トンピーのTCG遍歴(後編)
ごきげんよう。トンピーです。
書き出したら長編となってしまった私のTCG遍歴もついに完結です。
今回はみんな大好きポケカの話だよ。
お時間があれば、前編・中編もぜひご覧ください!
■これまでのあらすじ
「ガンダムウォー」がくれた 論理的思考力と課題解決力
「寮生活」が残した 忍耐力とコミュニケーション能力
地球はまわる 君をかくして
「Hearthstone」で経験した 自分の“好き”を分かち合う喜び
いつの間にか二児の父親となっていた(初出)トンピーは「なんか家族で楽しめる趣味が欲しいな~」という理由から、図らずも人生で初めて触れたあのTCGに手を染めてしまうのでした。
■ポケモンカードゲーム、再び
ゲームのポケモンは、3作目の「ルビーサファイア」まではプレイしていました。また、ポケカの基本的なゲームルールもなんとなく理解していたので、ポケカに手を出すことに心理的な抵抗はありませんでした。
そんな私にとっての一番の障壁は「コスト」でした。TCGはお金がかかるという先入観(実際そうですがw)から、あと一歩が踏み出せずにいました。また、私の妻はというと、これまでゲームとはほぼ無縁の人生を送ってきたことから、ゲームに対して強いマイナスイメージを持っていました。
家族を巻き込んだ趣味にするには難しいかな…
でもまぁ、とりあえずTCGとしての感触だけは掴んでおくか。
確か昔ポケカがコンシューマーゲームになっていたよな~
TCG自体が20年以上続いているんだから、きっとDCGになっているだろう!
ということで検索をかけてみたところ…あるじゃん、ポケカのDCG!!
Pokémon Trading Card Game Online(PTCGO)
という訳で、海外仕様に若干戸惑いつつもPTCGOをインストールするのでした。
◆PTCGOの洗礼
ポケカとちゃんと向き合うのはこれが初めて。
でも、ルールは知ってるよ。
お互いに毎ターンエネルギーを1枚ずつ付けて、
ワザを使って相手ポケモンをきぜつさせて、
先にサイドカードを6枚とり切れば勝ち!
なんてシンプル!小学生でもできるんだもんね。
チュートリアルを済ませて、手持ちのカードでデッキを作り、いざ参戦。
対戦よろしくお願いします!!
君、なんで先行1ターン目にそんなにエネルギーついているの?
あれ、ターン返って来ないんだけど?
いや、なんか取られるサイドの枚数変わってますけど…
すみません。出直してきます…
◆ポケカと真剣に向き合う
完全に舐めていました。思っていたのと全然違っていましたw 海外の諸先輩方の洗練されたデッキとプレイングに完膚なきまでに打ちのめされ、少年期のあの記憶が蘇りました。あ~これは燃えますね!!
そして、現行レギュレーション(当時はCDE)のカードリストを眺めて「あ、これは生半可な知識とプレイングでは勝てんな」と直感しました。
突然ですが、私はRHYMSTERという日本のHIPHOPグループのファンです。中でも「K.U.F.U」という楽曲は、私のポリシーに通じるところが多いため、せっかくなので紹介します。
おう、オレはトンピー あきらめの悪い男…
まずは研究、そして練習、さらにK.U.F.U(工夫)…その後は研鑽を重ねて、一応ゲーム内トーナメントで優勝できるくらいまでにはプレイングを磨きました。
基本プレイ無料という環境でポケカをプレイさせてくれたPTCGOの運営様…私がプレイミスをしたときにニッコニコのエモートでガンガン煽ってきた海外の諸先輩方…皆さんのおかげで、そこそこの実力をつけることができました。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
◆家族でポケカをやってみた
ポケカの難しさ・奥深さを身をもって知った私。そして、そこから得られる論理的思考力は、絶対子供の成長に役に立つだろうと考えました。幸い、子供たちはポケモンのことが大好きだったので、まずは「ファミリーデッキ」を購入して、徐々にポケカの世界にいざなうことにしました。
ルール通りにカードを出す。
簡単な四則演算を使う。
テキストを読んで意味を理解する。
当時、年少さんだった息子にこれらを叩き込みましたw 具体的なプロセスはそのうち記事に書きたいと思います。現在小1となった息子は、私の良き練習相手になるまで成長しましたよ。また、ゲーム嫌いだった妻にもポケカの魅力・教育的な要素を説明して実際にプレイしてもらったところ、今ではTCGに対してかなり好意的に受け止めてもらえるようになりました。そして最近は年中さんになった末っ子の娘も興味を持ち出し…
かくして、我が家は家族全員がポケカプレイヤーとなったのです。
◆近所の小学生にポケカを教えてみた
ある日、妻からママ友のお子さん(小学生)もポケカを買っているという話を耳にしました。ポケカ、良くも悪くも色んな意味で流行ってますからね。それなら是非とも遊んでみたいとリクエストし、我が家に招いて「おうちジムバトル」を企画。どんなデッキを持ってくるんだろう…
そして約束の日、大量のカードをリュックに詰めて持ってきてくれた少年。公式の立派なデッキケースやスリーブに入ったコレクションを嬉々として見せてくれました。これはさぞやりこんでいるのだろう…と期待が膨らみます。今の小学生はどんなデッキを使っているのか、早速デッキを見せてもらいました。すると…
ポケモンの大半がポケモンVのピン挿し(デッキに1枚だけ入れること)
2色デッキでありながらワザの要求色が濃い目
圧倒的なトレーナーズカードの不足
(デッキとして)まるで成立していない…
誰か彼に基礎を教える人間はいるのか…?
それでも、せっかく頑張って考えてきてくれたデッキなので、ひとまず対戦。当然のことながら彼のデッキはうまく回らず、私の圧勝。初めてのバトルはお互い消化不良な感じとなりましたw
少年のママに話を聞いてみたところ、「ポケカは買っている」けど「ポケカをやっている」訳ではないとのこと。あぁ、早とちり…そして当の本人はというと、「キラキラのカードを手に入れるためにパックを剥き、ゲットしたカードをコレクションするのが楽しい」と。あれ、どこかで見た光景だな…そしてこう思ったのです。
これだけのカード資産があって、プレイしないなんてもったいない!!
私の中の何かに火が付いた瞬間でした。正直、家族内でのポケカは徐々にマンネリ化してきており、息子にとって同世代のライバルが欲しいと思っていたところだったのです。彼を育ててみよう…私の大いなる計画が動き出しました。まずはデッキ構築のポイントやプレイングの基本について教えてみたところ、さすがに小学校中学年ともなると理解が早い!スポンジのように吸収し、あっという間にモノにしていきました。こいつは成長が楽しみだ…
そしてまた別の日、少年は同じマンションに住んでいる友達を連れてやってきました。その彼もまたポケカを集めており、これまたデカいリュックにカードをパンパンに詰めて。うちはポケモンジムか? 彼は一通りのルールは知っているようで、家族の中で対戦すれば無敵だと豪語していました。なるほど、これは大人として正しく導かないといけませんね…とりあえず対戦して実力差を見せつけ、彼にもポケカの「いろは」を教えることにしました。彼もまた素直でセンスが良く、手持ちの資産で一緒に作った「れんげきデッキ」を瞬く間に操るようになりました。いや~子供の成長はおそろしい…
■そして現在
近所のママ友の間で「ポケカ塾」と名付けられた我が家。今では週に1回は塾生が集まり「おうちジムバトル」やそれぞれのデッキの改良に勤しんでいます。
先日は、塾生二人を連れてポケモンセンターのカジュアルバトルに参加!
そして、先週はついに教え子がジムバトルデビュー!!
趣味で始めたTCGでしたが、人生何が起こるかわかりませんねw
ここまでダラダラと自分語りをしてきましたが、まとめると
自分の“好き”を分かち合うのに性別や世代は関係ない
ということなのかな?いい大人がポケモンカードw と思う人もいるかもしれませんが、そういう人にこそ実際にプレイしてその本質に触れてみてほしいと思います。合う・合わないはあるでしょうが、きっと何かしらの気づきがあるはずですよ。
という訳で、長かった私のTCG遍歴はこれでおしまいです。
今後はnoteのタイトルどおり、私のTCG持論をテキトーに語っていきたいと思いますので、引き続きご愛読いただければ幸いです。