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自動車保険
今年も自動車保険更新の時期がやってきた。
更新の案内が届いて初めて、もうそんな時期かと気付く。保険のことを忘れていたということは、この一年保険のお世話になることがなかったということで、無事過ごせたことの証でもある。
保険契約更新の面倒なのはここからだ。
届いた手紙に所要事項を記入して返送すれば何も難しいことなく前年と同内容の手続きが済む。しかしそういうわけにも行くまい。そんな安直に決めてよいわけがない。と、心の中の誰かが囁く。
そこで徐ろにブラウザを開き、手元には届いた手紙に入っていた現在の契約内容を記した用紙を置く。ブラウザでは他の損保のページを検索し、他の保険会社にご契約の方とか何とか書かれているボタンを押して進む。
どの保険会社のサイトでも簡単なアンケートみたいなものがあって、順にそれに回答する。すると見積価格が表示される。ここまでは簡単。
問題はここからで、表示された見積の詳細を手元の現契約内容と見比べていくと、微妙な違いがあることに気付く。
免責金額や限度額はまだしも、手元の紙には記載のある搭乗者傷害保険が画面の見積には付いていなかったり、事故時レンタカー費用が画面上ではあるのに現契約には無かったりといった具合だ。
一つ一つ確認してこの違いを修正する必要がある。同条件で比較しないと意味がないからだ。
しかし、保険会社の個性なのだろうか、全くの同条件にすることが出来ないことがある。あるいは、特約の名称が微妙に違っていて詳しい説明を読まなければならなくなる。
こうなるともう、どうでも良くなってくる。
でもここで諦めては思うツボ。
単純な価格比較にされたくはないのは、そりゃそうだろう。うちの方がサービス良いですよと見せたくなるのは当たり前だろう。
今回ハマったのは、全てにロードサービスが付いてますというやつ。
画面を見ながら、なるほどこの保険会社だと自動でロードサービスが付いてるのかと思い、手元の紙を見てみると、ロードサービス付いてます的な記載がない。そうなのか、それがこの画面上の保険会社の売りなのだなと思いつつ、そのために値段が上がっているのだとしたらロードサービスの具体的内容を確認し、必要性を検討しなければならない。並行して現在契約している保険に本当にロードサービスが付いていないのかも確認しなければならない…。
結果的に、現契約にもロードサービスは付いていて、現契約を更新した方が安いことが分かった。しかしそうなると、この安い保険会社で本当に大丈夫なのかと不安になってくる。
他社と比較すると安いとはいえ、実額は決して安くない自動車保険料。安かろう悪かろうでは困る。
けれども良い保険会社かどうかは事故に遭って見ないことには分からない。でも事故には遭いたくない。だから保険会社の良し悪しは分からない。堂々巡りだ。
恐らくだが、保険会社の事故時対応は、各保険契約サイトの画面デザインの違いほどには違わないのではないだろうか。あの保険会社は駄目だとかいうのを聞くことがあるが、その逆にその保険会社は良かったと言う人もいて、結局のところ良い担当者に当たったかどうかではないか。
保険という難しいものを、事故に遭った人たちに分かりやすく説明しながら折り合いをつけるのは相当難易度が高い仕事だろう。そんな難しい仕事が出来る人はそうそういないはずだ。
社内でも一握りのスーパーエース的な担当者に運良く当たれば、あの保険会社は良いということになり、普通の担当者に当たれば、あの保険会社は駄目だとなる。実態はそんなところではないか。
運悪く事故に遭ったのだから保険くらいは良い担当者に当たりたいと思うが、そんなところに運の良さを求めるのは方向違いなのかもしれない。
おわり