【必読】新規事業を担当することになったら必ず読むべき本~超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」~
新規事業の立ち上げに関わって、早2年。
そんな私が早く読んでおけば良かったと思ったのが本日、紹介する本です。
関連書籍に比べて、本書はストーリー形式で、圧倒的に読みやすい。
新規事業を突然担当することになった釣具メーカーの主人公が著者のアドバイスを受けながら、新規事業を成功に導く物語となっています。
最初は自社の強みを起点に、誰も欲しがらないが、自社が提供したい高価格な釣り竿を発売し、大失敗。
次に漁師向けスマホアプリを作りこむことからスタートし、危うく大損害に・・・。
それらのストーリーから学んだことを覚えている範囲でピックアップすると・・・
・誰の、どんな課題を解決するのか、からスタートすること
・具体的なペルソナを仮説ベースで設定する、実際のヒアリングを重ねて、ペルソナの解像度を高めていく
・最初は何事も作り込まない
事業計画は2転3転するので時間の無駄、A4一枚のリーンキャンバスをブラッシュアップしていくのがいい
サービスも作り込まない。まずはサービスの概要が分かる絵でいい。デザイナーに外注などせず、社内リソースで、スピード重視で作る。
その次はEXCELとFAXなどでサービスを実際に受けてみて、供給してみる。
最後の最後にアプリ作成などに着手する。(いきなりアプリ作成などに着手してしまうケースが多い。大損害になりがち。)
実際にクラウドワークス社もそうだった。(ハッカソンという優秀なエンジニアが集まるイベントに出向き、そこでピザをごちそうするからクラウドワークスというサービスに登録してくださいとお願いし、リストを集めた。それを持って実際の企業に提案、受注し、社長自ら連絡をとり、マッチングさせ・・・というところからスタートした)
・「予期せぬ成功」に着目する
ピーター・ドラッカーいわく、最も簡単なイノベーションの起こし方は「予期せぬ成功」に着目することだという。
例えば、一人カラオケ。
従来はカラオケは複数人で行くもの、という概念があったが、予期せず、一人でカラオケを利用することが多いことに気づいた企業が、一人カラオケ専門店を作ったところ、ヒットしたという。
・LTV>CPA 理想はCPA=1/3 LTVは営業利益ベースで出すのが前提
・「アーリーアダプター」を見つけること
「アーリーアダプター」とは、新規事業のサービスによって解決できる「課題」を認識しており、代替案によって凌いでおり、もっといい方法はないか探求しているユーザーのこと。
・成否を左右するスタートアップの最初の取り組み
成功・・・最初は「学習」にフォーカスして、ユーザーからインサイトを得ようとした
失敗・・・ひたすらプロダクトを作ることにフォーカス
などです。
数多くのことをストーリー形式で学べるため、ポイントが鮮明に頭に残りました。
新規事業に関わる方は「転ばぬ先の杖」として読んでおきたい一冊だと思いました。
明日も続きます。
※このnoteは1記事1,000文字程度の短い記事を70日連続目標で更新しています。本日は10日目です。