何もできないと思うなら、せめて太陽でいよう、月明かりでいよう。

「今まで事務処理しかしたことのない私は、総合職になっても何もできない」と嘆く、強制職群転換組の元一般職に向けてこれまでに何度か、欠点をキャラと捉え、そのキャラを活かせる仕事をしましょう、というお話を書きました。

それでも、「いや、私本当に何もできないんです」という人もいるかもしれません。頭を使え、頭を！何かできることあるやろ？！と、言いたいところですが、ひとつ提案。だったらせめて、太陽になりませんか？もしくは、月明かりになりませんか？

というのも先日、あーでもないこーでもないと思考錯誤の結果、セールスフォースで結構イケてるレポートができあがりまして。「私スゴい！もしかして天才なんじゃ？」とかって、ひとりで盛り上がってたんですね。すると、前の席に座っている同僚が「籐子さんみたいな前向きにがんばる人が事務所にひとりでもいると、よし自分もがんばろう！って気持ちになれていいですね！」と言ってくれました。

人が放つ空気感って、侮れません。周囲の人にすごく伝播しやすいです。自分のことを何もできないと思っても、前向きな空気感なら作れませんか？太陽みたいにキラッキラの眩しい明るさがガラじゃないと思うなら、月明かりみたいに包み込むような明るさもいいですね。職場を明るく照らす存在になら、何もできない自分にもできそうじゃないですか？

え？何もできないのに、前向きになんてなれるわけがない？？さすがに、甘えるのもいい加減にしましょう。何もできない上に、「どうせ自分は何もできないんだ…」なんてウジウジした空気を放つんですか？私にだって、そんなときもあります。いつも前向きではいられません。でも、常時ウジウジしてるなら、今すぐやめましょう。

やめ方がわかりませんか？では、ひとりの部屋でとことんウジウジしてください。いいですか、絶…………っ対に、前向きになってはいけません。何がなんでもウジウジしてください。嫌になるまでウジウジしてください。あなたは何もできない。何の役にも立たない。もはや生きる価値がありません。

と、とことんまでウジウジすると、反発したくなりませんか？いやいや、生きる価値がないはさすがに言いすぎでしょ、何かの役には立てるはずだよこんな私でも。と、自然とウジウジするのをやめたくなります。前を向きたくなります。

ちょっと荒療治ですね。でも、そこまでしてでもウジウジの渦からは抜け出してほしいです。周りの為だけではありません、あなたの為にも。仕事の為だけではなく、あなたの楽しい生き方の為にも。明るい未来は、向こうからやってくるのではありません。今は暗いトンネルにいるあなたが、光の方へと歩くのです。