とある恋

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とある恋 第二話 ずっと曇り空の中で 生きているようだった あなたを見つけるまでは ---------------------------------------------- 32歳になっていた 陽気な私は隠れてじっと身を隠していた 高校生の頃に出会った銀色夏生の本を読み返したり苦しさを自分で紙に書き出したりして涙して。。 自分なりにどうにか保とうとしていた頃 彼を見つけた インターネットの箱の中に彼がいた まるで誰かに「この人だよ」って言われてるような感覚だった

    • 軽はずみな結婚

      そこであなたも泣いているの? 驚きと憧れと憂いと嫉妬 あなたのそこへ飛んでいきたい ---------------------------------------------------- 共通の知り合いからちょっと年上だけど、いい人がいるから食事でもどう? 半ば勝手にセッティングされ向かった焼き鳥屋。 親とうまく行かず実家の近くでオンボロアパートを借り一人暮らしをはじめた23歳夏のこと。そこには6歳年上のやさ男がいた。 当たり触らずの不器用な会話。 この人と結婚したら衣食