十晶央

十晶央(とうあきお)と申します。 ファンタジーなど不思議なところのある小説を書くのが好きです。 よろしくお願いいたします。 エブリスタでも活動しております。↓ https://estar.jp/users/896513062

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  • プエル・アストラ校の生徒達

    連作短編『プエル・アストラ校の生徒達』をまとめたものです。 少年達が不思議な出来事に出会う物語です。

最近の記事

第2話『魔法使いの弟子』

 教室の移動中にぶつかられ、アルビが振り返った先にはデネボラのせせら笑いがあった。 「おっと、失礼。こちらに人がいることに気が付かなかったよ、ちっぽけアルビ君。」 「吐き気がしてよろけたんじゃないのか、薔薇吐きデネボラ。」  勿論彼等のやりとりは教師が現れるまで続いた。  元々彼等に仲の良い時期などなかったが、薔薇吐き騒動があってからは益々デネボラ達との諍いが増えていた。  魔女屋敷の黒衣から貰った鉢によってデネボラの内に根付いた薔薇は、吐き出されるとすぐに溶けてしまった

    • 【連作短編】プエル・アストラ校の生徒達 第1話『アルビとレオ、あるいは魔女屋敷の青薔薇の話』

       アルビとレオは双子なのにちっとも似ていない。 アルビは他の生徒より体が小さく、レオは他の生徒より体が大きい。 小柄なアルビの方が勝ち気で、大柄なレオの方がおっとりしている。 アルビがレオの後ろに隠れたらすっかり見えなくなってしまう、とはデネボラの言だ。 「デネボラの奴、自分だっていつもつるんでる二人より背が低い癖に、」 「だったらそんな奴の云うことなんか放っておけば良かったのさ。どうして云い合いした挙句にアルビが魔女屋敷へ盗みに入らなきゃいけない羽目になるんだよ。」 「あ

    • 第2話『魔法使いの弟子』

    • 【連作短編】プエル・アストラ校の生徒達 第1話『アルビとレオ、あるいは魔女屋敷の青薔薇の話』

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