私が出会った印象に残る営業マンの方々
企業の情報システムの責任者を20年もしていると数多くの営業マンの方々の相手をすることになる。やる気だけの新人営業マンはビギナーズラックでこちらのニーズにたまたま適合した場合には我が社にこだわりを持ってくれる。大手の出来る営業マンは1年ほどで案件がまとまればいつまでも我が社の担当はしていられないので「できない」営業マンに交代してしまうので、そこから先の取引の発展性は皆無になる。
某キャリアの印象に残った営業マンA氏
A氏はたまたま私が新役員から法人携帯の料金の見直しを指示されたときに飛び込み営業でやってきた。当時法人携帯はD社から導入していたが料金高いということで私はまずE社に声をかけたのだが、不思議なことに翌日にS社がやってくる。E社はマスコミでS社への買収が報道されており、案の定相見積もりは辞退しS社に決めようと思ったところA氏がやってきたのだ。あまりにもタイミングが良すぎてキャリアの営業マンはお互いを尾行でもしているみたいに見えたものだ。
結局A氏は敗れたが・・・
A氏対S社の相見積もり合戦はS社がいきなり訪問2回目から「部長」という肩書の人物が現れて決着がついた。その場で決済できるのだから話にならなかった。A氏は悔しかったらしく法人携帯はS社に取られたものの、今度は我が社がS社から導入していたiPadに対して見積もりを仕掛けてきて圧倒的価格で取った。S社のiPadの担当営業はS社の別の子会社の人物であり先に法人携帯の契約で勝利したS社部長ではなく、私に法人携帯見直しを指示した役員が勝手に連れてきた人だったからだ。安いんだから仕方がない。A氏は結構な数量のiPadの契約を見事勝ち取った。
その後A氏は我が社のモバイルノートPC全台の契約も勝ち取る。Y電機やR社さえも白旗を上げる勢いだった。
A氏は別会社に異動になった
結構まとまった数の我が社のiPadの今でもA氏の会社と契約しているが、A氏自身は数年後にグループ会社の転籍になり法人営業からは退く形になる。営業マンでなくなってからもA氏はたまに我が社に顔を出してくれ、近況をメールで知らせてくれたので、私もうれしくて下記のようなメールを返信した。
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A様、お世話になります。
こちらこそ、よろしくお願いします。
営業活動も人のつながりであり、お話しして面白い方も、つまんねー方も色々です。先日こられたときに私が「今まで会った営業マンで記憶に残る5人」にAさんを認定させていただきましたが他の方を少々ご紹介しましょう。
その1:営業魂が凄い!F社T様。
16年前になりますが、私の前職のG社時代に営業にこられていて、今の会社になってからもこられました。粘着質なトークとしつこさはザ・営業(笑)「越後屋おぬしも悪よの」と密談しそうな人でした。それでいて不思議と嫌味はない面白い人。
その2:営業らしからぬ人!N社M様。
中身エンジニアです。半年間毎月訪問してきて製品の売り込みはそこそこに「欲しいサービス」の話ばかりしてました。それから半年来なくなったと思ったらセミナーの案内があり、同社の新規サービスの責任者として登壇されてました。話をしていたのは交換機とVPNなどの絡めた一連の統合サービスだったのですが、見事に立ち上げたのです。この売込みをしないで「聞き込み」をしにてきている人はあと2人ばかりいらっしゃいます。
情報の収集と提供は営業職の基礎でありますが、その1と、その2方は応用編と」いいますかほんと関心しました。
ああ、そうそう
先ほど、ERPのS*P社から若い女性の声で電話営業がありました。
1年前に営業の訪問は受けてましたが、それとは別の本社から営業だそうで、S*Pって大企業向けって印象だし~って答えたら、そのトークの上手いこと上手いこと。電話での営業は*BMやマ*****ト、D**L、H*など頻繁にありますが、それとはレベルが違います。コンサルタントじゃないの?って感じでした。こういう人材を電話の顧客掘り起こし(中小企業向け)に投入するS*Pに動きを感じます。
メール雑談これにて終了です
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A氏は元気にしているだろうか。転勤したとの話も聞いたけど、もしかしたらこのご時世だから転職しているかもしれない。