どうやら僕は乃木坂のペットになるみたいです
○○も帯同した大型撮影が終わった週の週末
○○:はぁ…
○○は駅前である人を待っていた。それは和と咲月……ではなく
遥香:ごめんなさい待ちましたか?
○○:は、遥香さん…僕も今来たとこです。
遥香:そう?さっきため息ついてたような気がするんだけど〜?
○○:そ、それはですね!昨日の夜あまり寝れなくて……
遥香:ふーん…デート中はちゃんと起きててくださいね!!じゃないと○○さんが痛い目遭うことになりますからね?
○○:も、もちろんです!絶対寝ませんよ!!
遥香:ふふっ、じゃあ今日は私のこと遥香って呼んでくださいね?それと敬語もダメです!
○○:え、それって寝ないことと関係ありますか…?
遥香:私と○○さんとの間での約束です!じゃあ遥香って呼んでくれたらその首についてるのも今日だけは外してあげますよ?
それは○○にとって願ってもない提案だった
○○:呼びます!遥香と呼ばせて頂きます!!
遥香:呼びます??
○○:あっ…遥香って呼ぶよ。
遥香:ふふっ、合格です
カチャ
そう言いながら遥香は器用に○○の首に着いている首輪を外す
○○:(久しぶりに首に何も着いてない…こんなにも快適だったんだ……)
遥香:外すのは今日だけですからね?帰ったらちゃんと着けてくださいよ?
○○:もちろんです!
○○にとって明日からまたそれを着けなければならないことよりも、今日一日だけでも外せることの方が大事だった。
遥香:じゃあ時間もったいないし、早速行きましょうか!
○○:そういえば遥香、どこ行くの?
遥香:映画を見に行きます!!
ーーーーーーーーーー
○○:これは…アニメ?
遥香:そうです!私が一番好きなアニメです!
○○:そうなんだ…(やばい…全然知らない…)
○○は元々アニメを見ない人であったがペットとなって以降、勝手にテレビも見れずスマホも使えないという状況だったため遥香の見たい映画の主人公すらろくに分からなかった
遥香:チケットを買ってと…○○さん行きましょうか!
○○:ん?あぁ、うん行こっか
遥香:…○○さん、もしかしてポップコーン食べたいんですか?
○○:ごめん、最近ずっと甘いもの食べてなかったから…
遥香:良いですよ、買いましょ?何味食べたいですか?
○○:じゃあキャラメルで!
遥香:分かりました!すみませんポップコーンのキャラメル味1つください!
店員:かしこまりました!
店員:おまたせしました!お嬢ちゃんあのお兄さんとカップルでしょ?サービスで多めにしておいたから楽しんでね!
遥香:ありがとうございます!
遥香:店員さん私たちのことカップルだと思ってサービスしてもらっちゃいました//
○○:ラッキーだね!
遥香:本当はカップルじゃなくてペットとご主人様なんですけどね?
○○:そ、そうだね…
遥香の何気ない一言が○○に現実を突きつける
遥香:でも私は○○さんのこと好きですよ?好きじゃなかったらペットにもしないしこうやってデートもしませんから!
○○:あ、ありがと…
遥香:さ、中に入りましょ?
〜〜〜〜〜
遥香:いやー面白かった!!最高でしたね!!
○○:うん、そうだね。(まったく話が分からなかった…)
遥香:あ〜、今全然映画の話分かんなかったって思ったでしょ!!
○○:ギクッ そ、そんなことないよ?
遥香:も〜!でもまぁ○○さん原作も見てないし仕方ないか。
○○:(助かった…)
遥香:さ、切り替えて次の場所行きますよ!
○○:どこですか?
遥香:私の家です!!
ーーーーーーーーーー
遥香:入ってください!
○○:お邪魔します…
そこは都内有数の高級マンションが立ち並ぶ場所にあるマンションの最上階…とまではいかないが中々の高さにある部屋だった
○○:(ここが遥香さんの部屋…)
遥香:そんなジロジロ見ないでください…照れちゃいます//
○○:あぁ、ごめん。
その時
ぐぅぅう
○○:あっ//
遥香:お腹空いてるんですね☺️
○○:すみません…
遥香:少し待ってくださいね、今夜ご飯作ります!○○さんはお風呂にでも入ってきてください!!
○○:ではお言葉に甘えて……
お風呂に入る○○、シャワーで頭を濡らしながらあることを考えてしまう
○○:(今俺は首輪もつけられてない…こっから逃げれば遥香さんたちにはバレないよな?スマホは置いていけばいいし…)
○○:(でもタイミングが無い…いや、待てよ?遥香さんがお風呂に入った時ならいける!女子はお風呂長いってどっかで聞いたことあるしこれならバレずに逃げれるぞ!!)
魔が差してしまった○○はすぐにお風呂を終え、タイミングを伺うことにした
○○:あがりましたー
遥香:おっ、丁度いいですね!私も料理出来ましたよ!!
テーブルには綺麗なオムライスが出来上がっていた
○○:うわぁ、美味しそう!食べてもいい?
遥香:いいですよ〜😊
○○:いただきます パクッ
○○:モグモグ… 美味しいです!
遥香:本当ですか!?良かった〜
○○:すっごい美味し…ん?
遥香:ど、どうしました?
○○:なんか…苦くないですか?
遥香:あ、あ〜もしかしたら○○さんの焦げちゃったやつかもしれないです……良かったら私のと交換しますか…?
○○:ううん、大丈夫!そんなに気にならないから!!
そう言って苦味を感じながらも完食しなければ遥香に悪いと思い、食べ進める○○
○○:ふぅ…ごちそうさまでした
遥香:お粗末さまでした!じゃあ私お風呂入ってきますね?食器はそのままで大丈夫です!
○○:わかった!
遥香:私がお風呂から上がったら首輪つけますからね?
○○:り、了解です。(それならお風呂上がる前にここからいなくなってやる…)
遥香が完全にお風呂に入ったことを確認した○○はすぐに逃げ出すため、立ち上がろうとする。しかし…
○○:(よし、早く逃げないと…あれ?) フラッ
ドンッ
○○:(おかしい…全身に力が入らない……)
○○は倒れたまままったく立てなくなり、遂にはその場から動くことすら出来なくなった
○○:(まさかあの苦味って…)
「気づきました?」
そこにはお風呂に入ったはずの遥香がいた
○○:は…るか…さん?
遥香:残念○○さん、私はお風呂に入るふりをしただけです。なので一滴も濡れてません
○○:なんで……
遥香:○○さんがオムライスの味が苦いって言った時はバレたかと思ってドキドキしちゃった!あのオムライスには筋弛緩剤を入れてたの。それも普段は手に入らないような超強力なもの。
○○:あぁ……
遥香:さ、首輪着けなきゃね。大事なペットにはしっかりと首輪着けて管理しないと逃げちゃ困りましゅからね〜
カチャ
○○:………
遥香:あ〜そんな顔しないでください…ゾクゾクして興奮してきちゃいます…//
○○:(乃木坂にまともな人間は居ないのか…)
遥香:じゃあ仕上げにこちらのお薬を注射しましゅよ〜
○○:なんですか…それ……
遥香:ん〜、眠くなるお薬って言えばいいですかね?ちょーっとチクッとしましゅからね〜
遥香はまるで3歳の赤ちゃんを相手するかのような言葉遣いで○○に話しかける
○○:(痛っ…)
○○は抵抗しようにも、筋弛緩剤の影響で全身が動かず抵抗出来ない
遥香:は〜い終わりまちたよ〜!よく頑張りまちたね〜 ナデナデ
○○:(あぁ…眠くなってきた……)
遥香:それじゃあ○○さん、おやすみなさいっ
○○:…zzZ
その言葉を最後に、○○の意識は途絶えてしまった
〜〜〜〜〜
遥香:もしもーし飛鳥さんですか?○○さん寝ちゃいましたよ。
飛鳥:お、かっきーナイス。じゃあ仕事終わったらかっきーの家寄って○○受け取るね
遥香:分かりました!
飛鳥:あと明日のレッスン前、井上と菅原集めておいてくれない?
遥香:……○○さんのことですか?
飛鳥:うん、あの2人…特に井上は○○のこと本気で好きみたいだから一応伝えといた方良いかなって
遥香:…了解です。明日の朝伝えておきます!
飛鳥:ありがと。じゃ
和と咲月に飛鳥から伝えられる事とは…?
to be continued…
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