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2025年2月21日(金)-日経-今朝のニュースまとめ
今朝までのニュースをまとめました。
情報元は、
The Wall Street Journal
Bloomberg
Reuters
その他
です。
龍崎メモ
円高の進行と米国企業決算が悪かったこと、週末ということもあり、上値は重いと予想します。円高は日銀の利上げ観測が主因ですが、投機的な買いが過熱している可能性がどうにも拭えません。持続的な円高トレンドへの転換とは思えませんが、安易に手を出すのも危険な気がいたします。
投機的な円高と判断できる材料として、IMM通貨先物市場では、対ドルの円ネットロングポジションが44.8億ドルとかなりの高水準になっています。過熱感が出ていて、これが投機筋によるものであると思います。昨年10月の円買い越しは、日銀のサプライズ利上げと米雇用統計の悪化を背景にしたものでした。今回は日銀の利上げ期待が中心であり、比較すれば持続しないのでは?とも。
本日の予定
・07時00分:米)クーグラーFRB理事の発言(投票権あり)
・07時30分:豪)ブロックRBA総裁の発言
・08時30分:日)全国消費者物価指数
・16時00分:英)小売売上高
・17時15分:仏)製造業PMI【速報値】
・17時15分:仏)非製造業PMI【速報値】
・17時30分:独)製造業PMI【速報値】
・17時30分:独)非製造業PMI【速報値】
・18時00分:欧)製造業PMI【速報値】
・18時00分:欧)非製造業PMI【速報値】
・18時30分:英)製造業PMI【速報値】
・18時30分:英)非製造業PMI【速報値】
・22時30分:加)小売売上高
・23時45分:米)製造業PMI【速報値】
・23時45分:米)非製造業PMI【速報値】
・24時00分:米)中古住宅販売件数
・24時00分:米)ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】
・25時30分:米)ジェファーソンFRB副議長の発言(投票権あり)
・26時30分:加)マックレムBOC総裁の発言
※太字は特に注目
米国市場動向
1月の全米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、20日のニューヨーク株式市場は軟調。ダウ平均が一時600ドル超下落し、S&P500やナスダックも反落。
ウォルマートの業績見通しが市場予想を下回り、消費関連株に売りが波及。
ヘグセス国防長官による国防予算削減の報道で、IT関連銘柄も下落。
為替市場では、アメリカの長期金利低下と日銀の追加利上げ観測を背景に、ドル円は約2カ月ぶりに149円台に円高が進行。
国際情勢
ウクライナのゼレンスキー大統領とアメリカの関係が悪化。トランプ大統領がゼレンスキー氏を「独裁者」と批判し、両国間の溝が深まる。
フランスのマクロン大統領はゼレンスキー氏を支持し、トランプ氏の発言に反発。
パレスチナ自治区ガザでの停戦合意に基づき、ハマスがイスラエルに4人の人質遺体を返還。
企業決算と経済
ウォルマート:2023年11月~2024年1月期決算は売上4%増、1株利益も市場予想超え。ただし、2026年通期見通しは市場予想を下回り、株価は7%以上の下落。
エアバス:2024年通期決算で売上6%増、純利益12%増。民間機納入数は766機。しかし、2025年見通しは市場予想を下回る。
ルノー:2024年通期決算で純利益が66%減少。日産株の売却計画は継続。
アリババ:2023年10~12月期の純利益が前年比3.4倍に増加し、クラウド事業やネット通販が好調。
SUZUKI:2030年度までにEV関連に4兆円を投資し、売上高8兆円を目指す。
Walmartの株価が下落したことで重しとなりましたが、Walmartは少し特殊で、景気が良い時も悪いときも安定して成長する企業です。通期利益見通しが市場予想に届かなかった程度では経営基盤が揺らいだとは言えず、この下落は押し目となるのでは?と思っています。正直、僕は軽視しています。
為替
円高進行:円は対ドルで一時1.3%高の149円47銭を記録し、昨年12月6日以来の高値を更新。東京市場での円買いがニューヨーク市場でも加速した。
利上げ観測強まる:オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場は、日銀が7月までに追加利上げを行う確率を84%と織り込み(今月初めは約70%)。9月までの利上げも確実視されている。
経済指標の影響:10~12月期の実質GDPが市場予想を上回り、12月の名目賃金は28年ぶりの高水準を記録。これが日銀の利上げ観測を後押ししている。
植田総裁と石破首相の会談:20日に両者が会談したものの、長期金利上昇については議論されず。TDセキュリティーズのアナリストは、この会談が円強気派に自信を与え、円高を加速させたと分析。当局が追加利上げに消極的ではないとの市場の見方が強まった。
債券・商品市場
米10年債利回りは4.503%、2年債は4.269%。
ニューヨーク原油先物は3日続伸、金は反発し最高値を更新。
投資戦略と見通し
為替市場では、円高トレンドが進行中もドルの大幅下落は限定的とされ、日銀の利上げ観測が引き続き市場を動かす要因になるのではとアナリストは指摘している。
政策と経済動向
日本政府は中堅企業成長ビジョンを策定し、2030年までに中堅企業を1万1000社に増加させることを目指す。(本日の午後には発表がある模様)
農林中央金庫は外国債券の運用失敗で1兆9000億円の赤字を計上し、トップ交代へ。2026年には黒字回復を見込む。