アルバム紹介 矢後憲太 storyteller
ギターインストゥルメンタルのアルバムとして、非常に完成度が高い作品が2023年10月にリリースされた。私はかれこれ17,8年、いわゆるアコギインストの世界にどっぷりと浸かってきた、自らもアコギを弾く男である。押尾コータローさんが目立ちはじめたころ、初めて彼のBe happy というアルバムを聴いて衝撃を受け、その後は岸部眞明さんや井草聖二さん、下山亮平さん、豊田渉平さん、そして巨匠トミーエマニュエルさん、中川イサトさんなどなどをいろいろと聴いて、弾いて、楽しんできた。そうそう、来月上旬には高知で久しぶりの豊田渉平さんのライブがあり、とても楽しみにしている。
とにかくいろいろと聴いてきたわけだけど、矢後憲太さんのStoryteller、押尾さんが数年前に出したPassenger 以来の衝撃、というかそれを越える衝撃だった。何せ、13曲全てが巧みに聞きどころを持っていて、スルーしてしまう曲がないのである。13曲で3500円。決してインストのアルバムとしては安くないが、その額に値する名作だと思う。
これらの珠玉の作品たちをコピーしたい思いはあるが、まだ前作 invisible の曲も、Joker以外は弾けてないのでお預け…。Storytellerの1,2を続けて、あとは7,9,10,11,12と弾きたい曲も盛りだくさんなこのアルバム。個別の紹介は差し控えるが、これで一年くらいは楽しく過ごせそう、そんなワクワクに満ち溢れたアルバムである。