聞こえない母が聞こえる子と一緒に映画館で楽しめる時代
字幕メガネ。
バリアフリー字幕。
この時代に生きていてよかったな〜〜と強く思うわけです。
私は耳が聞こえない。
自分ひとりだった頃
自分だけの人生だった頃は、
観たい映画があれば日本語字幕付き上映日をネットで調べてその日に有休をとるか(これもかなりダルい。自分の休日に観に行きたい)
そこまでして観たいわけじゃないな…って作品はテレビで放送するのを待つか(21時から放送する映画は基本的に字幕つけてくれる。これもいい時代)
ネトフリに入ってくるのを待つか(ネトフリは邦画に基本的に字幕がつく。これも本当に本当にいい時代)
自分ひとりだったら、なんとかなったのだけど。
聞こえない人に聞こえる子どもが生まれると
そんな耳の聞こえない人間も人の親になるわけで。
うちの子どもは耳が聞こえるわけで。
アナ雪見たいとか、
ポケモン見たいとか、
ドラえもん見たいとか、
もちろん見たいわけですよ子どもだもの。
アナ雪は、元来が英語の作品で、言語が英語のままならもちろん字幕がつくけど、そんなの未就学児は聞き取れないし読めないわけで(当時3〜4歳とかだったと思う)。
子どもと見に行くなら必然的に日本語吹き替え版。
そんなの字幕つかないわけで。「日本語字幕付き上映」もないわけで。
アナ雪に関しては、もうあきらめて、夫(健聴)と子どもだけで見に行ってもらいました。
字幕メガネでともに楽しむ時代
その数年後の『ポケモン ココ』『鬼滅の刃』は、字幕メガネ着用で見に行ったので、
聞こえない母も聞こえる子どもと一緒に映画を楽しめて、
普通に感動して泣いたりして、
終わったあとに感想を言い合ったりできて。
すごく幸せだなあと思ったのです。
これバリアフリー字幕のなかった時代はどうしていたんだろう??
①聞こえない親「見てもわからんから行かない」とそもそも映画館に行かない(子どもが我慢)
②聞こえない親「何言ってるか全然わからないけど子どもが喜ぶなら…」と映画館で画面だけを見る(親が我慢)
のどちらかしかなかったわけだよね。
いい時代になったものです。
日本語吹き替え版のバリアフリー字幕
あとはアナ雪のように、もともと英語のディズニー作品なども、日本語吹き替え版にバリアフリー字幕がつくといいな・・・と思っていたら、
(結局見には行けなかったのだけど)『モンスターハンター』(2021)は吹き替え版にバリアフリー字幕が対応!!!!!
ついに時代はここまで来たか〜〜〜〜〜!!!!
最後に、「映画の字幕」に望むこと
ここまで来たらあと少し。
日米合同制作などで、日本語パートと英語パートが混合する映画。
「字幕版」を見ても、日本語パートには字幕がつかないことがほとんど。
高校生の頃観に行った『ラストサムライ』(2003)がそうだった。
『硫黄島からの手紙』(2006)、『沈黙』(2016)などもそう。
邦画にも字幕がつく天下のネトフリ様でも、「字幕がつくのは英語パートのみ」。
(地上波で放送すれば強制的に全編日本語吹き替えになるので字幕も全編につく。だけど『沈黙』はやらないだろうな。『硫黄島〜』はむかしテレビ放送した記憶があるけど見れなかったんだよな)
子ども向けの吹き替え版にバリアフリー字幕がつく現在なら、日本語と英語が混ざる作品にバリアフリー字幕がつくのもあと少しだなあと思っています。
楽しみ。
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