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妄想紙[vol.36]October

夏の暑さも和らいできた頃、夏休みを終え、大学にも多くの学生の姿が戻ってきた。長岡ゼミでは夏休み期間の活動は、ゼミ生が各自で越境活動を行う。ゼミとして活動を再開するのは夏休み終了直前に行うゼミ合宿だ。

今年のゼミ合宿は静岡県の焼津市でフィールドワークし、そこで感じたことをテーマにラジオ収録と配信を行った。ジングルやアイコン画像の作成、収録や編集まで自分たちで行う。その制作時間で「時間がない!」と焦りを感じていたところから、だんだん「もっとこうしたい!」と変化していくことがあった。

何か目的を達成するためでもなく、成果を得ようとするためでもなく、やっていること自体に楽しさややりがいを感じて、自然とのめり込んでしまうような感覚を「内発的動機」と呼ぶ。

「ここにいると、いつのまにか世界は変わる」by長岡健

自然とのめり込んでいく、その感覚をゼミ生は感じただろうか。また、ものづくりをどのように思っただろうか。ゼミ生の観点からどう見えていたのか、ぜひ読んでみてください。



【ゼミ合宿】

*ゼミ合宿で制作したラジオはspotifyから聴くことができます。

◆【グループワーク】熟考よりも化学反応を / ののか

私はアイデアが頭に浮かんでも「ボツだろうな〜」「もっといいものがあるはず」と思い、発言するのを躊躇していた。しかし、意を決してアイデアを出したジングル案が意外にもまわりから好反応で採用されることになった。サブタイトルの案出しの際も、手を止めずにヘンなものでも羅列していったら、その中から着想を得て、しっくり来るものが生まれた。


◆【ものづくり】エゴイストになる。 / ペパーミント

ゼミ合宿が終わり、改めて合宿の振り返りをした際、教授に「自分のラジオを何回も何回も聞き直さないのか」と問われた。ハッとした。
私は自分の作ったラジオに対して、なんとなく「気恥ずかしさ」「後悔」の感情を抱き、何回も聞き直すことを避けてきたのだ。



◆【コミュニケーション】まちに「返す」と「還す」  /  みき

今までフィールドワークをやっているとき「相手には負担じゃないかな」って考えることが多かった。(だからなるべくお店だったら物は買うようにしてたり、、それがベストとは思ってなかったけどせめて)でも「街に還すコミュニケーション」としてのラジオはそれを解決する方法にもなり得るのかも


◆【コミュニケーション】「ラジオ・エスノグラフィー」、そのスタートライン / クマノミミ

ラジオの2話ですごくテンション高く語ったり、ラジオの5話で自分の感想を全部伝えたりすることは語っている人の率直な解釈が伝わっていると思う。それで聴者は本当に楽しかったんだ!本当に素敵な場所だったんだなどが伝わり、行ってみたいななどに繋がったら、「まちに還す」にもつながるのではないかなって。


◆【ものづくり】伝えたいことは? / コウディー

私自身はラジオ初参加で、タイムキーパーをした。そのため、メインパーソナリティとアシスタントの二人が話してるのを聞く形になったのだが、一番引き込まれたな、と思ったときは二人が楽しそうに話しているときであった。ラジオ制作の中で記憶に強く残っている場面だった。なぜ記憶に残ってたかというと、以前の私であれば「良いラジオとはミスすることなく、綺麗に整えられた台本通りの流れで話していくこと」だと思っていた。


◆【ものづくり】その場に出てきた言葉を大切に / まる

“収録”であったため、15分の一発撮りではなく、録音をしたまま何度も撮り直しをしてしまった。言い間違いのない、きれいなものを出そうとしてしまっていたと思う。しかし、音声を聞いてみると、何度も撮り直したせいか、聞いた後のワクワク感はや面白さはあまり感じられなかった。


◆【ものづくり】意識の再定義 / タカラム

春学期のうちからラジオ制作に関わり、実際に出演する機会もあった。しかし、そこでの自分のラジオに対する意識は「発信するのが怖い。」マイクを前にするとちゃんとしたことを、”良いこと”を言おうとして自分の言葉が素直に自分の思っていることではないような気がしていた。


◆【ものづくり】ラジオを通して感じるデザインの重要性 / さとしな 

今回私が初めてのラジオでも話すことができたのはラジオ制作を経験している先輩がリードしてくれた部分もあるが、自分の感じたことや気づいたことをそのまま伝えるという企画だったこととフィールドワークに行った熱量のままラジオ制作に取り掛かったことが大きいのではないかと考えている。


◆【ものづくり】開拓していく楽しさ【ラジオ・エスノグラフィー】 / しょう

これまでもフィールドワークやインタビューは経験してきたけれど、『ラジオ制作』が入ることで、まるで違った体験になった。フィールドワークはそれぞれ3人グループで行い、焼津のまちを3時間ほど歩歩いた。初めのうちは目星をつけていたスポットである漁港や、ちょっと気になったジャムのお店に寄ったりしていたのだが、中ごろを過ぎてゼミ生のプリンが「これ、どんな番組になるんだろうね」と言った。


◆【フィールドワーク】まちを開拓する楽しさ / プリン

私は旅行が好きだ。もちろん観光地に訪れて、見たことの無い景色を見て楽しむ旅行も好きだが、訪れた先に住む現地の人と会話をする旅行が好きで、それが旅行の1番の醍醐味だと思っている。そんな後者の旅行は観光地ではなかなか体験できない。


【その他の活動】

◆【グループワーク】みんなでやる意味 / グラ

無事に会場も押さえて、申し込みページも作成して、墨田で加藤先生をゲストにカフェゼミができる!という状態は整った。しかし、秋学期初回のゼミ後に先生と話をして、1人で進めがちだったということに気づいた。1人で進めると早いし、楽だ。だけど、それならカフェゼミである意味はない。1人で加藤先生のアポを取って話を聞きにいけば良い。


◆「海外に行くと視野が広がる」は本当なのか / ドュードル 

9月17日から19日にかけて静岡県焼津市の駅前商店街にてゼミ合宿を行った。私は授業の関係で参加できなかったため、今回の妄想紙では夏休みに言語化してみたことをまとめてみようと思う。大学3年目の夏休み、例年のようにバックパック背負って海外を回ることなく、実家と自宅で過ごした。遠くには行かなかったが、振り返ると今年は今まで以上に「視野が広がった」と感じている。


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