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【サ道】サウナサン~地元佐世保でととのう~

サウナサン外観、サンチャンが目印

私が住んでいる長崎県佐世保市には「サウナサン」という男性専用サウナの老舗がある。確か創業して40年くらいは経っているのではないだろうか。

まだ若い時分に、佐世保中心部で飲み明かし、自宅へ帰れなかったときに何回か使った記憶があるのだが、ここ数十年行ってもいなかった。

サウナに目覚めてから「そういえば、サウナサンってあったなぁ~」とふと思い出した。

思い出したきっかけはTVドラマ「サ道」だ。いつもの三人組、なかちゃんさん、偶然さん、イケメン蒸し男くんが「北欧」のお食事処での会話の中で「長崎にはサウナサン」という偶然さんのセリフがあったのだ。

嫁さんと「今、サウナサンって言ったよね?」

結構サウナーにとっては「サウナサン」って有名なことが、この時点でわかった。
「久しぶりに行ってみよう~」
サウナが好きになってからの「サウナサン」はどうな風に感じるのかが楽しみだ。

自宅から車で約15分足らずで「サウナサン」に到着。
「あぁ~、こんな感じだったなぁ~」と入り口の自動扉を通る。
靴をロッカーに預けてフロントへ。
「いらっしゃいませ~」と丁寧に挨拶をくれるスタッフ。
「じゃ~3時間で。。。」

「おかえりなさい」、どこか落ち着く施設

ロッカーの鍵をもらい、番号が一致するロッカーへ向かう。サウナサンのロッカーは縦長型。サラリーマンなど背広を収納するには丁度いい形だ。これは客層をみての選択なのだろう。

37番もらうと、なんか嬉しい

中には木製のハンガーとプラスチックのハンガーが3つ。扉にはフックもある。もちろんビジネスバックも入るサイズだ。
上部には格子状の棚があり、ビニールで梱包された館内着と大小のタオルが入っている。ビニールでちゃんと梱包されているのには清潔面も考えて好印象だ。

カプセルホテルもあります

館内着に着替えて(まぁ、すぐに脱ぐがw)浴場へ。

浴場前の脱衣場には佐世保市内の中学校の名前が記されている棚があり、そこに館内着とタオルを置いておく。
私の出身校である「早岐中」の棚へタオル等を置く。

若い頃に入ったときには感じなかった、「おぉ~きれいだな・・・」が第一印象。

お世辞にも新しい建物ではない。ハイカラなデザインが施されているわけでもない。広く開放感のあるわけでもないが、清掃が行き届いている。

浴槽、床、シャワーに洗面器・・・至るところまで清掃が行き届いていて気持ちがいい。
髭剃りや、歯ブラシなどのアメニティ系も棚にきれいに並べられている。洗い場の洗面器と椅子のセッティングも頻繁にスタッフが洗い流し整えている。

「これは、気持ちよく入れそうだ・・・」

まずは身を清める。頭の先から足の指先まできれいに洗い流す。
まずは浴槽で体を温めよう。

「サウナサン」は温泉ではないが、入浴剤を使っている。今回は「檜風呂」。いい香りを楽しみながら10分ほど体を温める。サウナに入る前に、まずは体を温めてから入るようにしている。
そのほうが個人的にサウナで芯から温まるような気がするからだ。

「さて、いくか・・・」
サウナ室の木製扉を開ける。

「おぉ~広い。」
詰めれば20人弱は入るんじゃないかの広さ。4段あり入り口の左にサウナストーブがある。サウナマットは厚くてフカフカ。これは気持ちよく座れる。
テレビもある。テレビがない方が私は好きなのだが、あったらあったで楽しんでいる。

そして独特なのが「足湯」があること。
サウナの弱点である体の下の方、特に足先はなかなか温まらない。あぐらをかくなどして対応するのが普通だが、ここには足湯がある。全国的に見ても珍しいらしい。

サウナ室内は、90度超え。頻繁にオートロウリュがあるので湿度も程よく保たれていてとても良い。3分も経つと顔と頭から汗がにじみ出てくる。

5分経過。
この頃から腕には玉粒の汗が出始める。私の体は腕の内側、手首下あたりの皮が薄いところから、まず玉汗がでてくる。

さらに時間が経つと、脈がかなり早くなり、息苦しくなってくる。だいたいこのあたりで8分経過。体感的にいつも同じようなタイミング。体の生体反応は正直だ。ここからもう少しだけ我慢する。

ちなみに「12分時計」はサウナサンにはない。デジタルの時計がテレビ下に置かれているだけだ。できれば12分時計、置いてほしい。

10分経過。「よし、出よう」

サウナ好きは常に紳士であれ

水風呂はサウナ室出てすぐ左側。
動線バッチリ、2歩で水風呂。

汗を流し、水風呂へ。
温度は15.5度。
サウナサンオリジナルの「竹炭」「サンゴ」「珪藻土」を用いた水風呂だ。
なめらかな水質になるらしい。

汗を流し足先から、そろり。そして方まで浸かる。
無意識に「あぁ~~~」と声に出る。

「冷たい」だけど「気持ちがいい」

1~1分30秒程、水風呂に浸かったら、水分をタオルで拭き取り休憩へ。
「サウナサン」には外気浴スペースがない。浴場内に整い椅子が7脚程度ある。その1脚に座り、ゆっくりと休憩する。

ジェットバスの水流の音が聞こえる。
誰かが体を流す音。

雑念が消えていく。
思考の世界から、感覚の世界へ。
眼球の奥から、じんわりと多幸感が押し寄せてくる。

「ととのったぁ~」

基本的には、これを3回繰り返す・・・。

ちなみに、「薬草スチームサウナ」がサウナ室としてもう一つある。かなりの蒸気でしっかりと熱い。よもぎの香りがリラックスへ誘導する。こちらもおすすめだ。

次のお楽しみは「サ飯」だ。
「サウナサン」には2階にお食事処がある。種類も豊富で美味しいと評判だ。

佐世保という土地柄を生かしたメニューもあり「あしがらカレー」が有名だ。「あしがら」とは海上自衛隊の護衛艦で佐世保を母港としている。その船内で船員が食べているカレーのレシピをそのまま再現し、あしがら艦長直々のお墨付きを頂いたカレーだ。

豊富なメニュー、食道のおばちゃんもいい人ばかり

また私おすすめの「酸辣湯麺」や「山崎さんちの唐揚げ」も美味しい。「山﨑さんちの唐揚げ」はテイクアウトもできるので、女性では入れないサウナサンなので、たまに妻に買って帰る。

酸辣湯麺、うましら~
オロポもジョッキサイズで提供有り

美味しいグルメがたくさんある佐世保なので、施設を出てからのサ飯でも良いが、施設内でも十分楽しめるラインナップになっているのが嬉しい。

男性用アメニティも充実が嬉しい

サ飯のあとは、休憩室でゆっくり休憩して帰ることにしよう。

地元佐世保にこんな良い施設があるのは自慢だ。ぜひサウナーの皆さんには佐世保に来た際には利用してみては。