梅雨時期に気を付けたい「転倒」。心がけたい4つの行動
先日、東武東上線沿いにある駅の西口で足元を滑らせ、「転倒」してしまった人を目撃しました。
とっさに「大丈夫ですか?」と声をかけましたが
「大丈夫です、ありがとうございます。」と返答され、足早に去っていきました。
雨が降っており足元がとても滑りやすくなっている状況で
「大事に至らなければいいなあ・・」
とおもっていました。
今回のテーマである「転倒」。
「転倒」したことがきっかけで思わぬケガを負ってしまうかたがたくさんいらっしゃいます。
・腱板断裂
・鎖骨骨折
・肘の脱臼
・骨盤骨折
ケガの程度にもよりますが
すぐに手術を検討しないといけないものも中にはあります。
「バスに乗る時間に間に合いそうになくて走ったら転んじゃって・・」
「携帯をいじりながら階段を下りていたら踏み外しちゃって・・」
そんなお話をよく耳にします。
これまでいろんなおはなしを聞いてきたなかで共通して感じたことは
「防げるケガだったのではないかな?」
ということです。
焦りや時間的な余裕のなさが生んだ行動はいろんなリスクを伴ってしまいます。転倒でケガして手術なんて・・・ちっともおもしろくないですよね。
きょうは「転倒での思わぬケガが少しでも減ると良いなあ・・」というわたしの想いとともに雨が多く降るこの時期において転倒の可能性を減らすための具体的な行動をシェアしたいとおもっています。
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①起床時間をいつもより「15分早く」する
私自身が意識するのは
「起床時間を少しだけ早める」ということです。
時間にしてだいたい「15分」ほど。
何かといろいろな準備が必要な雨の日でも
余裕をもって準備することができます。
30分早く起床していた時期もあったのですが
やってみると「15分」が自分としては丁度良いなと感じています。
15分早めても「睡眠時間を削った」という感覚ではなく「ちょっと早めに起きた」感覚で1日をスタートできます。
②乗る電車を「1本早める」
これは①と類似してくる考え方になりますが、
いつも乗る電車より「一本早める」つもりで準備をするように心がけています。
交通機関を使って移動する方も多いかとおもいます。
「時間に余裕をもって行動したい」ということです。
雨の日が多い時期は電車の遅延が起きやすくなりますよね。
なぜなら鉄道会社や列車を運転する運転手が安全上の観点から「急」発進、「急」加速を避ける傾向にあるからです。
また雨具や荷物が多くなることで人との密集を避け乗車時間がいつもより延びることも電車が遅延しやすい原因の一つとされています。
目的地へ「15分」早く到着することを想定して動くことで多少の遅延が起きたとしてもゆとりを持った行動を取ることができますよね。
③雨具を常に「持ち歩く」
わたしは常に折りたたみ傘を持ち歩き、天気が急変し突然の雨が降った時に対応できるようにしています。
さきほどもちょうど最寄り駅から自宅に帰るタイミングで急な強い雨に見舞われました。
わたしは折りたたみ傘を持っていたので傘を差しながら帰りましたが、周りを見渡すと傘を持っていない人が多いことに気が付きました。
雨が降るまではかなりの晴天でとても雨が降るとは考えにくい状況でしたが、まわりが急いで走って帰路につく姿を見たときに「持っておいてよかったなあ」とおもうわけです。
こういった「備え」をしておくことも余裕をもった行動につながるし、思わぬアクシデントを防ぐことになります。
雨の中で自転車に乗る方もいましたがほんとうに危ないなあと思いますよね。悪天候によって視界が悪くなるし路面が濡れることでスリップする危険性も高くなります。
天気の急変を頭にいれて移動手段を考えるのも一つかな、とおもいます。
④滑りやすい履き物を「選ばない」
気温が高くなってくるとサンダルやクロックスなどの履き物を履く機会が多くなるとおもいます。
長いこと履いていると靴底が摩耗し地面との摩擦が減るためたいへん滑りやすくなります。
また「地面と靴底との接地面積が減る」とすべりやすくなります。
たとえば山登りにいくときにスニーカーを履いていくとします。
山のごつごつした斜面にスニーカーの底がまったく噛み合わずとても滑りやすくなります。
その逆もしかりで山登り用の靴で普通の道路や路面を歩くと靴底と路面の形状が合わず、とても滑りやすくなってしまいます。
革靴も滑りやすいですよね。
わたしも通勤の際は革靴を履いているため特に雨の日は気を付けながら歩くようにしています。
・股関節をしっかり上げて真上から地面に着くように歩く。
・いつもより歩幅を「小さく」して歩く。
なるべく重心の移動を抑えた歩き方でいつもよりゆっくり歩くことで濡れている路面でも「ヒヤッと」する機会が減るのではないかとおもいます。
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復帰に向けてリハビリをがんばる人へ
今回お話している「転倒」ですが、がんばってリハビリに取り組んでいるひとにも十分気を付けてもらいたいことなんです。
というのもせっかくリハビリが順調に進んでいても一回の転倒によって振り出しに戻ってしまう、再受傷してしまうケースが多いからです。
先日も理学療法士が患者に対して
「経過が良いから転ばないようにだけほんと気を付けてくださいね。」
と話しているのを耳にしました。
こういったフォローってすごく大事だし、一言そのように患者に伝えるだけでメッセージを受け取る側の行動にもアプローチできますよね。
それから私も天気が悪いときに来ていただいた患者さんには「気を付けてお帰りくださいね。」と極力声をかけるようにしています。
またリハビリの経過が良くからだの状態が上がってくるとそれがうれしくて自分でどんどん動かしちゃったり、多少無理が利くようになってきたりします。
そういうときがいちばん危険で、まだリハビリ段階にあるということが頭から抜けてしまう人がいるんですよね。
無理「しない」、「させない」ことがやはり重要かなとおもいます。
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まとめ
いかがでしょうか。
「転倒」のリスクを下げる具体的な行動について書いてみました。
いずれもポイントは「時間に余裕をもって落ち着いて行動する」ということに集約されるように感じています。
「備え」を万全に早めの行動を心がけましょうね。
ことしの梅雨明けは例年より1週間~10日早いとのことですが、もう少し天気が悪い日が続くとおもわれます。
きょうの記事が参考になると幸いです。
それでは。
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