一年目社長を振り返る。
はじめに、令和6年能登半島地震で被災された方々、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。また、お亡くなりになられた方々には心からお悔やみ申し上げます。
まだしばらく余震等が続くと思いますし遠方で心配しかできない身でありますが、できる範囲で応援していきたいと思います。
さて、2023年は、社長としての初年度でした。2024年が始まったので、社長と自分なりにどうだったかというのを振り返ってみようと思いました。
で、それを思いついた1月2日という日は、どんな日なんだろう、と思って調べてみました。
今日は仕事始めの日なんですね、てっきり正月三ヶ日はお休みなのが通例なのかと思っていましたが、そうではないようです。
僕自身、年末年始は学生の頃はアルバイト、社会人になって4、5年前までは仕事をしてましたので年末年始にこうしてゆっくりお休みを頂けるのはありがたいなぁ、と思う気持ちが強いです。
1月2日でもうひとつびっくりしたのが、初夢って今日の夢だったんだ!・・・という事です。
てっきり昨日の夜の夢かと思ってました。
富士山も鷹も茄子も出てきそうにありませんが、初夢がどんなのか楽しみになりました。
さて、今日の本題ですが、社長として昨年を振り返って思うのは、経営的には想定した最悪のパターンで年末を迎えた事かなぁと思います、
まず見込みが違ったのが、登別市だけで必要な期間に必要な利用者数を確保できると想定してた事で、これが4月開業時点から大幅に見込み違いだったことを突きつけられました。
すぐに隣町の白老町まで営業範囲を広げて、それでも見込み通りの水準には届かなかったので反対隣の室蘭市にも営業範囲を広げました。
伸び悩んだ原因についてはいくつかあると思いますが、やはり宣伝営業の遅れは大きかったなと思います。
3月末まで前職で仕事をしていたので、有給の消化もしつつではありましたがしっかり腰を据えて登別市内での活動が出来なかったのは大きかったです。
だいたい営業効果は2ヶ月後に出るのが介護業界なので、やはり6月頃から紹介件数が増えましたし、白老町も室蘭市も拡大して宣伝営業した2ヶ月後に増える傾向が強かったので、地域の特徴もあるとは思いますがそんなもんだと思います。
その後、利用者さん確保は急速に増えていきますが9月頃に勢いが落ち着きました。
その頃には予定していた件数に追いついていたのですが、10月以降に伸び悩んだので予定の収益が確保できないまま12月を迎えました。
もう一つ苦しかったのが処遇改善関係加算の収益分の支給でした。
予定していた収益が確保できなかったのは利用者数確保の出遅れもありましたが、件当円の低さも原因で、全体の半分以上の利用者さんが総合事業(要支援)の方なので、予測していた件当円より300円ほど低くなってしまいました。
一件あたり300円違うと、100件の訪問で30000円も差が出ますので、弊社では一人当たり1日7〜8件を目標にしているので、だいたい一人当たり165件(月)くらいになりますから、570件くらいが目標になりますので、これが300円も違うと170000円も違ってくるわけでかなりの額になります。
そんなわけで、収益が届かない中で定められた処遇改善の額を実際に支給しないといけないので、それを支払う段階で自己資金を投入しないと資金が回らなくなってしまいました。
これは想定していた最悪のパターンなんですけど、11月中旬から紹介が相次ぎ、12月から障害福祉の指定も受けて障害サービスも提供を開始した事で更に利用者さんの確保が進み、さらに地域のヘルパー事業所が規模縮小するという事で更にさらに紹介が増えて12月末までにほぼキャパオーバーの状態になりました。
結果的には、なんとか12月で目標に肉薄し1月で目標達成が固い状況になってきたので、最悪のパターンでしたが、なんとか乗り切れそうな見通しもできた一年でした。
まずは会社が利益をだせる状態にしたいので、想定した件当円の不足分と職員に支払う必要がある処遇改善関連加算の収益分の不足分をカバーできる程度、僕自身の役員報酬を引き下げて費用を減らして少しでも利益を出しやすいように12月から調整をしているので、12月からの件数増の影響と費用削減の効果も合わせると、ようやく黒字の見通しが出てきました。
予定では2月(開業10ヶ月後)には黒字の計画を立てていたので、なんとか予定通りに行きそうな気もしますが、実際にそうなるまでは安心できないですね。
そんなわけで経営的には想定が甘かったので社長としては失敗したなぁ、という感じで、つくづく手元に現金がどのくらいあるかが本当に重要だなぁと痛感しました。
一方で、社長という立場で何か変わったかなぁと振り返った時に、日常的には大して変化はなくて、時々いく銀行で『社長』と呼ばれない限り実感ないのが実際で、自分自身あまり自分が社長だということは自覚してない気がします。それはそれで問題ありそうですけど。
変わった事といえば、個人経営の飲食店での外食が増えた事です。
同じ地域で事業を営む立場で、自分もお金を稼ぐ難しさは痛感しているので、自分にできる事って地域の美味しいものを食べ歩いたり紹介したりだよなぁ、って感じた事が大きな理由でした。
そんなに余裕もないのでたまにしか行けなかったりしますが、個人的な楽しみでもあるのでもっと地域でお金を使えるくらいには事業を安定させたいなと思います。
ながながとなりましたが、社長としては去年はこんな感じの振り返りかなぁと思いました。
弊社ではフルタイムで仕事する職員の派遣先は固定せずに誰でも行けるようにしているのですが、利用者さんからはヘルパーさんがみんないい人で安心した、と言って頂けて本当に嬉しいですし、地域包括支援センターの担当さんからは困ったら暖(はる)さんに頼むといいよ、と内輪で言ってもらえているようで、それも有り難い事で本当に嬉しいです。
引き続き、少しでも多くの方に頼ってもらえるような取り組みを続けていきたいなと思います。