11歳のトンパ
我が家のトンパは今年11歳の高齢うさぎ。
とはいえ少し前までは、高齢である=病気のリスクが高まることや今まで通りの生活が難しくなっていくことを、ずっとずっと恐れていて、頭ではわかっていても知らないふりで過ごしてきた。
なにせトンパは相変わらずの甘えんぼうで、名前を呼べばいそいそと駆けつけ撫でろと催促してくるし、抱っこをすれば腕の中ですやすやと眠ってしまう。大の食いしんぼうで、おやつの袋をあける音が聞こえればこれまたいそいそ駆けつけ袋を噛みちぎらんばかりだし、手からあげようものなら奪い取られる勢い。ここ数年の健康診断でも、年齢にしてはとてもからだの状態が良いと先生に褒められるばかりで、何というか、私にとってのトンパはいくつになっても子供のようで、変わらず元気いっぱいにいつまでも側にいてくれるんじゃないか(いてほしい)と思い込んでいたのかもしれない。
変わらず、といってもやっぱり徐々にからだの変化は感じていて、9歳を過ぎた頃からは涙がよく出るようになり、目の周りを清潔に保つためのお手入れが必要になったし、白内障が進み片目はもう視力がない。足腰も弱くなり昔のようにぴょんぴょん跳ねることも走りまわることもなくなったし、ヨタヨタとおぼつかない足どりの時もあった。お尻が汚れやすくなったから頻繁に拭いたり洗ってあげる必要があるし、おやつは大好きでも牧草はどんどん食べなくなり、(これに関しては本当に何度もいろんなメーカーを試しては心を折れを繰り返したけど)結局は代用品で対処するようになりもう数年。
だけどやっぱり突然の病気だとか介護だとか、そういうことに対する覚悟や準備が十分ではなかったから、病気がわかってからは「もっと冷静に対応しなきゃ」「もっと早くバリアフリー対策しておけば良かった」「何が正しいのかな?」「何がトンパにとって幸せかな?」と、ぐるぐる考えてしまう。そんな自分の気持ちを落ち着かせるため、それと、うさぎに関する欲しい情報がネット上に少なくて困った経験が私はあるから、誰かの参考になればという思いで、これからトンパとの日々を記録しようと思います。
写真は病気になる前、ここ最近のトンパ。