
国家公務員総合職就活失敗談
本題に入る前に、官庁訪問対策をしてくださった職員の方々、OB訪問を受け入れてくださった方々にお礼申し上げます。
それでは僕の官庁訪問について書こうと思います。
目次
・官庁訪問とは
・当日について
・失敗した要因
・第二ターム
・終わりに
官庁訪問とは
官庁訪問のターム(タームじゃなくてクールでした^^;)というものを説明しておきます。といっても完全に理解はしていないので分からない人は人事院に聞いてください。
・第一ターム(三日間)
この三日間にはそれぞれ異なる省庁に行くことができます。
例えば1日目A省、2日目B省、3日目C省という感じです。人によっては2日目や3日目を空けます。
ただし1日目A省、2日目A省のように同じ省庁に行くことはできません。
・第二ターム(三日間)
この三日間は第一タームで次のタームも来てくれと言われたなら同様の省庁に行くことができます。
・第三ターム(二日間)
この二日間は第二タームで次のタームも来てくれと言われれば同様の省庁に行くことができます。ただし第二タームの結果、三つの省庁から声が掛かっていると一つは切らないといけないです。
・第四ターム(一日間)
ここは第三タームで次のタームも来てくれと言われれば同様の省庁に行くことができます。ただし第一タームの結果、二つの省庁から声が掛かっていたら一つは切らないといけません。最後まで生き残ればここで内々定をもらえます。
実はルール上はどのタームも、まだ行っていない省庁であれば行くことができます。ただ第二ターム以降から新しく行ってもよっぽど優秀でないと難しいと思っています。というかメンタル的に行く気にもならないですが。
当日について
まずは流れを書こうと思います。
当日は受付をしてもらい、ある程度の人数でまとまって待合室に移動します。そこで面接の前に氏名、家族の生年月日、職業などを紙に書いて提出しました。
僕の面接は
人事面接→原課面接→人事面接→入口面接?→人事面接→出口面接
で、終わりは21時でした。
原課や人事の順番や回数は人によって違います。
一応、最後に帰された五人の中には入れたのですが、第二タームには進ませてもらえませんでした。
次に雰囲気について書こうと思います。
待合室には机が五つくらいあり、机を椅子が囲んでいて学生同士で話せるようになっていました。同じ部屋に若手の職員さんがいて、いつでも質問できるようになっていました。真ん中にお菓子とか飲み物も置いてあって雰囲気は良かったです。ある職員の方が好きらしくチーズおかきが多かったですが僕はチーズが苦手なので食べれませんでした。ちなみに面接官の方も和やかな方々でした。
午前中は人が減ることもなく、軽い雰囲気で進みました。
しかし、午後から帰される人が出てきて部屋の雰囲気は少しピリッとしました。最初の人は午前中に二回面接して数時間待たされ帰されました。僕でも名前を覚えているくらい説明会にも出ていましたし、熱意が足りないとは思いがたかったのですが。そこからちらほらと職員の方に声をかけられ帰される人がでてきました。僕は職員の方が近づくたびに緊張してました(笑)。
失敗した要因
ここから僕が失敗した要因と考えられるものについて書いていこうと思います。これを読んでくれた皆さんは同じ失敗はしないように願っています。ちなみに選考内容については問い合わせを受け付けていないそうなので正解かどうかは不明ですし、推測でしか書くことはできません。
1.KS庁しか申し込んでいなかった。
KS庁の職員さんに聞けばすぐ分かりますが、KS庁は熱意のある人物を求めているらしいです。僕はそこで熱意を示すためKS庁しか申し込みませんでした。
ただこれは良くないのでしょう。まず国家公務員総合職は広い視野を求められるらしいです。一つ申し込まなかったことで一つのものに固執し、視野が狭いという印象を与えてしまったかも知れないですね。
あと訪問先が一つだけだとメンタルがやられます。
2.面接での受け答えを失敗した。
全体を通して馬鹿正直に自分の悪い点も答えたり、意見を求められても予防線を張りまくっていました。その中でも特に最後の面接の受け答えが良くなかったと自分では考えています。
一つ目の失敗
(職員さん)まず自己紹介をしてください。
(僕)ああうあうあうあああう
ここまでではないですが自己紹介は想定しておらずひどい受け答えでした。
その後に緊張してるか聞かれ、よせば良いのに馬鹿正直に「緊張してますし、とっさのことに弱いです」とか言ってしまったのも良くないかも知れないですね。
二つ目の失敗
(職員さん)就職活動で誰かと相談した?
(僕)母にはよく相談しましたが、父とは価値観が合わないためあまり話しません。
父は自分の価値観でしかものを言わず、人の心情というものを完全スルーし、理論でしかものを言わないタイプの人間です。そのためあまり話したくないというのが本音でした。面接官の方には言いませんでしたが。
思うと馬鹿正直に話すのも予防線を張るのも、父親とあまり話さないのも甘えでしかないですね。それが良くなかったのかも知れません。加えて待合室で自分から話しかけなかったのも良くないですね。
馬鹿正直に話すのは誠実に対応するための行為のつもりでしたが、自分を売り込むのに悪いところをわざわざ言う人はいないですよね。多少嘘でもそれを現実にするくらいの気概がないといけなかったのかもしれません。自分の弱みを見せて相手に忖度してもらうのは甘えでしかないということです。
予防線を張るのも自分を良く見せたい、自分の身の程を知りたくないという甘さから来るものと考えられます。
父親とあまり話さないのも、父親に甘えていますよね。
自分から話そうとせず話しかけてもらったら返答するというのも自分ができないから相手にやってもらおうというただの甘えです。
とまあ書こうと思えばまだあるかも知れないですがこのくらいで。
今はこの甘さを少しでも直そうと努力はしています。
これ以外の要因は正直思いつきません。熱意は見せましたし、第一タームの最後まで残ったと言うことは最後以外の面接は悪くはないと思うのですが。
第二ターム
第一タームの1日目終了後、お祈りメールを送られ絶起を繰り返す日々でしたが、一応海上保安庁(海洋情報部・交通部)と厚生労働省を1日目と3日目に訪問しました。まあ特に言うことないですね普通にお祈りです。
第三ターム?第四ターム?行けるほどメンタル強くないです。父親は行け行けうるさかったですが(笑)。父はこういう人間です。
終わりに
こうして僕の官庁訪問は終わりました。
民間の就活をしていなかったので無い内定で、研究室も指導教員の都合で移籍したので研究もきつくお先真っ暗でした。2週間くらいはなにしても楽しくなかったですし、食事もあまり喉を通らず、寝つきがめちゃ悪でした。タヒのうとまでは考えませんでしたが、将来への不安がすさまじく、レールから外れる恐怖心で心が一杯でした。
そこで僕は休学を選びました。メンタルも研究もきつかったですし、やっぱり民間に行くにしても納得いく選択をしたいですから。
研究を終わらせて就活という選択肢もありましたが、それでは早期選考やらインターンやらに参加できないと考え休学を選択しました。
とは言え、官庁訪問を失敗して挫折を味わったことで、このままでは社会人になる準備ができていないと心で理解できたのか良い方向に変わったこともあります。
一つ目は無駄な時間が減ってきたことです。
前までは30分くらい空いていても、なにもせず無為に過ごすことも多かったのですが、いまは本を読む、英語を勉強する、研究をするなど隙間時間を埋めれるようになれました。
二つ目はやりたいことをやれるようになったことです。
前までは勉強が忙しいとか何かと言い訳をしてやってこなかったのですが、今はとにかくやるの精神で取り組むことができています。最近は国立科学博物館の昆虫展と常設展に行きましたヘッダーはその写真です。
昆虫展、結構面白かったのでおすすめです。
三つ目は甘えをなくせてきたことです。
最近いろいろな会社の説明会やオープンカンパニー、インターンシップに参加してグループワークをやっているのですが、甘く、だらけた受け身な姿勢をだんだん解消できてきています。
他にもあるかも知れないですが思いつくのはこれくらいです。
そんなこんなでメンタルも段々良くなってきて、なんとかこのブログを書けるくらいには過去を振り返る余裕があります。
メンタルの回復には人との関わりが重要かなと思います。僕の場合は、親に助けてもらい、音楽に奮い立たせてもらいました。最近はアルバイトやオープンカンパニーなどのグループワークで人と関わることで多少の自信がもどりつつあります。
来年は民間の内定をひっさげて既合格で官庁訪問する予定です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。