見出し画像

イチローさんが高校球児に伝えた「苦しんだ先に結果を出すことの大切さ」について

イチローさんが先日、都内にある国学院久我山高校の野球部を指導されました。そのとき選手たちに伝えた言葉がとても胸に響きました。

結果が出ないと悩んでしまう選手から解決策を問われ、イチローさんは

「苦しんで考えたうえで結果を出すしか前に進めない。苦しんで良いと思う。」

と、答えたそうです。

苦しさや痛みの伴う経験を通して、自分なりの解決策や方向性を見つけていきたいと考えていた私にとって、イチローさんが語った言葉はとても胸に響くものでした。

協調性を持ち、周囲の人と円滑に仕事を進めることにおいて、自分自身が納得できないことや理解を示しがたい出来事に遭遇したときに、自分の気持ちとどう向き合い、どう折り合いをつけながら仕事をしていくべきなのか?、とても苦しい思いをしていたからでした。

不満に思う気持ちに任せた行動を取るのではなく、「自分自身が今、できることは何だろうか?」と考えられる自分でありたいと、強く思っています。

自分自身が抱える課題を解決するためには、近道や裏技のようなものはきっとなく、1つ1つの経験を糧に日々進んでいくしかないのでしょう。

苦しんだり、悩んだりすることで自分なりの解決策を見出し、最終的には「結果」を出すことで歩みを進めるというところに、この話の大きなポイントがあるように感じています。

そこで今回は、前述した「周囲の人と円滑に仕事を進める」という課題に対して私が今、意識して取り組んでいることや大事だと感じていることを、これまでの反省や失敗を踏まえて書いていこうと思います。

自分の役割に徹する

任された仕事において、一番重要な役割は何か?を考えることです。仕事を進める上でついつい口を挟みたくなってしまう瞬間がたくさんあると思いますが、不必要に口を出さず、それぞれの持ち場で力を発揮することに注力することが重要だと思っています。

現在の私の仕事で例えるなら、理学療法士から依頼を受けた患者さんへの運動指導というのが一番大事な仕事です。患者の症状や経過に合わせて運動指導を行ない、運動の効果をしっかり出すことを一番求められています。

スポーツ現場から今の職場に移ってきた初めの頃、実は上記に挙げた自分の役割を徹することができず、とても苦しみました。そのときに上司から、

「一番は患者さんにとって良い方向に進んでいるかどうか、だからね。自分たちがどうしたいか?は関係ないよ。」

と言われたことで、自分自身の気持ちを切り替えることができたのです。

自分の気持ちを切り替え、役割に徹するようになってからうまく仕事を進められるようになってきたと感じています。

正論を強く言いすぎない

これは社会人野球の現場で強く感じたことだったのですが、正論を強く言いすぎることでかえって自分の立場を危うくすることがあります。特に自分より立場が上の人に何か言わないといけないときは、伝え方に配慮が必要だと感じています。

すごく不満に感じたり、怒りを覚えたときでもそのときの感情に任せて話すのではなく、落ち着いて対処することが重要です。

また自分が仕事を進める上で改善したいと感じることについて、何か進言するときは根拠や見通しを立てて話し合うことが大事になってくると感じています。

どういう理由で改善が必要と感じたのか(根拠)、その改善を図ることでどのような利点を得られるか(見通し)、そのために必要だと考える具体的な策(提案)を示すことで前向きな話し合いをすることができます。

私自身まだまだうまくできないことが多く、改善が必要ですが、円滑に仕事を進める人を見ていると話し合いの進め方がすごく上手だなと感じます。自分の意見をしっかり持ったうえで、譲歩できることとできないことの見極めをしっかり行なっている印象があります。

話の主語を”私”ではなく、”あなた”にすることで「相手がどう感じているか?」をもっと考える必要があるのだろうと感じています。

そのときに自分の価値観や正義感を相手に押し付けることはせず、相手の真意を汲み取ろうとする姿勢が大事なのではないでしょうか(それができたら苦労しないけど・・難しいですね)。

最後に

日々、生きていくなかでうまくいかないことや結果が出ないことは人それぞれにあると思います。それに伴って感じる悔しさや苦しみから目を背けず、自分自身と向き合うことで自分なりの答えを見つけることができるのだと思います。

2022年を迎えるにあたり、周囲の人と協力し、円滑に仕事を進めていくために自分がうまく立ち回っていくことを自分自身のテーマに課しました。より良い仕事を日々模索しながら、「結果」を出していきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!