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目標より目的が大事だなって話
1年間の大学受験浪人と就職活動を通して、世の中目標を持つことが優先されているように感じるし、自分もそうしてきてしまったけど目的がなにより大事だなって気づいた話です。
目標と目的の関係
目的と目標ってなんとなく違いは分かるけど、具体的に考えてみると案外似ていて、はっきり違いを理解するのは難しいような気がします。
実際、ある見方では目的だったものが別の見方では目標になったり、目標だったものが目的になったりもします。
例えば、部活で市大会に出場することにおける目的が、県大会に出場するためで、目標はその大会で1位もしくは2位になることだとしましょう。1位や2位になることは、市大会に出場することにおいて目的にはなりません。あくまで目標であって、県大会に出場するという目的を達成するための手段の一つです。しかし、県大会に出場するということは、市大会出場の目標にもなりえます。
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より大きな目的は、同じ活動の目標やより小さな段階の活動の目的・目標にはなりうるけれど、より小さな段階の活動の目的・目標はそれと同じ活動やより大きな段階の活動の目的にはならないのだと思います。
そして、同じ活動における目的と目標を比べると、目標は目的達成のための手段で、目的の方が抽象度が高かったり、規模が大きかったりします。
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なぜ目的が大事なのか
これまでの活動を思い返すと、受験において、部活において、目標を設定することの大切さは繰り返し教えられ、目標をたてることを強制されてきました。ですが、目的を考えるということは全く教えられてきませんでした。
それなのになぜ目的が大事だと感じたのか、それは、目標よりも目的がより大きなモチベーションの源泉になると気付いたからです。
就活をしているとき「自分に合う企業に入る」が目標で、「幸せに生きる」が目的でした。
しかし、活動をしているとどうしても目標ばかり意識してしまい、目的は意識の外に放り出されてしまっていました。
そして、これまで目標は大事と言われ続けてきて、その通りに目標は常に頭に置いていたにもかかわらず、モチベーションが維持できないという状況に悩んでいました。しかし、あるとき就活をするのは自分が幸せに生きるためなんだと改めて思いだしました。すると、モチベーションがむくむくと湧いてきたのです。
それ以降、「就活をするのは、自分が幸せに生きるためなんだ」という考えを常に頭に置くことで、就活だけでなくほかの活動に対するモチベーションも高い水準で維持することができるようになりました。
そういうわけで、モチベーションの維持という面で言うと、目標より目的が重要になるので、何か活動をするとき、目標だけでなく目的を考えることが大事だなって思った話でした。