いろんな国の人と働いて気づく、自分の当たり前の当たり前じゃなさ
ドイツ本社のグループ会社の、アメリカの会社でいろんな国の人と働いているのですが、みんな同じ言語(英語)を話していても違う見解に行き着いたり、最終的な理解が食い違うことが多々あります。遅らせばながら読んだThe culture mapという本に、なぜそんな現象が起きるのかというヒントを見つけることができました。
英語版と日本語版:
私は日本ではアメリカ人っぽくはっきりいろいろ言うしディスカッションが好きと思われがちですが、アメリカの同僚には日本人っぽく和を重んじる、ラテンアメリカの人たちと話していると、アメリカ人らしくタスクベースだけど日本人っぽく対応が丁寧と思われているようです。ミーティングやプロジェクトの数を重ねるほど、思わぬ落とし穴に陥ったり、自分の当たり前だと思っていることがどれだけ当たり前ではないかを実感させられます。
下の記事で自分のキャリアについてまとめていますが、周りの人との関係は私のキャリアの根本なので、国を越えてもそれは変わりません。まだまだグローバル人材としても日々学ぶことは多いですが、常に相手への尊敬を忘れず、自分らしく働くことで、違う国の人、文化、考え方の人とも割と上手く働いてこれたのかなと思います。
ただ注意して欲しいのは、私は相手の文化や働き方に全て合わせる必要も、全て同意する必要もないと思っています。時にはAgree to disagreeと言う(違う意見を持つことに同意する)勇気も必要です。違いを理解して、お互いそれを認知した上で共通点や物事の進め方を決められればそれで良いのです。
もう何年も前にグローバル人材とは?と言う就活あるあるだった質問、なんて答えたかなんて忘れてしまいましたが、グローバルな会社で働いて数年、自分の当たり前を相手の当たり前と思わないでコミュニケーションが図れることは大事な一歩なのかなと思います。
今はバーチャルが増えてきて対面じゃない分難易度も高めですが、日本からさらにグローバル人材が増えることを願っています。