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元トップアイドルと思いがけずぶつかったら付き人になりました

○○:麻衣さん、起きてください ユサユサ

麻衣:んん…今何時ぃ…

○○:9時です。10時から引越し業者来るんですよね?

麻衣:そうだよぉ

○○:じゃあもう起きてください!じゃないとすっぴんでパジャマのまま対応することになりますよ!

麻衣:それはやだぁ…

○○:それなら起きましょ?

麻衣:○○君がだっこしてくれたら麻衣ちゃん起きる😗

くそ…寝起きでこれは破壊力がヤバすぎる……

○○:よいしょっ

軽いな…ちゃんと食べてるのかな?

麻衣:きゃ〜○○君にお姫様抱っこされてる〜!!

○○:麻衣さんがしろって言ったんですからね!//

麻衣:私はただ抱っこしてとしか言ってないも〜ん。

○○:よっこらしょ…ほら、朝ごはん出来てるので食べましょ?

麻衣:はーい!

「いただきます」

僕は冷蔵庫にあった食材でフレンチトーストを作った。我ながら過去最高に上手く出来た気がする。

麻衣:パクッ んー!美味しい!!

○○:ほんとですか?お口に合って良かったです!

麻衣:○○君フレンチトースト作れるんだね!こりゃ女の子にモテるよ〜

○○:いやいや、僕人生でモテたこと1度も無いですから笑

麻衣:えーなんか意外!!

○○:そうですかね?

麻衣:だって料理出来て家事も出来るってモテ要素しかないじゃん!!

○○:そういう麻衣さんは学生時代めちゃくちゃモテてたでしょうね。

僕は少しからかうように言ってみた

麻衣:んー、そりゃあモテたよ?笑

○○:うわ、自分で言いますかそれ笑

麻衣:だって事実だし?笑

この後も僕と麻衣さんの間には笑顔が絶えなかった

〜〜〜〜〜

「ごちそうさまでした」

○○:洗い物やっとくんで麻衣さんはメイクとか準備しててください!

麻衣:わかったー!!

洗い物を早々に終え、麻衣さんがまだメイクをしている最中にインターホンがなる

麻衣:○○君お願ーい!

○○:分かりましたー!

ガチャ

業者:引越しの件で伺いました

○○:はい!では早速お願いして大丈夫ですか?

業者:分かりました!

こうして始まった僕の家の荷物を麻衣さんのお家に移転する作業。麻衣さんは自室にこもってメイクをしているので僕と業者さんで手分けして運ぶ

ただ僕の家にはあまり荷物となるような物は置いてなかったので比較的すぐに終わった

業者:またのご利用お待ちしてます ペコッ

○○:ありがとうございました!

麻衣:もう終わったの?

振り向くと後ろには見事にメイクが終わった美しい麻衣さんがいた。いや、すっぴんもめちゃくちゃ綺麗ですよ?

○○:はい、割と早かったですね

麻衣:○○君のお家全然物無かったもんね!!

麻衣さん、そんな無邪気な笑顔で悲しいこと言わないでください。

○○:そうですね、麻衣さんの家よりは物少ないですからね。

麻衣:あー、拗ねてる!可愛いー😆

○○:ち、違いますよ!//

麻衣:ほんとかな〜 ツンツン

そう言って麻衣さんは脇腹をつついてくる。ちょっとくすぐったい…

○○:は、早く荷解きしますよ!//

麻衣:はーい!

ーーーーーーーーーー

○○:ふぅ…これで最後か…

麻衣:やっと終わったー!麻衣ちゃん疲れた…

麻衣さんが自分のことを麻衣ちゃんと呼ぶのは僕に何かして欲しい時だ

麻衣:ヨシヨシして?🥺

○○:はい、よく頑張りました ナデナデ

麻衣:えへへっ

30歳とは思えない美貌にこんな可愛さまで兼ね備えてるなんて…この笑顔を見れるなら僕はなんだってすると思う。

そんなことを麻衣さんの頭を撫でながら考えているとふいに

ピーンポーン

インターホンがなる。しかしその音は1階のエントランスでは無く麻衣さんの家の玄関のインターホンの音だった。

○○:あれ?お隣さんですかね。

麻衣:でもお隣誰も入ってないよ?

○○:じゃあ業者さんが忘れ物したんですかね?

麻衣:私行ってくるね!

麻衣さんに何かあったらまずいと考え、僕が行こうと思ったがそれを言う前に麻衣さんが玄関へと行ってしまった。

麻衣さんに何かあった時のために携帯を持ちながら玄関先を伺う。すると…

麻衣:キャー!!!

○○:麻衣さん大丈夫ですか!?

そこには玄関前で来訪者と抱き合う麻衣さんの姿があった

○○:えーっと…これはどういう状況ですか?

麻衣:ねぇ見て!!“なぁちゃん”

○○:な、なぁちゃん??

??:まいやんやめてよ恥ずかしいやんか〜//

麻衣さんからなぁちゃんと呼ばれた女性は何故か恥ずかしそうにしている。

○○:ごめんなさいどなたですか?麻衣さんのお友達…?

麻衣:え!?○○君知らないの!?

その女性は帽子にマスクをつけているので顔はよく分からない。ただ小顔というのは分かる。

○○:すみません顔が良く見えないので…

麻衣:なぁちゃん帽子とマスク取ってあげて!

??:しゃあないなぁ〜

そう言いながら帽子を外すと、その綺麗な髪がなびく。マスクを外して素顔が明かされた頃には、僕は言葉を失っていた

??:これで誰かわかるやんな?

○○:は、はい…

僕はなんてことをしたんだ、と反省した。そこに立っていたのは…

西野七瀬さんだった。

to be continued…

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