40歳を過ぎると「脳が再配線される」ことが判明! ネットワーク変更による変化とは?・・・という記事を読んで。
脳についてはいろいろと知っているつもりでしたが、40歳をすぎるとネットワークが変化しているというのは初耳でした。
20歳になる時は、単に数字が大きくなって10代から20代になるのが何となく嫌な感じがしました。
30歳になる時は、まだ20代でいたいという気持ちで30代になるのが嫌でした。
40歳になる時は、いよいよ40歳かぁ・・・確かに体力も判断力も落ちてきたなぁ・・・という実感がありましたし、特に複数の作業を並行して実施する事が思うようにいかなくなった実感が強く、衰えをひしひしと感じていて、40代になるのが嫌でした。
そんな感じで年齢を重ねていく毎に嫌な感じを積み重ねてきたわけですが、確かに衰えを感じてはいますが、40歳以降に脳の配線変更が始まっている・・・と言われると、なんだか更に複雑な気持ちになりました。
わかるようでよくわからない説明です。
恐らく、若いころは専門分野に特化した脳内ネットワークの結合が強かった状態が、だんだんとその結合が弱くなっていって専門分野に限らず広い範囲での結合が強くなる傾向になる・・・という事でしょうか。
それがどんどんと進んでいって、80代になると脳全体的な結合が強くなっていく。
脳のネットワークが壊れると、別のネットワークが代替えとなって再構築されるような話は聞いたことがあり、そういうのが例えば麻痺のリハビリとかで徐々に動くようになるとか、そういう効果と連動していると聞いています。
なので、運動や筋トレにしてもリハビリにしても、ただ体を動かしたりするのではなく、頭で感じる、この筋肉を動かしている・動いている、この関節を動かしている・動いている、という事を意識して取り組んだ方が、より効果が高いという話も聞いたことがあります。
ですので、僕もデイサービスの集団体操や個別の対応で運動に関わる時は、利用者さんに実際に動かしている筋肉を触ってもらって実感してもらったりして、いろいろおしゃべりしながら時に動作自体を意識してもらうような方法で取り組んできました。
いわゆる手続き記憶とか言われている事ですよね。
認知症になっても、女性なら包丁の使い方は本当に上手で野菜を切ったりお味噌汁を作ってもらったりすると本当に手際よくしてくれます。
若いころから何度も繰り返している調理という動作は、本人の中で自動化される程に経験が積まれていて、特に考えて行う必要もないので認知症になったとしても、そういう得意な事はいつまでもできてしまう。
この広域なネットワークの再構築の作用があったとしても、こういう既に自動化されたような機能は失われる事はない、という事ですよね。
なので利用者さんの過去を知る事や得意だった事、仕事などを知る事は本当に大切で、そういう得意分野を生かしたケアが出来る事がベストなケアだと思います。
認知症になっても全てが出来なくなるわけではありませんので、何ができて何ができないのか・・・という見極めは、本当に密なコミュニケーションや実践の中で見つけていくことが重要ですし、時には引き出すことが重要です。
ここで興味深かったのは、一般的な知識や語彙は高齢になって脳内ネットワークの再構築があったとしても成長できると示されている点です。
おじいちゃんやおばあちゃんでも、今風の言葉や単語を使う方がおられますし、そういう言葉を新たに習得出来る事は脳の機能を維持させたりするのに効果がありそうですよね。
だとすると、やはり日常的な会話・コミュニケーションは認知症予防に非常に大きな効果があるというのも納得ですよね。
加齢に伴い運動量や筋力の低下や食事量の低下もあって、脳へ供給される糖の量が減少するので、燃費をよくするために広域なネットワークに再構築している・・・という事でしょうか。
という事は、ちゃんと食事も筋肉量も維持しつつ適切に栄養をとっていれば脳の老化も予防できるのでしょうか・・・。いや、脳の老化も含めた説明になっているので、脳の老化も含めて燃費が悪くなるので再構築しているという事みたいですね。
あ、でもこういう締めくくりでした。
食事も運動も、何歳になっても必要ですね。
特に脳の働きを正常に保ちたいなら、ちゃんと食べて運動する生活を何歳になっても継続していくことが重要です。
いろいろな利用者さんと関わってきましたが、やはりデイサービスを休まないで来て、しっかり運動に取り組まれてよく食べる方はいつまでもお元気です。
僕も休みの日は家に閉じこもりがちですが、ちゃんと運動習慣を今のうちに身に着けておきたいなと思いました。