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脅威の的中率!当たる占いの秘密を暴露します

広告でよく見かける「脅威の的中率」と書かれているような『当たる占い』って何なんでしょう?

当たる占いとは言葉のまま捉えるのなら

相手が自分のことをどう思っているのか
完璧に相手の気持ちを的中させることだったり

実際に未来に起こる展開を日時から流れまで
完璧に当てることをイメージするでしょう。

しかし、実際の現場での当たる占いの概念は

『お客様自身が言って欲しい言葉を一語一句間違えずに言うこと』が当たる占いとなっているのが現状です。

通称、上げ鑑定といいます。

※上げ鑑定とは?→耳障りの良い鑑定結果をお伝えしてお客様の気分を上げるという業界用語

え!?って感じですよね…

なぜこのような占いが
当たる占いになっているのかと言いますと

そもそも占い業とは接客業なので
お客様の気分を害するような態度や言動はご法度ですし

占いに来られる方は最初から良い鑑定結果を
言われたいと期待してご依頼いただく場合がほとんどですので

接客業として考えるなら
お客様の要望に答える必要があります。

実際よくある鑑定内容を例に上げて
ご説明させていただくと例えば

もう何年も前に別れて音信不通になって
連絡先もわからない元恋人と復縁したいです。
相手は私の事をどう思っていますか?という
ご相談をお受けしたとします

当然そのお客様は復縁したいので占い師に
「復縁できますよ」「相手はまだあなたの事を愛していますよ」と言われたいわけです。

ここまで要望がはっきりしているお客様に

「もうそんな昔の人のこと忘れて次行った方がいいですよ」なんて言ってしまったら気分を害されますし

そもそも占いに来られるお客様は精神的に余裕のない人が多く

深刻な場合だと精神疾患を患っている方も少なくないので
そんな感情に溺れて苦しいお客様に対して
ネガティブなことを言ってしまったら

傷つけるだけでなく最悪の場合は
逆上され八つ当たりされたり
悪い口コミを書かれたりする場合もあります。

私は新人時代、お客様の望みを叶えるために
的確なアドバイスができることが良い占い師だと
思い込み

変な正義感を持って現実的なことを言い
一生懸命アドバイスする路線で鑑定していた時期がありましたが

お客様から返ってくる答えは

「それって一般論ですよね?」だったり
「そんなことない」と逆上されたり
通ってくれてたリピーターさんが切れたり…
新規のお客様のリピート率も悪くなり

稼げなかったので
上げ鑑定は必須なんだと痛感しました。

占い師は館やサイトに在籍していても
自営業なのでお客様に気に入られて指名が取れなければ

食べていくことができないので
お客様の求めることを提供するしかないんです。


しかし、努力次第では叶えることもできるのかもしれませんが

そんな耳障りの良い鑑定結果は残念ながら当たることはなく

そういうお客様は占いをすることによって
混乱して深刻な占い依存になっている方が多いので

今でも上げ鑑定について複雑な思いがあるのが正直なところです。

ネガティブな話ばかり書いてしまいましたが

上げ鑑定はただ良いことだけを言うという
単純なものではなく

お客様の気持ちに共感するスキル
求められるため辛くて悲しい気持ちを
占い師とシェアできるという良い部分もあります。


そのためお客様の中には辛い時期をやり過ごすため

占いという名のカウンセリングを受けていると割り切ってあえて上げ鑑定を利用している方が一定数いらっしゃいます。

そういうお客様は占い結果に翻弄されることがないので占う時間が上手いこと気分転換の時間になってたりするので

気持ちの整理が出来次第さっさと次の恋を見つけて今凄く幸せなんて言ってる方がほとんどです。

当然、占いという性質上言葉通りの的中をある程度期待するのは当然だと思いますが

占いはもともとアウトローな世界で占い師は
私を含め個性的な人が多いです。

複雑な内容でも相談しやすいく
一般的なカウンセリングよりも敷居が低い傾向にありますので

気持ちを上げるという目的で
利用するのであればそれはそれで良いサービスと言えるのではないでしょうか。

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