Triangle Stalkers〜僕には3人の美人ストーカーがいる〜賀喜遥香編
美月さんが正式に家に出入りするようになってから1ヶ月後、もはや美月さんは僕の家に住み着いています。
美月:○○君、行ってらっしゃい💕
○○:はい、行ってきます
なんか語尾にハートがあった気がするけど…まぁいいか。
僕の身の回りのことをすべて美月さんがしてくれていたと知ってから、僕の周りで奇妙なことが起きることは無くな…いや、1つありますね。
それはと言いますと
○○:……テクテク
??:サササ…チラッ
○○:(なんかここ最近知らない人につけられてるんだよな…)
そう、なぜか登下校の際に後ろを知らない女性につけられているのです。
ただ不思議と気持ち悪いや怖いなどといった感情は無いんですよ。なんでかって?それはですね、過去に色々あったんですよ。例えば…
ドンッ
サラリーマン:痛っ
??:あわわ…す、すみません!!
サラリーマン:ったく、気をつけろよ…?
??:すみませんでした ペコリ
とか
??:うわぁ!
ドテーン
??:うぅ…痛たた…
??:あれ、○○君どこ行った!?
とか
警察:すみませんちょっといいですか?
??:は、はい!なんですか…?
警察:最近この辺で不審者がうろついてるって通報を受けましてね、巡回してたんですよ
??:そうなんですね!では!
警察:ちょっと待ってください
??:え?私は今忙しいんですよ!それに私は不審者じゃないです!
警察:いやー、帽子かぶってマスクにサングラスはどう見ても怪しいんですよね〜。ちょっと署までよろしいですか?
??:え、あ、ちょっ…○○君待って〜!!
ほら、皆さん分かりました?気持ち悪いとか怖いとかではなくとても面白いんですよ。
ただつけられてて良い気はしません。なので今日はストーカーの正体を暴いていこうと思います。
○○:(まずはここを曲がって…)
??:テクテク
○○:(よし、着いてきた。そしたら次はこっちに曲がって…)
??:…?テクテク
○○:(さぁ…どんな反応するかな?)
僕はわざと行き止まりになってる道に来ました。そして後ろを振り向くと
??:ど、どうしよ… アワアワ
めちゃくちゃ焦ってますね。さぁ犯人さん、ここまでですよ。
僕はストーカーに近づき腕を掴む。
○○:さ、観念してくださいね?
そう言い帽子とマスク、サングラスを取ると…
??:うぅ…許してくださいぃ……
○○:か、賀喜さん!?
ーーーーーーーーーー
○○:さて…どこから話せばいいのか……
遥香:………
とりあえず2人とも授業があったため、賀喜さんと大学に行き授業を受けました。
そして今、大学近くのカフェでお昼ご飯を食べながら尋問をしています。
とりあえず皆さんに賀喜さんがどんな人なのかを説明しましょうか。
賀喜さんは僕と同じ大学に通う同い年21歳の学生です。注目すべきはその可愛さ。大学に通う誰もが賀喜さんのことを知っているほどその可愛さは有名です。
高校時代1日1回は告白をされていただの、街を歩けば必ずスカウトされるだの、賀喜さんの容姿端麗さを語る噂は数え切れないほどあります。しかもその噂はほとんどが真実なんだとか…
そこで1つの疑問が生じるのです。
○○:なんで僕なんかをストーカーしてたんですか?
遥香:そ、それはですね…かくかくしかじかありまして…//
○○:えーっと…もう少し詳しく教えてくれません?
遥香:わ、分かりました…あれは1ヶ月くらい前です……
〜〜〜〜〜
遥香:はぁ…今日も○○君に話しかけられなかったなぁ…
柚菜:かっきーまたダメだったの〜?
遥香:だってぇ、○○君に話しかけようとしたら緊張して何話せばいいか忘れるんだもん//
柚菜:そのために私が提案した話しかける時用のメモがあるんでしょ!覚えてたんじゃないの?
遥香:覚えてるけど目の前に○○君がいると覚えてたこと全部飛んじゃうよぉ…
柚菜:う〜ん…まずは○○君の耐性つけないとだね…そうだ!○○君のこと登下校の時に後ろついていけばいいんだよ!
遥香:えぇ!?でもそれストーカーっぽくならない…?
柚菜:大丈夫だよ!かっきーはただ○○君を目の前にしても緊張しないように練習するだけだから!ストーカーじゃない!!
遥香:そっか…!それなら私頑張る!
柚菜:かっきー頑張って!私も応援してるから!!
〜〜〜〜〜
遥香:てことがありまして…
○○:は、はぁ……
まずい、ツッコミどころが多すぎて言葉が出ません。ていうか柴田さん何してくれてんの!?
○○:そんなことしなくても別に僕で良ければ話しますって…
遥香:○○君が良くても私が緊張して話せないんです…
○○:でも今普通に話せてるじゃないですか。
遥香:…ほ、ほんとだ!
○○:じゃあこれからはストーカーやめてくれますね?
遥香:そ、それは嫌です…
○○:ん?なんで??
遥香:ま、まだ私が○○君のことを知れてないから…//
○○:いや、これから少しずつ知っていけば良いじゃないですか。
遥香:私はすぐに○○君のことを知りたいのに… グスン
○○:ちょっ…泣かないでくださいよ…
遥香:○○君は私のこと知りたくないんだ…好きな食べ物とか得意な教科とか、スリーサイズとかも教えてあげようと思ってたのに… グスン
待て、スリーサイズだと?それはさすがに知りたい。
○○:わ、分かりましたよ!じゃあこれからは一緒に登下校するってことでどうですか…?
遥香:そ、それで大丈夫です…//
ようやく賀喜さんが泣き止んでくれた…。ていうかなんか賀喜さん顔赤くなってる?何はともあれとりあえず一件落着です。
そして次の日からこうなりました。
遥香:えへへ…○○君//
○○:あの、なんで僕は今賀喜さんと腕組んでるんですか?
遥香:まぁまぁ細かいことは気にしないでください!//
○○:(あんなこと言わなきゃ良かった…)
to be continued…
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