花粉症と東洋医学との関係とは?明日から実践できる対策をご紹介します
「ことしは花粉がひどいね・・。」
わたしに婚約者がそう言いました。
二月ごろから春先にかけて花粉による鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの症状が出てきます。
きょうは鍼灸師として東洋医学の観点から「花粉症ってなんなの?」ということをお伝えしていきます。
そして明日からできる対策をいくつかご紹介していきます。
つらい花粉症に悩むひとにすこしでも助けになればいいなぁとおもいます。
花粉症ってなに?
正式な名称は「季節性アレルギー性鼻炎」です。
花粉が飛ぶ季節になるとくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がでます。スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状です。
およそ日本人の4人に1人が「花粉症」だといわれています。
この花粉症は免疫反応のひとつとしておきます。
からだのなかに備えられている免疫システムが「からだをまもれ~!」って一生懸命仕事をします。そのしごと量が膨大になりすぎてしまうと「ヒスタミン」という化学物質が分泌されます。そのときに「鼻水」や「くしゃみ」などといった症状を起こすんです。
東洋医学的には「湿」と「熱」が原因とされる
体内は約60%が「水分」といわれます。
その「水分」を全身に代謝することで生命活動に維持ができます。
東洋医学的にはその水分代謝がうまくいかないと花粉症がおきやすいとかんがえられています。
そのひとつが「湿」(しつ)とよばれるものです。
体内に代謝するはずの水分が滞ってしまい溜まってしまったもの。
要するに水分代謝がうまくいかないので「免疫システム」が働かなくなってしまいます。
もう一つは「熱」です。
・・・うん?熱?どういうこと?
よくわかりませんよね。解説しますね。
花粉症は「アレルギー性の鼻の炎症」のことです。
からだを守ろうとからだの免疫システムががんばるわけです。
その過程のなかで「炎症」がおきます。
「炎症」したら「熱感」や「熱」を生じますよね?
その「熱」がからだに悪さをしてしまうんです。
免疫システムがうまくはたらき悪さをする「熱」を排除できる代謝能を獲得していくことが花粉症の治療ポイントになります。
腸内環境がカギ?
最近よくいわれる「腸内環境」。
花粉症においてもぜひ考えていただきたいことです。
というのも体内の水分って90%が「小腸」で吸収されます。
ということはその役割をきっちり小腸が果たしてくれないと水分が吸収されません。「代謝」がうまくいかないですよね?
ってことは水分の代謝がうまくいくように腸内の環境を良くする必要があるんです。
また免疫システムにおおきく関与する細胞の多くが「腸」にあつまります。このことからも腸内の環境を良くすることでそれら免疫細胞も活性化されることがわかってきます。
腸内環境を良くするためには?
①発酵食品をたべる
②ヨーグルト(特にビフィズス菌)をたべる
③ビタミンB群の摂取
食事で改善を期待できるものとしては上記です。
①の発酵食品はキムチや納豆、みそなどが代表的なものとしてあげられます。②のヨーグルトも発酵食品のひとつです。
善玉菌のえさとなり腸内環境をよくする手助けをしてくれます。食物繊維をとることも重要になってきます。
ビタミンB群は人間の代謝にはぜったいにかかせないものになります。車でいう「潤滑油」にあたるものです。円滑な代謝システムに重要なはたらきをしてくれます。
わたしの場合サプリメントをのんでいます。
森永製菓からでている「ウイダーインゼリー」のマルチビタミン(緑のパッケージ)がおすすめです。
水分の代謝を促すほかの方法は?
① 運動で汗をかくこと
② 入浴をすること
東洋医学では体内の水分のことを「津液」といいます。
やはり運動によって汗をかくことは体内の水分を代謝させることにおいて非常に重要なことになります。
湯船につかることもそのひとつです。
手短にシャワーですませていないですか?
ゆっくり湯船につかってからだのなかからしっかり温まるのってすごく気持ちいいですよね。意外と汗として体外に排出されます。
先日ひさしぶりに銭湯に行ったんです。
40分ほどはいりました。
体重が300gほどおちていました。
それぐらいお風呂に入るときは体外に水分が出てるということなんです。それもまた水分代謝をあげてくれることになります。
ワセリンを鼻の粘膜にぬることも効果的ですよ!
ワセリンは「粘膜の保護」をしてくれますからね。
粘膜の炎症をおさえるのに手軽にできるのでおすすめです!
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ぼく自身は花粉症ではないのですが年々目のかゆみがつよくなってきている気がします・・(笑)
花粉症ではないと言い張っていますが、からだの免疫はすごく意識しています。できることからぜひはじめてみてくださいね。
すこしでもあなたのお役にたてるとうれしいです。
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