私の「当たり前」が全員の「当たり前」とは限らない。

私と同じ役割を与えられている他の営業所の方が、あまりにも仕事が遅くて周囲を困らせてしまっている、ということで、私のところに勉強にいらっしゃいました。


私で役に立てるものか…と、いろいろ思案したのですが、横でPC操作を見てみてビックリ。なんとこの方、一切のショートカットキーを使わず、すべての操作をマウスでされている…!


業務を進めながら、私がショートカットキーを使うシチュエーションになるたびに手を止めて解説をはさむ形で勉強会を進めました。教えたのは、

・Ctrl+Cでコピー

・Ctrl+Vで貼り付け

・Ctrl+Xで切り取り

・Ctrl+Zでひとつ前の操作に戻る

・Windowsマーク+Dでデスクトップを表示

などなど、初級中の初級のものばかりを20個ほど。それでも、ひとつ解説するたびにスゴいスゴいと喜んでもらいました。


最後に、習得までの注意事項として

・自然と手が動くようになるまでは、かえって時間がかかること

・でもそこで折れずに根気よく続けてほしいこと

・一気に習得しようとせず、1週間で1個でもいいからゆっくり進めること

の3点をお伝えしました。


私が当たり前のように繰り出しているショートカットキーを、魔法みたいに思って見る人が平成も終わろうという今もいるとは…高齢の方ならまだしも、40代前半の方です。


でも確かに、ショートカットキーって、操作方法と何ができるかが文字で書いてあるのを読んでも「?」となることが多いです。実際、目の前で操作してもらうのが一番頭に入りやすいかもしれませんね。実務で実践されればなおさらでしょう。


私が当たり前のようにやっていることが誰かにとっては新しい発見で、教えると喜んでもらえる。もしかして、この人だけでなく、社内のあちこちに同じような人がいるのでは?そういう人たちに、全国行脚して解説して回るという仕事、需要がありそうです。一度勉強しだしたら、そのあとは自分で調べたりするようにも思うんですよね。サクサク作業が進むのが楽しいから。今日来た人も、「もっと知りたくなるけど、一気に学んでも吸収しきれる気がしないから欲張らずに今日はここまで…」とおっしゃっていました。


自分の「当たり前」が全員の「当たり前」ではない。そこに目を向けられると、自分が当たり前のようにしてできることをやるだけで感謝される。ここに、ビジネスの本質があるようにも思います。早速、今日の勉強会のことを本部に報告して、他に需要がないか聞いてみようと思います。

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