
【塾選び】もうすぐ卒業する現役高校生から見た大学受験の塾の選び方【駿台、東進ハイスクール、鉄緑会】
初めに
初めまして、もうすぐ卒業する高校生です。
記憶が新しいうちに自分の経験を残しておくことで、これから塾選びをする方々の参考になればと思い、この記事を書くことにしました。
私が高校時代に実際に通った駿台、東進ハイスクール、鉄緑会について、個人の感想がメインとなりますが、お話しさせていただきます。
本題に入る前に、身バレしない程度に軽く自己紹介します。
理工学部志望で、得意科目は英語と物理、苦手科目は化学でした。
模試の成績は東大C-D、東工大Aが多かったです。
共通テストは879/1000でした。
進学先は身バレ防止のため、決定後も非公表とさせていただきます。
駿台
私が高校生になって初めて行った塾が駿台でした。
高一の時点で理系に進むことが決まっており、苦手だった数学を克服しなければならないと思ったので、とりあえず有名な駿台に週一で難関数学IIBを受講していました。
駿台は自主性が命
駿台は三つの塾の中では圧倒的に自主性が試される気がしました。
予習課題や宿題は出ましたが、やるかやらないかは全て自分次第。
やらなくても怒られることはありませんが、毎回新単元なので一度サボると授業についていけなくなり、だんだんやる気もなくなってくるの悪循環に陥りやすいです。
私の場合、元々数学が好きではなかった事に加え、部活帰りの授業ではなかなか集中できずに、宿題も授業も全て中途半端になってしまいました。
後期になると、学校の進度が駿台に追いつき、格段に理解力が上がりましたが、逆に授業を聞くモチベーションが低下し、結局投げやりで授業を受けてしまう形になってしまっていました。
自分の性格上、お尻を叩かれないと進めることができないとわかり、高一の冬に塾を変更する事にしました。
高一駿台は真面目に取り組めば、初学から初めてグッと実力が上がる進度設定だったので、自分で勉強ペースを管理できる方にはもってこいだと思います。
そもそも高一で塾に行く必要はなかったのではないか
振り返ってみれば、焦って高一から塾に入る必要はなかったのではないかと思います。
私の通っていた高校は、高一の時点で三分の一くらいは塾に通っている人がいたイメージですが、高一で学校・部活と塾を両立するのはとても難しいです。実際にできている人は周りにもあまりいませんでした。
中途半端になるくらいなら学校のペースにしっかりとついていくことが大切だったのではないかと考えています。
実際、学校での模試の成績優秀者は半分くらいは塾なしの子でした。
東進ハイスクール
駿台を辞めた後、家から近かったのと入学金が無料だったという何とも薄い理由で高二から東進に通い始めました。
後ほど詳しくお話ししますが、数学の授業を数コマとっていましたが、自習がメインでした。
ほとんど年中開館している自習室で動画授業をみる
東進の特徴は動画授業です。
私の校舎は自習室が満員な時はほとんどなく、基本的に座りたい席に座って、そこに置いてあるパソコンを使用して受講していました。
パソコンは古いのが多く、起動に時間がかかるのがストレスでした。
演習をやりたい時は、長机がある教室に移動し、なるべく本番に近い環境で過去問を解いていました。
平日が午後からの開館が多いですが、休日は朝10:00-早いときは8:00-開館で、夜は平日22:00、休日は19:00まで勉強することができます。
東進は面倒見が良い(良すぎる)
とにかく寄り添い型でした。
担任助手という大学1,2年生がチューター的な役割を担っており、生徒は毎週同学年5人程度と担任助手とグループミィーティング(以下グルミ)を行い、一週間の予定表を立てます。グルミでは先週の進捗や今週の目標を共有し合い、宣言することで、予定通りに進めようという気にさせてくれます。進捗が遅いと担任助手から声をかけられたり、逆にペースが早いと褒めてくれたりして、生徒のモチベーションを維持してくれます。
担任という大学2年生がメインのチューターもついており、月一ぐらいで面談します。長期的な勉強計画や取る授業の相談、志望校決定などを行いました。
このシステムには賛否両論あると思いますが、まだ危機感のなかった高二の自分には誰かに管理してもらうほうが良かったので、個人的にはありがたかったです。
何を受講するかはよく考えて決めたほうがいい。
周りを見てると、とりあえず全教科とってしまい、ノルマのために動画を見るだけの消化不良に陥る生徒や、予習復習が不十分で結局成績が伸びない生徒もいました。
ただでさえ動画が長いので、動画を見るだけで達成感に陥りやすいのが少し注意が必要だと思います。
どうしてもチューターは多くのコマ受講を勧めてくる方が多いと思いますが、本当に自分の必要なコマをしっかり考えてとらないと、あとで自分を苦しめる事になります。
私は最初の半年くらいは数学を数コマとって、それを受講していました。
しかし、動画が長いのと、割と解説授業を見なくても解ける問題が多くなってきて、動画を見るなら参考書を使って演習を積みたいと考えるようになりました。
後半は青木先生の数学の真髄を受講し、あとは自習メインという形を取りました。
私は家で勉強することが出来ない人だったので、東進に参考書を持ち込んで、閉館まで自習室で勉強して、帰宅したら自由時間にすると決めていました。
今思うと、高二のうちに勉強リズムを整えることが出来たのはとても良かったと思います。数学の苦手意識もなくなってきました。
鉄緑会
東進に通っていたものの、ほとんど自習のみだったので、授業を取るべきか迷っていた所、友達に誘われて高三入会の入塾テストを受けました。
途中入塾用のカリキュラムはないが、ついていけないことはない
友人からの話で大体想像はついていましたが、入塾してからレベルの高さを痛感しました。特に数学は初回から入試演習100minを行い、有名大学の過去問をゴリゴリ解きます。
私はろくに過去問を解いた経験もなく、数3に至っては初学が終わったくらいだったので、最初は手も足も出ず、毎回クラスの下位10%くらいでした。
それでも泥臭く復習と確認シリーズをひたすらやって、後期には平均に乗せられるくらいまでになりました。
英語に関しては、毎週東大の過去問を大問数個分演習するのですが、自分が英語が比較的得意だったこともあり、ついて行くことが出来ました。
理科は約半年で一周するように分野で区切られた講義スタイルでした。高二でも授業を受けていた人は実質二週目となるので、相当ペースは早かったですが、復習をしっかり行えば何とかついて行くことは出来ました。
全科目共通で復習や宿題は出ましたが、私のクラスは宿題チェックはありませんでした。(あるクラスもあります)高三は流石に強制しなくてもやってくるというのが前提なのだと思います。
講師と生徒の距離が近く、指定校の学生が多い
高校の内訳は御三家をはじめとした指定校が圧倒的に多かったです。私の高校は非指定校だったので、クラスに知り合いが数人いる程度でしたが、特に居心地が悪かった訳ではなかったです。
クラスによってばらつきがありますが、大体は授業前には少しおしゃべりが聞こえるくらいの空気感でした。
入塾する前は怖いイメージがあり、何となく緊張していましたが、張り詰めた空気はそこまで感じませんでした。
また理系ということもあり、数学や理科のクラスは男子が7割くらいいました。
講師も現役東大・医学部生で、彼らも指定校出身が多いので、先輩後輩のような距離感で相談に乗ってもらう生徒が多かったです。
先生にメールを送ることもでき、勉強相談などをしてもらいました。
迷っているなら入塾テストだけでも受けてみるべき
塾選びに迷っていて、鉄緑会が候補に入っている方は、まずは入塾テストだけでも受けてみるべきだと思います。
流石に高三入塾は少しイレギュラーかもしれませんが、周りにも高一高二で鉄緑に入った友人は結構いました。確かにレベルは高いですが、その分本気で勉強できたので私は入って良かったと思っています。(できればもう少し早く入れば良かった)
まとめ・個人的なおすすめ
駿台は王道、東進は二人三脚、鉄緑はトップ
私の周りは駿台か鉄緑に通っている人が多かった印象でした。
駿台はプロの講師が授業をもっているので安定感があり、友人の多くが教材が良いと言っていました。また推しの先生をモチベに頑張っている人も多かったです。
東進はとにかく勉強進捗を共有しながら進めるので、どちらかというと勉強が苦手な人が成績を上げるのに良いような気がしました。自習室の環境がとても良かったです。授業スタイルは好みが分かれそうです。
鉄緑がやはり生徒のレベルが高いです。教材の内容の深さも他と比べ物にならないくらい程です。質と量全てに圧倒されました。これを中学生からやってるんだからそりゃ実力もつくはずだと納得。
頑張ろうと決めたら鉄緑
レベルは高いですが、授業がわかりやすいし質問のハードルが低い(講師によると思いますが)、何となくアットホームな雰囲気も兼ね備えた鉄緑会が一番よかったです。
鉄緑についていけるか不安でも、もし入塾テストに受かることができれば、ある程度の実力があると認められた事になるので、あとは頑張るという覚悟があるならば十分追いつくことはできると思います。
最初は全然ついていけなくて落ち込みましたが、点数が良かった時の先生のコメントや順位を見て、もっと頑張ろうという気持ちにさせてくれました。
この記事が受験生の参考になれたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。