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アイヌ文化について調べてみた。

昨日はアイヌの歴史について調べてみましたので、今日は本題のアイヌ文化について調べてみました。

アイヌの歴史について調べてみた記事はこちら。

アイヌ文化

アイヌ文化については、上記Wikipediaを参照してもらうと詳しい感じですが、ちょっとまとめにくいので他に分かりやすそうなホームページを探してみました。

いろいろ調べてみましたが、こちらのブログがより分かりやすい感じでしたので紹介します。

アイヌは、この世にあるすべてのものに魂が宿ると考えていました。中でも人間の力の及ばないもの、恵みを与えてくれるもの、生活に不可欠なものをカムイとよび、敬ってきました。山の神様、火の神様、水の神様、湖の神様。神様だらけ。八百万の神ね。日本の古い神道に似ています。

SEG 現代のアイヌとイオマンテ ~ アイヌ研修会より
和じかん.com より
https://wajikan.com/note/kodaisinko/

アイヌの歴史でも記載がありましたが、交易などで和人との交流がずっとあった中で古代日本信仰の影響がアイヌの文化にも影響があったという事だと思います。

ベースが同じだからアイヌの世界観とかも日本人にはスッと入ってきやすいのかもしれません。

子供の頃の話ですが、ジュースを床にこぼすと畳がグニャグニャになるよね。普通の日

本人の親は、ほら汚すんじゃないと言って拭いてくれるんだろうけど、うちは違った。

「そこにジュースを飲みたい神様がいたからこぼしたんだよ。あなたはジュースを神様にわけてあげたんだ。良かったね」っていう。

神様も「一人で飲むなよ、俺にもよこせ」と思うんだって。だからこぼしたんだと。

「でも神様にばっかりあげるとお前の分がなくなるから、あんまりやるんじゃないよ」と言われる。そういうことを生活の中で言われて育ってくると独特のアイヌ観、ものの見方が生まれてくるんだよね。

SEG 現代のアイヌとイオマンテ ~ アイヌ研修会より

こういう考え方は凄くいいですよね。
世界をこういう風に捉えて生きるっていいなぁって思いました。

何事にも意味があって無駄ではないし、失敗とかでもない、という事だとも思えますよね。

私は10年前にクマを飼っていました。イオマンテをやろうとしたからです。イオマンテとは、アイヌの最大の儀式で、霊送りとも呼ばれます。アイヌは、世界はアイヌモシリ(人間の世界)とカムイモシリ(神々の世界)に分かれていると考えていました。カムイは普段カムイモシリで人間と同じ姿をして暮らしていて、サケやシカなどの食料をアイヌモシリに降ろしたりしています。時には動物やモノなどに化身して人間の世界にやってきます。その動物の毛皮や肉は、よい人間のための贈り物。人間はカムイの霊と肉体を分ける、つまり殺すことで贈り物を受け取ります。そして感謝の言葉とともにイナウ(木幣)や酒、ごちそうなどを持たせて魂をカムイモシリに送り返します)

天の国に帰ると、そのカムイは天の国で他の神々を集めて宴会をします。そのときに地上の国がいかに美しかったか、地上で私を育ててくれたお父さんやお母さんがどんなに優しかったか、という話をする。天の国に帰ったクマの魂が、「いや〜あの地上にもう一回行きたいべさ」という。それを聞いた他の神様が、俺も行く、私も行く、と言う。だからいかに楽しかったか、人間のお父さんお母さんが優しかったかということがないと、霊が帰ったときに、ふたたび地上に降りてこない。だからアイヌの人たちはこぐまをかわいがってかわいがって、泣いて送り出す。

SEG 現代のアイヌとイオマンテ ~ アイヌ研修会より

毛皮や肉は神様からの贈り物。
クマは神様の化身で、子熊を育てて最後は神様の世界に送り返す事で次の恵みに繋げる感じですね。

命をいただく、すべての恵みは神様からの贈り物であり、それ自体が神様であるという考え方は何だか素敵です。

私達がイオマンテをしようと飼ったクマは、チビという名前のかわいいクマでね、いつもついて歩いてた。本当は連れて歩っちゃいけないんだけど、犬みたいに首輪をつけて散歩していた。

近所の居酒屋に行ってカウンターで俺とこぐまが並んで、いっぱい飲んだりしてました。観光客に会うと

「いや〜この犬、クマそっくりですね〜」って言われるんです。
「よく言われるんですよ〜」
「爪も立派ですね〜」
「この犬は特別、爪も立派なんですよ」

本当に人懐っこいクマでした。私もかわいがったし、娘もかわいがった。近所の人もいつも遊びに来てた。
夜はチビをだっこして寝てたんだ。檻に入れて私が帰るとずっと泣いてるの。「オエ〜オエ〜」って近所中に聞こえるくらいの声で。30分くらいそうして泣いて、最後には疲れて「あ〜お」って一声鳴いて寝ちゃうの。

そういう毎日が半年続いた。だけど1歳過ぎたら、今まで3㎥だった檻のサイズを6㎥にして、更に人間が近づけないような檻を周りに作らなければならない。もう個人レベルでは飼えない。だから1歳になったらイオマンテやろうということになった。

だけどみんなが反対した。イオマンテを以前に経験している先輩たちからも
「頼むからイオマンテしないで」
って頼まれた。

「かわいそうだ、つらいんだ」って。

中でも一番反対したのは私の妻。イオマンテしたら離婚するって言うんだ。それだけの理由じゃないかもしれないけれどね。
それで、イオマンテを諦めて、チビをクマ牧場に返しました。

イオマンテってのは簡単にはできない。文化伝承だからやろうという問題じゃない。命をどう扱うのか、心から考える。それが一番大事。ヒグマとアイヌの関係は、文献調べればたくさん出てくるけれど、実際に殺したことがある人間とそうじゃない人間の違いは大きい。文化伝承という軽い言葉ではケリつけられないなあとその時本気で思いました。

SEG 現代のアイヌとイオマンテ ~ アイヌ研修会より

イオマンテという儀式がいかに命の循環を大切にしていたのかが感じられるエピソードと思いました。

アイヌ民族は、決して過去のものではなくて、今もアイヌとして現代社会を生きていま

す。儀礼の時には民族衣装を着るけれど、普段はTシャツにジーパン、ユニクロも着る。そんな中でも生活の中にアイヌの考え方、ものの見方がおり混ざっている。

SEG 現代のアイヌとイオマンテ ~ アイヌ研修会より

歴史を振り返ってみると、アイヌ文化もその時々で関係する本州や大陸との関係性の中で様々な影響を受けて融合して変化してきたように思いましたので、アイヌの人たちの生き方そのものがアイヌ文化なんだろうなぁ、なんて思ったり。

SEG 現代のアイヌとイオマンテ ~ アイヌ研修会より


そのほかのアイヌの文化については、以下に紹介するホームページで詳しく紹介されているので参照してもらえたらいいかなぁと思います。

実際に見るのが一番ですが、僕も二風谷のアイヌ資料館や白老のウポポイで実際の衣装などを見ましたが、何時間でも見てられるような感じでした。

特に面白いと思ったのが鮭の皮で作った靴とかで、鮭の皮の靴!?
破れないの?って驚いて二度見したのを覚えています。


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