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妄想紙[vol.26] August 2023

7月20日をもって2023年度春学期のゼミが終了した。この妄想紙は濃密な3ヶ月を駆け抜けたゼミ生がその振り返りに書いたもののまとめだ。彼/彼女らはどんなテーマについて考え、どんなツイートをし、どんな気付きを得たのだろうか。


◆ドキドキするテーマが増えた春/ミカン

このように’ドキドキさ’を失ったと思った私は、どんどん関心を持つテーマが今回増えたと感じた。また、好きなテーマが増えていくほど、新しいテーマが目の前にあったらやってみたい!もっと知りたい!という考えをするようになった。昔は、これは私が好きなテーマと関連があるのかを考えて挑戦しなかったテーマがあったが、今は関連がないテーマでもまず経験してみたい!と考えるようになったのだ。

◆自分が良いと思うこと/のり

誰かと違うことを発言することや、行動することが怖かった。しかし、今では少しだけ、他人との違いがおもしろいと感じるようになった。読書会や、動画を視聴した後の対話、カフェゼミでの対話なども、自分とは違う意見に刺激を受け、視野が広がることが多かった。そして、何より、対話の時間が楽しかった。

◆私、Outputを楽しむようになりました。/クマノミミ

昨年の自分は、日本語が母国語ではないという部分もあったが、文章を書くこと自体に自信がなかった。3年生になってから『経営組織論』で4回のレポートを書きし、妄想紙を作成し、初めてF&Nを作成しながら、誰かに会って発見したこと、すなわち「インプット」を文章で「アウトプット」することの面白さを見つけるようになった。

◆関係性を築いた先に/ののか

1回だけではなく何度も直接顔を合わせ、同じ場所同じ空間で話すことで、段々と関係性が築かれ、カフェゼミに二つ返事で来てくれたり、お菓子の注文を快く引き受けてくれたりしたのだと思った。3年生では感じることのなかった“越境を通じてできる人との繋がり”を春学期の2回のカフェゼミで実感した。

◆組織論で言っていることが分かるようになった。/せんざいさん

去年も一応組織論の授業を聞いていたが、その時と比べて内容のリアルさが全く違う。カフェゼミ二回を経て、実際に自分で振舞ってみて、誰かの振舞いを見た上で、初めて概念を使って現実に起きていることを理解するということが分かった。全力でやってみて、後で振り返る。ちょっとつかめてきたかもしれない。

◆看守とおさらばしたい/あべちゃん

ただ、そうやって誰かから認めてほしい自分は、他者に受け入れてもらいやすいことをするように自己検閲をはじめて、自分の中に看守が生まれていきました。誰かからの期待に応えようとしながらも、成長し飛び立つことを自分から避けてしまうような状況になっていくことに気づきました。満たされないものを誰かの承認で埋めるために、心の中に看守がいる状況は、外発的な動機付けで動いている状態と言えるかもしれません。これでは誰かの言われたことを確実に実行することはできても、いつまでたっても自分のエンジンで飛んでいる気持ちになれません

◆「りんご」🍎🍏🐰/グラ

ヒトが事象や物事について深く思考するとき、そのヒト自身の体験や物語を踏まえた「オリジナルの振り返り」、言い換えれば「そのヒトだけのりんご」が生まれる。春学期、いろんなことをたくさん経験したが、特にカフェゼミやKAPLAのワークショップを通じてたくさんの「そのヒトだけのりんご」に触れることができた。そして、「そのヒトだけのりんご」をゼミ生同士で共有して味わう。これがとても楽しい。

◆これまでとこれから/さとし

この内発的動機という視点から普段の様々な営みを観察したことにより、内発的動機が成果に繋がることを実感した。準備一つとっても、楽しみながらやるから工夫ができるのだと思う。だからこそ、自分の楽しめる、ワクワクできる営みに従事しようと考えた。人によって、楽しさや知的好奇心を感じる対象は異なる。そのため人によって最善手は異なる一方、その時点にて最善と考えて選択した営みの蓄積が結果に繋がるのではないか。

◆思考の経由地/こんぺい

”考え方”を途中で誤らないようにするためには。これを解決してくれるのは経験学習だと知ることができた。実体験が最も説得力がある。自分に正直であること、これは時として難しいかもしれない。しかし、意見を発信するうえで大切なことだと思う。ゼミに入る前は、どうしてもメッセージばかり大きくなってしまっていたが、エピソードが大事であることに気が付けたのが大きな進歩であった。

◆わくわくのネットワーク/しょう

たしかに春学期はやることが盛り沢山で色々なことを経験したけど、こうしてネットワークのように全て結びついてるのだと思う。だから「動きながら考える。考えながら動く」はひとつひとつの活動の場に限った話じゃない。時間と場所を飛び越えて、動きながら考える。そして考えながら動いていきたい!

◆"いる理由"を自分でつくる/なつ

ゼミは、いても、いなくても良い場所。ただ、私はいたい。だから、ゼミに貢献できるようなことをしたいし、何ならこのチームに必要だと思ってもらえるようになりたい。それが、"いる理由"になると思った。そうやって、「自分のやりたいこと」と「誰かの役に立つこと」の間にある「共(コモン)」の価値観をまずはゼミで実現していきたい。

◆自分が動く/まめきち

4月と7月の自分を比べて大きく変わったのは「自分が」動けているかどうかだ。結果はどうであれ、受け身でいるより自分が一歩踏み出してみないと楽しくない。カフェゼミで対話がうまく生まれた時のワクワクもグラレコをアップする時の「わかりやすくできているかな」というドキドキもないのだ。自分から動くことの不安に負けて受け身でいるよりも自分から動いてみる機会を今後どんどん増やしてみたい。

◆場作り/メイ

また、場づくりの大切さはプレゼンテーションでも感じられた。くじで当たった人が1つのテーマで3分間プレゼンテーションをする活動があったのだが、見事にくじで当たり私は3分間プレゼンテーションをする事になった。緊張で頭が真っ白で3分も話せるのか不安でしょうがなかった。けれど前に座っているゼミ生の表情がとても優しく、場が温かかったためとても話しやすかった。私は場の雰囲気作りは活動をする上でとても大事だと思った。

◆まだまだ成長中/みき

例えば将来自分がどう生きたいか考えたとき「越境活動の人たちのようになりたいし、なれるかも!」と同時に「でもまずは就活をして、、」とか「みんなと同じように」だとかが頭にチラつく。つまりまだ自分がどのように生きたいか、どうなりたいかあまり定まっていない。正直あんまりわからない。でも今はそれでいいとも同時に思っている。「人の成長は最低10年。」まだまだ私は成長中である。だからこそ、絶対に止まりたくない。動きながら考え、考えながら動く。それがまさに今必要なことなんだと思った。

◆蓋を開こう/すず

そんな中でも、ゼミとは全く違う場所ではあるけれど、時間にも気持ちにも余裕があった時に、内発的動機によって動けたと感じたことがあった。その時、内発的動機によって活動している周りの人から感じるキラキラした感じを、自分の心の中に少しだけ感じることができた。そして、この感覚をもっと味わっていきたいと思った。秋学期はもっと内発的動機で動いて、もっとキラキラを味わってみたい。けれど、蓋をしていたものを一気にすべて開いてしまったら、またいっぱいいっぱいの状態に戻ってしまうだろう。だから、少しずつ自分の中の余裕を見つけて、少しずつでもやりたいことの蓋を開いていきたいと思う。

◆じぶんごと/おたに

なぜ、と考えてみると、私はまだ内発的な動機がないのだろうと思う。これは自分の好きな本を読んだり映画を観たりしても生まれてはこない。自分が越境などの活動をしていく中で感じたことが疑問になるし、その疑問をどう考えて次のアクションにするか、つまり「動きながら考える、考えながら動く」ということが大事だと春学期のゼミで気付いた。内発的動機がなくとも、「そこそこ」の文章は書けるし、言葉を発することができる。でもそれで終わりたくはない。そこを突き抜けるために、もっと動き考えることで「じぶんごと」にしたい。

◆だから、諦めない/リンメイ

悩むなら、とことん悩むのがきっといい。「悩み」を否定的に感じたら、「頭ぐるぐる回転中」などと言ってみてもいい。失敗なんてないとは言えないけれど、肯定的に捉え方を変換することはできる。そして、ゆっくりでも決して動きを止めない。やってみて、手応えが違えば方法を変えてまたやってみる。まだまだ未熟だけれど、仲間もいるから頑張れる。その末に辿り着いた答えが糧になるのだと、一時の凌ぎではなく、ごく自然と思えるようになったことが、春学期で得た最も大きい変化だと思います。


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