸端会議してたり、煙草吸いに行ったりしてる人いるわけだから、テレワークだから仕事してない、という変な言いがかりみたいなのはやめた方がいいと思うんですよね。
外回りの仕事でも、空き時間に寄り道したり一服したりするわけでしょ?
その時間を休憩時間としてカウントしてるならまだしも、そうじゃない人が多いんじゃないかなぁ。
それに、仕事やってなきゃ結果でわかるし、そこはもう結果と成果で評価するしかないんじゃないでしょうかね。
早く終わればそれだけオトクになるわけですから。
あ、それで思い出したけど、残業という制度が生産性を下げてると思いますよ。だって、同じ仕事内容と仕事量をしてても、8時間以上かけた方が報酬高くなる異常な賃金制度ですからね。
いくら早く仕事を終わらせても帰れないし、何なら新しい仕事増やされるし。この制度は、早急に見直した方がいいと思います。
労働者自身の価値も下げてる気がする。
まぁ、一律でやるというよりは、仕事の質と量で判断するしかないのですが、そうなると指示を出すリーダーの能力が更に問われますね。
個人的な判断基準が入り込むと公平性がなくなるし、それこそ、そういう判定はAIとかを活用すればいいかもしれません。
この仕事内容と両なら、平均的な労働者の所要時間が○○時間○○分です。とかを提示してくれれば、きちんとした残業の評価ができそうです。
労働者も、みんなこの仕事量をこのくらいの時間で終わらせているんだ、と分かると取り組みやすいでしょうし、その平均時間より早く仕上げたら、それこそ評価して報酬を出すなどすれば、生産性は上がりますよね。
だらだら時間かけて残業代稼ぐ、みたいな働き方が跋扈してきた結果、日本の労働生産性が低下してきたような気がします。
まぁ、そもそもお給料が少ないからそういう手段を取らざるを得ないという構図もあるとは思いますけど、自分の労働力を売ってる労働者がやる事ではないな、とはずっと思ってました。
テレワークを適切に導入するために、企業がしっかり教育とか制度とか整えてやりなさいよ、というのが厚労省のスタンスのようです。
まぁ当然ですよね。
でも、結構めんどくさい内容なので、テレワークやめにして出勤するように戻してきている会社が増えているような感じもあるので、このままほっといたらテレワークが絶滅してしまいそうです。
いや、これだけ人手不足になるのが明らかなので、こういう柔軟な働き方ができない会社は淘汰されるのかもしれませんね。
あとは費用面の保障が問題ですね。
在宅勤務とかテレワーク先でかかる経費とか。
通信機器の費用とかも、これ個人と仕事の分で分けるの難しそうだけど、まぁ、普通に考えれば労働時間が8時間であれば、かかった費用の3分の1を会社負担するのが基準になるのかなぁ。
でも、寝てる間は使ってないだろうし、2分の1の半分くらい?
あーでも、月に22日くらいの勤務日数だから、その辺も勘案しないといけない感じでしょうかね。
弊社では業務用のスマホを支給して、みんなでギガを分け合って使ってるので、その辺りの通信機器の費用は全部会社負担なので問題ないんですけど。
休みの日でも使ってもいいよーって言ってるし(笑)
まぁでも、職員さんちゃんとメリハリつけてて、休日は業務用のスマホ使ってる形跡ないんですよね。
なので、安心してlineとかの業務連絡とかしたい時に出来ます。
みんな勤務時間になったら既読つくから安心です。
ちなみに、業務用スマホ4台と業務用タブレット1台で、だいたい毎月6000円くらいの支払いです(通話・通信料込)。
費用対効果高いと思ってます。
弊社では、そもそも外で仕事しようが事務所で仕事しようが労働条件が変わる事はないのと、正職員以外のパート・アルバイトの職員さんでも、自宅から訪問先までの移動時間も労働時間にカウントしています(自己申告)ので、特に労働者に不利益になるような事にはなってないと思います。
テレワークを行う自治体の最低賃金が適用されるってのは知らなったので勉強になりますね。
弊社では、時給の最低額が現在は1050円で、北海道の最低賃金の1010円よりも高い設定にしていますが、東京だと1163円なので、これ知ってないまま東京でテレワークさせてたらアウトでしたね、いやそんなケースないけど(笑)。
あー!ちがうちがう、読み間違えた。
労働者が雇用されている事務所がある都道府県の最低賃金だ。
いかん、最近読み違えが多くなってきた・・・。
テレワークする場所を明示しとかないといけないのはめんどくさいなぁ。
社長が許可する場所、とかでもいいのかな。
訪問介護の仕事の移動時間の空き時間のテレワークって、こういう細かい事も含めて就業規則に記載しといた方がいいのかなぁ・・・。
会議の場とかで、そういう働き方でいいよーくらいの事は言って周知しているので、全職員への周知はできているはずなんだけど、こういうの書面で残ってないとやってる事になんないからなぁ・・・。
とりあえず、どんな労働形態であってもテレワークは導入できる、という事のようです。
長い、そろそろ疲れてきた・・・。
弊社では、業務用スマホの介護記録ソフトの中に勤怠打刻システムもついているので、そちらの機能を活用してタイムカード代わりに打刻してもらっています。
基本的に自己申告なので、打刻の通りに勤怠をつけるのですが、たとえば先日は、パートさんの打刻をチェックしていると、会社の定期健診を受けている間の時間が打刻されていなかったので、この時間は会社の命令で健康診断に言ってるから仕事中なので、追加で打刻しといてください、と訂正を要請しました。
明らかにシフト予定と実績と、勤怠に乖離がある場合には本人に確認して訂正してもらっていますが、基本的に時間を減らすような訂正は依頼した事がないですね。仕事か仕事でないか、社会人なら自己判断できるでしょう。
なんか長いしだんだんめんどくさくなってきた・・・。
もっと気軽にテレワークできるような仕組みにならんのだろうか・・・。
まぁでも、労働者を守る上でこういう事を明示しておかないと悪い事考えるやつがいるって事なんでしょうね。
チェックリストとかもあるんだ・・・
(別紙1)テレワークを行う労働者の安全衛生を確保するためのチェックリスト【事業者用】
(別紙2)自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト【労働者用】
とりえあず、導入する場合は、これらチェックリストを活用すると良さそうです。
通勤中の事故も労災ですからねぇ、そういうのと同じ考え方なので、テレワーク中の事故とか怪我だから労災じゃないよ、というのは間違いですね。
あーでも、そういう事いう人多そうだなぁ・・・。
仕事中かそうでないかは、客観的な事実で判断するしかないので、そのあたり機器の使用状況とかが判断基準になりそうですね。
テレワーク中のハラスメントって何だろう・・・
言いたい事はわかるんだけど、基本一人で仕事するわけだからなぁ・・・。
テレワークさせないとかそういうハラスメントならわかるけど。
個人情報などの取り扱いは、職場外で運用するので気を付けた方がいいですよね。
事務系の仕事は、システムさえ整えばテレワーク可能なので、出勤の必要ない気がするので、それこそ子育て中のママさんの副業とか良さそうな気がするんですよね。
企業も、常時雇用するわけじゃなくて、必要な業務が集中するときに依頼する事で固定費を抑制できそうだし。
実際、事務仕事って偏りあるんですよね。
労働人口は減る一方なんだし、そういう所効率化していかないと生き残れないような気がします。